こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
出店を計画している方にとって、成功するための道筋は一筋縄ではいきません。
事前の準備や戦略的なアプローチが、店舗の立ち上げから運営に至るまで、長期的な成功に大きな影響を与えます。
この記事では、出店計画の概要から内容、立て方を解説します。出店計画を立てる成功ポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事>>実店舗の出店費用はいくら?内訳やコストの抑え方を解説!
目次
出店計画とは?
出店計画とは、新規に店舗を出す際、または既存の店舗を移転・拡大する際に、事業の成功を目指して策定する詳細な計画のことです。
具体的には、以下のような項目が含まれます。
- ビジネスの目的
- ターゲット市場
- 立地選び
- 商品やサービスの内容
- 予算
- 運営方法
- 販売戦略
このような内容を含めた出店計画は、成功する店舗作りに不可欠な要素であり、事業の方向性を定めるためのロードマップとしても機能します。
また、金融機関からの融資を受ける際や、投資家への説明資料としても活用できます。
TOUCH TO GOは、店舗区画に合わせて無人店舗が設置できる「TTG-SENSE」や、極小区画に工事不要で無人店舗を設置できる「MICRO/MICRO W」を提供しています。
新規店舗の出店をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TOUCH TO GO の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download4/
出店計画に含めるもの
先ほども触れたとおり、出店計画にはさまざな要素を含める必要があります。
具体的な内容は以下のとおりです。漏れなく計画に盛り込み、事業の成功確率を高めましょう。
業態
業態とは、「どのような商品やサービスを提供するのか」「どのような方法で顧客に提供するのか」という、ビジネスの形態のことです。
例えば、飲食店であれば、レストラン・カフェ・居酒屋・テイクアウト専門店などが業態となります。
また、小売店であれば、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・専門店・ドラッグストアなどがあります。
業態の選択は出店計画の出発点であり、その後の店舗のコンセプトやターゲット顧客、立地選定などに大きく影響します。
自社の強みや市場のニーズを踏まえ、最適な業態を選びましょう。
店舗の方針
店舗の方針とは、店舗運営における基本的な考え方や方向性のことです。
例えば、以下のような店舗の「個性」や「特徴」を表すものです。
- 地域密着型で、お客様とのコミュニケーションを大切にする
- 最新の技術を導入し、効率的でスピーディーなサービスを提供する
方針が明確であれば従業員の行動指針となり、顧客にとっても魅力的な店舗となります。
また、競合店との差別化を図る上でも、店舗の方針は非常に重要です。
コンセプト
出店計画における「コンセプト」とは、店舗が提供する価値や特徴を明確に表現した基本的なアイデアやテーマのことです。
コンセプトは、次の要素をを考慮した上で決定されます。
- どんな商品やサービスを提供するのか
- ターゲット層は誰なのか
- どんな体験を提供したいのか
これらは店舗の「顔」とも言える部分であり、顧客が店を訪れる理由やその店舗ならではの魅力を強調するものです。
例えば、カジュアルでおしゃれなカフェを開く場合、「リラックスできる空間で、地元の食材を使ったこだわりのメニューを提供する」というコンセプトが考えられます。
このコンセプトに基づき、店舗デザインやメニュー内容、サービスの提供方法などが決まっていきます。
成功するためには、競合との差別化を図り、ターゲット顧客に共感されるコンセプトを作り上げることが大切です。
自社の状況
「自社の状況」とは、出店計画を進めるにあたって、自社が現在置かれている立場や環境、リソースを把握することです。
ここでは、以下のような自社の状況を正確に把握します。
- 財務状況
- 従業員数
- 過去の実績
- 競争力
- ブランドの認知度
- 業界内でのポジション
自社の状況を把握することで、出店計画に必要なリソースや戦略を現実的に組み立てることができ、リスクを最小限に抑えられます。
例えば、もし自社がすでに一定の顧客基盤を持っているなら、新しい店舗を開くことでその基盤を拡大するチャンスと考えられるでしょう。
一方で、資金面での制約がある場合は、無理のない規模での展開が求められるかもしれません。
このように、自社の状況を踏まえて、どのような出店が現実的で効果的なのかを見極めることが、成功に繋がる大切な要素となります。
売上予測
売上予測は、出店計画において非常に重要な要素です。
新しい店舗の運営において、どれくらいの売上が見込めるのかを予測することで、事業の成功可否を判断する材料となります。
売上予測は、以下の要素をもとに作成します。
- 過去のデータ
- 業界の動向
- ターゲット市場の規模
- 競合店舗の状況
- 価格設定
これらをベースにした売上予測は、事業の成長計画や資金調達、投資家への説明などにも役立ちます。
正確に算出し、現実的で達成可能な数値を設定しましょう。
出店計画を立てるステップ
出店計画は、以下のステップで進めます。
各ステップを丁寧に進めることで、より精度の高い計画を策定できます。
Step1. 自店舗のコンセプトや業態を整理する
まずは、自店舗のコンセプトと業態を明確にしましょう。
「どのような顧客に」「どのような商品やサービスを」「どのような方法で提供するのか」を具体的に考えます。
また、競合店との差別化ポイントや、自社の強みを活かせる分野を検討することも大切です。
コンセプトと業態が明確になれば、その後の出店場所の選定や、マーケティング戦略の立案がスムーズに進みます。
Step2. 商圏分析をする
商圏分析とは、店舗の周辺地域の特性を調査し、集客が見込める範囲を把握することです。
ここでは、以下のような内容を調査します。
- 商圏の人口
- 年齢層
- 世帯構成
- 所得水準
- ライフスタイル
また、競合店の状況・交通量・周辺施設なども調査対象です。
商圏分析の結果に基づいて、ターゲット顧客に合わせた店舗のコンセプトや品揃え、価格設定などを検討できます。
無人店舗やセルフレジを導入する場合は、商圏内の人々のITリテラシーや、新しい技術への適応力なども考慮に入れるとよいでしょう。
Step3. 競合分析をする
競合分析とは、商圏内にある競合店の状況を調査・分析することです。
このステップでは、市場における競合の強みや弱み、戦略を把握し、自社の立ち位置や差別化ポイントを見極めることが大切です。
具体的には、以下のポイントを考慮しながら分析を進めるとよいでしょう。
- 競合店の業態
- コンセプト
- 価格帯
- 客層
- サービス内容
- 強み・弱み
競合分析を通じて得た情報をもとに自社の強みを最大化し、競争に勝つための戦略を立てることが、成功する出店計画につながります。
Step4. 出店場所を決める
商圏分析と競合分析の結果を踏まえ、出店場所を決定します。
出店場所は、以下の要素を総合的に判断します。
- 人通りの多さ
- 視認性の良さ
- 競合店の状況
- 賃料相場
出店場所の選定は店舗の集客に直結するため、じっくりとリサーチし、立地がビジネス戦略に合っているかを見極めることが成功の鍵となります。
なお無人店舗を開業する場合は、店舗のセキュリティ対策や、トラブル発生時の対応体制なども考慮に入れましょう。
無人店舗ビジネスについて、以下の記事で詳しく紹介しています。無人店舗に興味がある方は、ぜひご覧ください。
関連記事>>無人店舗ビジネスと相性がよい業種とは?課題やビジネスモデル例も紹介
Step5. 目標を設定する
出店計画には、具体的な目標設定が不可欠です。
以下項目について、数値で表せる目標を設定しましょう。
- 売上目標
- 利益目標
- 客数目標
また、KPI(重要業績評価指標)を設定し、目標達成度を定期的に測定・評価します。
KPIには、客単価・リピート率・新規顧客獲得数などがあります。
目標とKPIを設定することで店舗運営の改善点が見つかりやすくなり、より効果的な施策を打ち出せます。
Step6. 出店計画書・事業計画書をまとめる
ここまでのステップで検討してきた内容を、「出店計画書」や「事業計画書」としてまとめます。
計画書には、以下の内容を記載します。
- 事業の概要
- 商圏分析
- 競合分析
- 出店場所
- 売上予測
- 資金計画
- マーケティング戦略
出店計画書・事業計画書は、事業の成功に向けた道筋を明確に示す重要なドキュメントです。
計画をしっかりまとめることで、事業運営がスムーズに進むとともに、資金調達やパートナーシップの確立にも役立ちます。
出店計画の成功のポイント
出店計画を成功させるには、以下のポイントを押さえることが大切です。
賃料相場と売上予測がマッチしているかを確認する
賃料相場と売上予測がマッチしているかを確認することは、出店計画の成功に向けて非常に重要なポイントです。
賃料が高すぎると、売上でそのコストをカバーできず、利益が圧迫されて経営が難しくなります。
逆に、売上予測が現実的でないと計画した賃料を支払えず、事業が立ち行かなくなるリスクもあります。
安定した収益を見込める出店計画を作成するためにも、以下の3つのポイントを確認しましょう。
- 賃料の適正割合
- 売上予測の現実性
- バランスの確認
出店候補地の特性と店舗のコンセプトを合わせる
出店候補地の特性と、店舗のコンセプトが合致しているかを確認しましょう。
例えば、オフィス街に出店するのであれば、ランチ需要を狙った飲食店や、ビジネスマン向けのコンビニエンスストアなどが考えられます。
住宅街に出店するのであれば、ファミリー層をターゲットにしたレストランや、スーパーマーケットなどが適しています。
出店候補地の特性をよく理解し、その地域に合った店舗のコンセプトを設計することが大切です。
店舗の目標を明確に設定する
出店計画の成功には、店舗の目標を明確に設定することが不可欠です。
具体的な目標があることで、スタッフのモチベーションが高まり、目指す方向が一致します。
「売上目標」や「顧客数」「利益率」など、達成したい数値目標を設定することで進捗を測り、必要な調整を行いやすくなります。
また、目標設定は事業の方向性を明確にし、マーケティング戦略やリソース配分にも影響を与えるため、事前にしっかりと考慮しておくことが大切です。
提出先に応じた計画書を作成する
出店計画書は、提出先に応じて内容や形式を調整しましょう。
金融機関に提出する場合は、財務計画や資金調達計画を詳細に記載し、返済能力を明確に示す必要があります。
投資家に提出する場合は、事業の成長性や収益性を強調し、投資の魅力をアピールするとよいでしょう。
このように、提出先に応じた計画書を作成することで、出店計画書の効果的なプレゼンテーションが可能になります。
まとめ
出店計画を成功させるためには、綿密な計画と戦略的な準備が不可欠です。
この記事で紹介したステップをしっかり押さえることで、出店前に必要な準備を整え、事業を安定させる土台を築くことができます。
まずは、ターゲット市場や競合分析を行い、店舗のコンセプトを明確にすることが大切です。
そして、実際の売上予測や賃料相場を踏まえた現実的な予算計画を立て、適切な場所に店舗を構えることが成功への第一歩となります。
店舗ビジネスの始め方や売上の最大化、課題への対策について以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
TOUCH TO GOは、店舗区画に合わせて無人店舗が設置できる「TTG-SENSE」や、極小区画に工事不要で無人店舗を設置できる「MICRO/MICRO W」を提供しています。
新規店舗の出店をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TOUCH TO GO の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download4/