この記事では、自販機ビジネスの最先端にある冷凍食品自販機の情報について紹介します。
冷凍食品の自動販売機は、非対面という特色から、コロナ禍をきっかけに大きく数を伸ばしました。
今となっては新型コロナウイルスの猛威も落ち着いてきましたが、冷凍食品の自販機はなお注目され続けています。
今回は、そんな冷凍食品の自動販売機について、注目されている理由や販売機するのに必要な機械、導入する際の注意点などについて解説します。
この記事を読むことで、冷凍自販機をビジネスに取り入れることも可能ですので、興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
冷凍食品を販売する自販機が注目を浴びている理由
ここでは、冷凍食品を販売する自販機が、注目を浴びている理由を、3つ紹介します。
冷凍食品の自販機が注目されている背景には、複数の要因があります。
自販機の非接触という特性、24時間365日稼働可能といった特徴のほかに、冷凍食品そのもののクオリティが上がっていることも挙げられます。
ここでは、注目を浴び続けている理由を詳しく説明していきます。
冷凍食品のマーケットが拡大されている
2020年以降、コロナ禍の影響を受けて、冷凍食品の売上が大きく伸びました。
その爆発的な普及の背景には、調理の時短や手軽さに対する注目、冷凍・解凍技術の進化による味の向上などがあります。
例えば、スーパーによってはもはや、惣菜やレトルト食品以上に冷凍食品が売れているというお店もあるほどです。
それほどまでに、冷凍食品の市場は急速な成長を遂げています。
多様な商品が販売されている
以前までは、冷凍自販機といえばアイスクリームの販売がほとんどでしたが、「ど冷えもん」の登場を契機に、容器のサイズにとらわれない販売が可能になりました。
冷凍食品のグレードが上がったことも相まって、その結果、ラーメンや餃子、パン、ジェラート、幕内弁当といった、従来では考えられない冷凍食品の自販機が、次々と登場しています。
生鮮食品の冷食自販機もある
最近では、宮崎牛の冷凍生肉や、伊勢海老、寿司なんかを販売する自販機も登場しています。
冷凍食品は日持ちするため、地域の特産品とコラボレーションするなど、ユニークな展開をしているものもあります。
韓国の商品と相性が良い
近年、若者を中心に広がる韓国ブーム。ケジャンやチヂミ、トッポギ、チャプチェなど、多種多様な韓国料理が集められた自販機も登場しています。
これらは韓国料理の人気とそのユニークさから、高い注目を集めています。
自販機をテーマにしている施設もある
また、自販機には、外国人観光客からの人気もあります。
神奈川県の相模原市にある「レトロ自販機」をテーマにした施設には、アクセスの不便さにもかかわらず、多くの外国人観光客が訪れています。
冷凍食品の人気自動販売機4選
最近では種類も増えてきた冷凍自動販売機。
ここでは、その中でも人気の高い、定番商品4つを紹介します。
自販機によって強みや価格帯が大きく異なってきますので、冷食自販機を導入する際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
スマリテ
- 価格:58万、85万程度
- 電気代:月8,000~15,000程度
- 収納数:4段×2列の計8棚
「スマリテ」は、HACCP認証を受けた、国内唯一の冷凍自販機です。
認可が降りるほどの高い衛生管理能力を誇り、賞味期限切れの商品がある場合に、自働的に販売を停止する機能などが備わっています。
販売に関しては、先端技術を用いた、QRコードスキャンによる購入が可能です。
これは、消費者にとっては少ない手間で購入できるというメリットがあり、また持ち逃げ対策等の防犯にも一役買っています。
ど冷えもん
- 価格:120万円程度
- 電気代:月7,000円から15,000程度
- 収納数:ツインストッカーで5種類×10商品、シングルストッカーで10種類×10商品
「ど冷えもん」の特徴は、タッチパネルが搭載されていることです。
そのおかげで、専門知識がなくても、簡単に操作ができます。
また、この冷凍自販機は屋外にも設置可能です。
場所の制約を受けにくいため、比較的自由に置き場所を設定できます。
FROZEN STATION
- 価格:160万円程度
- 電気代:月5,000円から15,000程度
- 収納数:スパイラルピッチ(中)で、7種類×9商品、スパイラルピッチ(大)で、7種類×10商品
「FROZEN STATION」は、省エネで大容量という特徴があります。
他の機体と比べて値は張るものの、標準で70以上もの商品を収納でき、また大型商品パネルのおかげで、直感的にそれらの商品を購入することができます。
また、電子マネー対応や遠隔管理といったオプションもあります。
TOUCH TO GO
- 価格:月10万~
- 電気代:月10,000円から30,000程度
- 収納数:最大6段×10列の2~4棚
「TOUCH TO GO」は、自動でお手持ち商品が表示される無人決済店舗です。
レジ機能から商品管理・売り上げ分析まで行ってくれるため、冷凍食品の販売事業を無人で行うことができます。
キャッシュレス対応やアフターサービスも豊富にあるので、安心してローコストで導入することができます。
冷凍食品の自販機を利用する際の注意点
ここでは、冷凍食品の自販機を利用する際の注意点を、3つ紹介します。
冷凍自販機は、普通の自販機と違って、誰でも設置できるわけではありません。
また、費用の面も、事前に把握しておく必要があります。
ここからは、そういった注意点について解説します。
さまざまな資格が必須
冷凍自販機には、以下の2つの資格が必要です。
- 冷凍食品製造業の資格
- 食品衛生責任者の資格
冷凍食品製造業の資格は、自治体の保健所の許可で取得できます。
食品を冷凍食品として販売するには、この資格の携帯が必要です。
また、食品衛生責任者の資格は、飲食業の開業や食品製造に必要な国家資格です。
「食品衛生責任者養成講習」を受講し、テストに合格すると取得できます。
国家資格と聞くと難しそうに思われますが、1日の講習をしっかり受ければ、十分に合格を狙えます。
上記の2つの資格は、県庁の衛生課や保健所といった場所で、受講の申込みができます。
また、食衛生管理者、栄養士、調理師といった資格があれば、講習を免除することが可能です。
初期費用がかかる
冷凍食品の自販機には、最初に大きな費用がかかります。
販売するものや、導入する冷凍自販機の種類・オプションなどによって費用は前後しますが、一般的には、おおよそ200万円前後が必要になります。
また、資格の取得にも10,000円ほどかかります。
ただし、購入だけでなく、リースやレンタルといった方法でも設置できます。
特に、リースによる設置は現在もっとも一般的な方法で、毎月の売上から返済することができます。
ランニングコストの把握が重要
設置費用だけでなく、毎月かかるランニングコストも把握しましょう。
電気代やメンテナンス費用のほか、リースの場合は売上の一部を支払う必要があります。
季節や商品によって金額は前後しますが、電気代は毎月5,000〜1,0000円ほど必要になります。
また、メンテナンスの費用は、保証期間外ですと、2万〜3万円ほどがかかります。
冷凍食品の自販機を取り入れて、ビジネスの幅を広げよう
この記事では、「冷凍食品」に主眼を置いた、自販機ビジネスについて解説しました。
冷凍食品の自販機は、コロナ禍をきっかけに、早い展開の広がりを見せています。
最初は主に餃子が注目されていましたが、現在では多くのユニークな食品が販売され、種類も豊富になってきました。
また、地域と密着するといったような話も増えてきています。
空きスペースがあり、ビジネスに活かしたいとお考えの方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。