こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
自販機においてもタッチ決済が使用されるようになってきていることを、みなさんご存じでしょうか?
経済省の「2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました」の調査では、キャッシュレス決済を利用している人の割合が32.5%にまで上昇していることが分かっており、自販機ビジネスにおいても、タッチ決済の重要性が年々上昇している傾向があります。
そこで、この記事では自販機のタッチ決済関連の情報を、以下の項目にそって紹介します。
- 自販機のタッチ決済って何?
- タッチ決済に対応している自販機製造メーカー
- タッチ決済を導入する注意点
この記事を読むことで、タッチ決済に関する情報を理解することができますので、自販機ビジネスを展開している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
自販機のタッチ決済って何?
「タッチ決済」は、NFC(Near Field Communication)技術を利用した非接触型の決済方法です。
スマートフォンや専用のICカード、クレジットカードをタッチするだけで支払いが完了します。
タッチ決済には迅速に商品を購入できるメリットがある他、物理的な接触が不要なため、衛生面でも優れているため、コロナ化をきっかけに人々の間で大きく普及しました。
特に小額決済での利用が一般的で、店舗のレジや自販機、公共交通機関の改札機などで広く活用されています。
加えて、セキュリティ面でも高度な暗号化技術が用いられており、不正利用のリスクを低減し、スマートフォンの場合は生体認証やパスコードでの保護も可能です。
そのため、ユーザーは安心して利用できるとともに、カードの盗難や紛失時にも迅速に対処できる仕組みが整っています。
この項目では、そんな世の中で大きく普及しているタッチ決済の中でも、自販機で導入できる電子マネーの種類を以下の項目にそって、解説していきます。
- 交通系電子マネー
- 流通系電子マネー
- クレジットカード決済
タッチ決済の基礎を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
交通系電子マネー
交通系電子マネーは、タッチ決済で使用されることが多い電子マネーであり、日本の公共交通機関で広く使われている電子決済システムです。
ICカード形式で提供されることが多く、代表的なブランドは以下の通りです。
- Suica
- Pasmo
- ICOCA
また、スマートフォンアプリでも利用可能で、スマホ決済の手段としての利用者も増加しています。
交通系電子マネーは、駅の改札機にタッチすることで乗車料金を支払うことができる利便性を持ち合わせている他、交通系電子マネーに対応しているコンビニや自販機の小額決済にも簡単に利用できます。
流通系電子マネー
流通系電子マネーは、主に小売業者や流通業者が発行する電子決済手段で、ポイントプログラムや特典と連動していることが特徴です。
流通系電子マネーの代表的なブランドは以下の通りです。
- セブン&アイ・ホールディングス:「nanaco」
- イオン:「WAON」
- 楽天:「楽天Edy」
上記の電子マネーは、事前にチャージした金額を利用して、対象店舗での買い物やサービスの支払いを行うことができます。
多くの場合、支払い時にポイントが貯まるため、利用者はそのポイントを再度買い物に利用することができるのも魅力です。
チャージは現金、クレジットカード、または銀行口座から行うことができ、一部の電子マネーはスマートフォンアプリを通じてオンラインでのチャージも可能です。
利用方法は、対応店舗のレジでカードやスマートフォンを専用端末にかざすだけで簡単に決済が完了します。
また、セキュリティ面でも高度な暗号化技術が使用されており、不正利用のリスクを軽減しています。
流通系電子マネーは、特定のチェーン店での利用が主ですが、その利便性と多彩な特典から、日常の買い物をより便利でお得にする手段として、多くの消費者に支持されています。
さらに、スマートフォンアプリとの連携により、残高管理や利用履歴の確認も簡単に行えるため、使い勝手の良さが一層高まっています。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、カード発行会社が提供する与信枠を利用し、商品やサービスの購入代金を後払いする仕組みです。
店舗の端末にカードを通したり、スマートフォンなどのデバイスでオンライン上にカード情報を入力することで支払いが完了します。
主要なブランドは以下の通りです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
購入金額は毎月の請求日にまとめて清算され、分割払いやリボ払いを選択することも可能です。
また、ポイント還元やキャッシュバックなどの特典もあり、利便性が高いため広く利用されています。
タッチ決済に対応している自販機製造メーカー
タッチ決済に対応している自販機製造メーカーと特徴は以下の通りです。
メーカー名 | 特徴 |
コカ・コーラ | マルチマネー自販機の形式を採用し、スマートフォンアプリと連動できるシステムがある。 |
ダイドードリンコ | 電子マネー・QRコードに対応できる他、スマートフォンと自販機を連動できるアプリ「Smile STAND」に対応している。 |
アサヒ飲料 | スマートフォンアプリ「TenTen」を通してクレジット決済に対応している。 |
キリンビバレッジ | スマートフォンアプリLINEを使ったアプリ「Tappiness」でLINE Payの使用やポイントが貯まるサービスを展開している。 |
サントリー | 電子マネー・QRコードに対応できる他、企業のIDカードを活用した「来客用自販機」の開発を行っている |
ポッカサッポロ | 電子マネー・QRコードに対応できる。 |
伊藤園 | 電子マネー・QRコードに対応できる。 |
製造メーカーによって強みや対応できるタッチ決済が異なるので、タッチ決済を導入する際には、それぞれのメーカーの強みを把握しておくことを推奨します。
タッチ決済を導入する注意点
ここでは、タッチ決済を導入する注意点を、以下の項目にそって解説します。
一部新規顧客を獲得できなくなる可能性がある
設置場所によっては効果が薄い
タッチ決済の導入はメリットばかりではなく、上記のようなポイントを考慮しないと、デメリットにもなり得ますので、タッチ決済を導入しようと考えている方は、きちんと検討するように心がけましょう。
一部新規顧客を獲得できなくなる可能性がある
タッチ決済は若い人にはなじみが深いシステムですが、お年寄り世代には敬遠される傾向にあります。
タッチ決済のみの自販機をお年寄りが多い地域で導入してしまうと、売り上げが下がることも考えられますので、注意しましょう。
設置場所によっては効果が薄い
お年寄りが多い地域や駅から遠いエリアだと、タッチ決済を導入しても効果が薄いことがあります。
また、海外旅行客が少ないエリアも効果が薄い傾向があるので注意しましょう。
自販機にタッチ決済導入して、快適な販売を演出しよう
この記事では、自販機のタッチ決済に関係する情報を提供させていただきました。
タッチ決済の手段は年々増加傾向にあり、それに合わせて利用者数も増加しています。
自動販売機で売り上げを維持するには、人々のニーズに応え続ける必要があり、商品ラインナップだけでなく、決済方法にも目を向けることが必要です。
ただ、タッチ決済を導入することで、多くの人のニーズに答えられる一方、場所によっては効果が薄いことも考えられます。
自販機の設置場所や客層を考慮して、タッチ決済を導入するか決めてみてはいかがでしょうか。