自販機ビジネスを展開していて、なかなか利益が上がらず困っている方もいるかと思います。
自販機ビジネスで利益を出すには、いくつかポイントがあり、そのポイントを実施することで、利益率が向上することも期待できます。
そこで、この記事では以下の項目にそって、自販機ビジネスで利益を上げるコツを紹介します。
- 自販機ビジネスのメリットって?
- 自販機ビジネスの利益ってどれくらい?
- 自販機ビジネスの利益を上げる方法って?
自販機ビジネスを行う上で有益な情報を多く集めましたので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
目次
自販機ビジネスのメリットって?
ここでは、自販機ビジネスのメリットを以下の項目にそって、紹介します。
- 運用する土地の縛りが少ない
- 管理や運用が簡単
- 他のビジネスと併用できる
- 防災対策にもなる
自販機ビジネスのメリットを知ることで、メリットを最大限に発揮しやすい運用方法を実施でき、利益率を上げることにも繋げられます。
自販機ビジネスの利益を得る上での基礎情報になりますので、しっかりと目を通してみることをおすすめします。
運用する土地の縛りが少ない
自販機ビジネスは狭いスペースでも行うことができますので、運用する土地の制限が他のビジネスに比べると少ないです。
ただ、自販機を設置しているのに適している土地の条件があるため、その点には注意が必要です。
自販機を設置するのに適している土地の条件は以下の通りです。
利益率に困っている方は参考にしてみると良いでしょう。
- 駅やバス停の近く:通勤・通学者が多く、利用頻度が高い。
- 繁華街やショッピングモール周辺:買い物客や観光客が多く集まるエリア。
- 学校や大学の近く:学生の利用が見込まれるため、特に飲料や軽食の需要が高い。
- オフィスビル内や周辺:働く人々が休憩時間や仕事帰りに利用しやすい。
- 住宅街の中や近く:地元住民の日常利用が期待できる。
- 目立つ場所:看板や広告が目に入りやすい位置に設置。
- 障害物がない場所:自販機が見やすく、利用者が簡単にアクセスできる。
管理や運用が簡単
自販機の運用は他のビジネスの運用よりも、手間がかからない傾向が強いです。
特にフルオペレーションの形式を採用することで、電気料金と土地を提供するだけで、運用することが可能です。
ただ、売り上げの2~3割しかもらえない点や、土地によっては業者が売上高が経たないと判断し、依頼できない可能性もありますので、注意が必要です。
なお、業者に依頼できない場合は、セミオペレーションの形式で運用することが可能です。
他のビジネスと併用できる
自販機ビジネスは飲食業やアパート経営、駐車スペースなど多くのビジネスと併用が可能です。
さらに併用するビジネスによっては、相乗効果も期待できるため、さらなる利益の向上を狙うこともできます。
防災対策にもなる
自販機は飲料、食料品を販売しているため、もしもの災害時の備蓄としての役割を果たすこともできます。
自販機によっては、災害が起きた際に無料で飲み物を提供できる機能が備わっていることもあり、活用している土地のホスピタリティ向上にも役立ちます。
自販機ビジネスの利益ってどれくらい?
自販機ビジネスの利益は取り扱っている商品や、運用している方法によって大きく異なります。
飲料を取り扱っている場合は、1台当たり数千円~数万円の利益を見込むことができます。
なお、食品や非食品物販自販機の場合は、取り扱っている商品の値段で利益が変わりますので、販売している商品の価格に注目してみると良いでしょう。
また、運用がフルオペレーションかセミオペレーションでも大きく異なり、セミオペレーションの場合は、売上高を全て利益にすることも可能ですが、フルオペレーションの場合だと、売上高の20%~30%しか利益にすることができません。
なお、運用する際には電気料金などのランニングコストがかかりますので、実際の利益額はもっと少なくなります。
自販機ビジネスの利益を上げる方法って?
ここでは、自販機ビジネスの利益を上げる方法を、以下の項目にそって紹介します。
在庫切れに注意する
- 在庫切れに注意する
- メーカー・業者の特徴を掴む
- 他の自販機との差別点を作る
- 決済方法のレパートリーを増やす
上記のコツの中には実施しやすいものもありますので、なかなか利益が上がらず困っている方は参考にしてみると良いでしょう。
在庫切れに注意する
頻繁に在庫切れや釣銭切れを起こす自動販売機は、購買意欲をそぎ、機会損失につながります。
加えて、リピーターを得ることが難しいため、継続した利益を獲得できない可能性もあります。
セミオペレーションなど、自分で自動販売機を管理する場合は、こまめな補充や点検が重要です。
いたずらやゴミの問題を防ぐためにも、放置せずしっかりと管理することをおすすめします。
ただ、フルオペレーションなどで、業者に管理を委託している場合は、定期的な商品補充や釣銭補充を行ってくれるため、考慮する必要はありません。
メーカー・業者の特徴を掴む
自動販売機を提供している業者は数多く存在します。
複数の業者を比較して慎重に選ぶことが重要です。
業者によっては管理費用の有無や、設置費用を別途負担しなければならなかったりと、さまざまな特徴があります。
売り上げの何割が収益となるかだけでなく、別途費用や契約期間など、さまざまな条件を確認して比較しましょう。
業者を比較する際は、資料を取り寄せて詳細を確認すると良いでしょう。
ホームページを参照したり、直接問い合わせることも有効です。
他の自販機との差別点を作る
フルオペレーションなど、業者に土地を貸し出す方法は、管理の手間や初期投資がほとんどなく、気軽に始められるというメリットがありますが、利益はそれほど大きくありません。
利益を少しでも高くしたい場合は、セミオペレーションを選択し、自動販売機を購入して運営する方が良いでしょう。
自分で自動販売機を設置する場合、商品のラインナップや価格設定を自由に行うことができます。
他の自動販売機や周辺の商業施設との差別化を図り、上手に集客しましょう。
差別化するポイントとしては以下のものがあります。
ポイント機能を対応させる
食品などを販売する
災害時電力供給機能をつける
屋根やベンチを設置して、快適に購入できるようにする
周りの環境や自販機を調査して、導入すると良いでしょう。
決済方法のレパートリーを増やす
経済省の「2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました」の調査では、キャッシュレス決済を利用している人の割合が32.5%にまで上昇していることが判明しており、電子マネー決済やキャッシュレス決済の需要が高まっています。
そのため、電子マネー決済などを導入し、決済方法のレパートリーを増やすのも有効です。
決済方法のレパートリーには、以下のものがあります。
- 交通系電子マネー
- 流通系電子マネー
- クレジットカード決済
自販機の製造メーカーによって、対応している決済方法が異なりますので、注意が必要です。
自販機の利益を上げるには工夫が必要
この記事では、自販機の利益を上げるコツをピックアップして、情報をまとめさせていただきました。
自販機の利益を上げるには工夫が必要であり、工夫を行うことで利益を上げることが可能です。
ただ、工夫する手段の選択肢は多くあると同時に、多くある選択肢の中からその自販機にあった適切なものを選ぶ必要があります。
工夫を施す前に、まずは自販機の現状を把握してみることを、おすすめします。
この記事の情報を参考に、自分が運営している自販機を見直してみてはいかがでしょうか。