この記事では、自販機のフード販売に関する情報を紹介します。
目次
食品用自販機とは、飲料用の自動販売機と同じように、食品を購入できる自販機のことです。
最近では、全国各地にユニークなフード自販機が登場しています。
今回は、現在強い注目を集めているフード自販機について解説します。
フードを販売する自販機とは?
フード自販機は、通常の自販機と同様に、現金や電子マネーで食べ物を買える機械です。
コロナ禍以降、人を介さずに食べ物を購入できることから注目をされています。
また、24時間いつでも買い物ができるという利点もあります。
販売するフードは多岐にわたり、スナック菓子やパンの他にも、カップ麺やフライドポテト、もんじゃ焼きといった商品まであり、豊富なラインナップ展開も魅力の一つです。
フードを販売する自販機は3種類ある
フード自販機は、ジャンルに分類して、以下の3つのものがあります。
- 冷凍・冷蔵タイプ
- 温度調整タイプ
- 調理タイプ
それぞれ販売に適しているフードが異なりますので、確認してみることをおすすめします。
冷凍・冷蔵タイプ
冷凍庫、冷蔵庫に入れられたフードを販売します。
商品は冷蔵・冷凍されているため、賞味期限が長いです。
例:冷凍ギョーザ、冷凍もんじゃ焼きなど
温度調整タイプ
常温で保存されたものを、購入時に温めたり冷やしたりして販売します。
温度調節によって、新鮮さを楽しむことができます。
例:生絞りオレンジジュースなど
調理タイプ
生の状態で保存された商品を、その場で焼く・揚げるなどの調理をして、提供します。
できたてのおいしさを味わうことができます。
例:ラーメン、フライドポテトなど
オフィスの場でフードタイプの自販機を導入するメリットって?
多種多様な展開を広げるフード自販機ですが、最近では、オフィス内に導入する事例も増えてきています。
オフィスに導入することのメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
タイムパフォーマンスが向上する
購入が社内で完結するため、フードをわざわざ敷地外に買いに行く必要がなくなります。
また、敷地外に出るのに着替える必要がある工場などでは、時間短縮以外にも、社員の満足度向上に資するメリットもあります。
無駄なコストを削減できる
フード自販機は無人で販売できるため、人件費の節約・人手不足の解消の両面から、コストの削減を期待できます。
また、商品の入替えや在庫管理も簡単なため、フードロス削減にも貢献します。
空きスペースを有効活用できる
社内の空いたスペースにフード自販機を導入することで、空きスペースを活用しながら、福利厚生の充実を図れます。
社員の利便性や健康満足度の向上のほか、社内でのコミュニケーションやチームワークの促進なども期待できます。
また、オフィスでなくとも、こういった場面でも活躍が期待できます。
・駐車場や駅前に置いて集客力を高める
・学校や病院などの公共施設に置いて、サービス向上を図る
・農業・漁業の従事者が、商品を直接販売することによって、価値を高める
フード型の自販機で個人ビジョンはできるの?
設置費用などの相場は?
自販機経営は、個人でも始めることが可能です。大別すると「フルオペレーションタイプ」と「セミオペレーションタイプ」の2種類があり、それぞれ、メリット・デメリットがあります。
フルオペレーションタイプ
この形態では、業者に土地を貸して、管理業務を委託します。
メリット
- 業者が管理をしてくれるため、初心者でも安心
- 自販機本体の設置費用や工事費用を負担してくれることが多く、そのため、必要な費用が安く済む
デメリット
- 置ける商品の自由度が低い
- 売上の何割かを、業者に支払う必要がある
1ヵ月の料金の例(モデル)
・電気代:1台当たり約2,000〜6,000円(※1)
・業者への手数料:売上の2割(※2)
※1 自販機に節電機能があるか、また季節商品の有無によって、電気代は前後します。
※2 手数料は業者によって変わります。
セミオペレーションタイプ
この形態では、自販機の設置から管理までを、全て自分で行います。
メリット
- 売上が全て自分のものになる
- 自販機に置く商品や価格を自由に設定できる
デメリット
- 管理に手間がかかる
- 自販機の設置に費用がかかる
購入・設置までにかかる費用(モデル)
・自販機本体(新品):約50~70万円
・自販機本体(中古):約20~40万円
・設置工事:約3万から5万円
・リース:1カ月あたり約3万円~
・電気代:1ヵ月あたり約2,000〜6,000円
それぞれ特徴があるので、システムや費用の面から、自分に合った形態を選びましょう。
個人で自販機経営を始める手順を紹介!
自分に合ったオペレーションタイプを選んだら、次は、運営する会社を選びます。
運営会社(オペレーター)の選定
まずは、自販機の種類や設置場所を考えます。
決まったら、次に自販機の運営会社(オペレーター)を選びましょう。
この地点で、あらかじめ、販売可能な商品の種類を確認しておく必要があります。
オペレーターは、定期的に訪問して来て、金銭の回収やゴミの収集、中身の補充、清掃、売上の報告などを行ってくれます。
自販機経営に最も大きく関わる要素なので、次の分類をもとに、ニーズに合った会社を慎重に選びましょう。
また、オペレーターは、大きく二種類に分類されます。
- 自社ブランドの商品のみを取り扱う業者
- 複数のブランドを扱う総合オペレーター
総合オペレーターは、1台で複数のブランドの商品を取り扱うことができるため、さまざまな売れ筋商品を集められるメリットがあります。
しかし、総合オペレーターでは取り扱っていないブランドも存在するため、自身の需要に沿っているかをきちんと確認しましょう。
オペレーターの特徴を勘案した上で、複数のオペレーターに問い合わせてみて、相当見積をとることをおすすめします。
契約オペレーターを決める
オペレーターの提示した企画書や見積をもとに、契約するオペレーターを決定します。
企画書で確認すべき点は、以下の通りです。
・希望のブランド/商品が提案されているか
・電子決済に対応しているか
・販売手数料が明記されているか
・契約期間やアフターフォローの体制に問題がないか
上記の項目を、細かくチェックしましょう。
契約書を締結して、設置する
オペレーターと契約を締結します。
その際、企画書と契約書の内容に相違がないかをもう一度精査しましょう。
契約を締結したら、設置に立ち会います。
設置にあたっては、車両運搬入口の指定や搬入用のエレベーターの有無、設置時の注意点などを、あらかじめ先方に伝えておきましょう。
作業自体は1時間ほどで完了します。
設置後は、設置の状態や動作に問題はないかをチェックします。
以上が、契約までの流れとなります。オペレーターとの関係は設置後も続くため、お互いに信頼を築くことが大切です。
【まとめ】フード型の自販機をビジネスシーンでも活用してみよう
この記事では、フード型の自販機に関する情報、自販機の種類や形態、設置にかかる費用などを紹介しました。
コロナ禍以降、人を介さないという特徴をもつ自販機の需要は高まりましたが、フード自販機には、空きスペースの活用、コストの節約やタイムパフォーマンスの向上など、その他にも大きなメリットがあります。
これらのワードに興味のある方は、フード自販機の設置を考えてみてはいかがでしょうか。