自販機ビジネスはどの土地でも活用しやすい点や、運用方法によっては管理がたやすい点、そして顧客のニーズが上昇傾向にあるビジネスとして、多くの方の注目を集めています。
ただ、多くのメリットに惹かれて始めようと考えていても、収入がわからないと始められないという方も多くいるかと思います。
そこで、この記事では以下の項目にそって、自販機ビジネスの情報をお届けいたします。
- 自販機ビジネスの収入とは?
- 自販機を導入する費用って?
- 自販機の収入に関する注意すべきポイント
この記事を読めば、自販機ビジネスの基礎情報はもちろん、収入に関する情報も把握することが可能です。
自販機ビジネスに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
自販機ビジネスの収入とは?
自販機ビジネスの収入は一か月数千円から数万円と幅が非常に広いです。
また、自販機ビジネスの収入はフルオペレーションであるか、セミオペレーションであるかで大きく異なります。
自販機の「フルオペレーション」運用は、設置から日常の管理、補充、メンテナンスまでのすべてのプロセスを専門の業者に委託し、土地と電気代を提供することで売り上げの一部を得る方法です。
業者に運用を任せられるので負担が少なく、初心者でも安心して運用できることが強みとなります。
ただ、場所によっては業者に委託出来ない可能性がある欠点もあります。
自販機の「セミオペレーション」運用は、オーナーが一部の管理業務を自分で行いながら、他の業務を外部業者に委託する方法です。
この運用方法の強みは、必要なサポートを選びながら運営できる点や、商品ラインナップを自分で考えることができるなど、カスタマイズ性が高いことです。
ただ、以下の業務を行う必要があるので、手間がかかるうえ、初心者だと運用が難しい傾向になります。
セミオペレーションの場合、手間がかかる分、売り上げを全て自分のものにできる一方、フルオペレーションの場合、手間がかからない反面、売り上げの2~3割しか得ることができないという特徴があります。
メリットとデメリットを考慮して、フルオペレーション・セミオペレーションの運用方法を選択すると良いでしょう。
自販機を導入する費用って?
セミオペレーションを選択した場合、自販機を導入する費用が発生します。
ここでは、自販機を導入する費用の相場をまとめましたので、セミオペレーションを選択する際には、参考にしてみることをおすすめします。
自販機の価格
自販機を購入する方法は以下の通りです。
- 新品・中古を購入する
- リースする
- レンタルする
自分の予算やニーズにあった購入方法を選択することが重要です。
以下の項目では、それぞれ購入方法の価格相場も合わせて紹介しますので、参考にしてみると良いでしょう。
購入する場合
購入する場合は、新品か中古品から選択することができます。
予算が少ない場合、購入時には中古の選択肢も検討すると良いでしょう。
中古で購入する場合、古いモデルならば25〜35万円程度で手に入れることができます。
ただし、故障時の対応が不明確であったり、保証期間が切れて修理が難しい場合や、新しいモデルよりも電気代が高くなる可能性があるため、注意が必要です。
一方、新品の自販機の場合、多くのモデルの自販機から選ぶことできます。
それぞれのモデルの価格相場は以下の通りです。
- 飲料自動販売機:70万円程度
- 食品自動販売機:100万程度
- 冷凍自動販売機:150万円程度
- 屋外対応物販自動販売機:110万円
- ロッカー型自販機:80万円程度
リースする場合
「リース」とは、特定の機器や設備を直接購入するのではなく、リース会社から一定期間借りる契約を結ぶ方法です。
リース契約により初期費用を抑え、月々のリース料を支払うことで、最新の機器や設備を利用できます。
リース期間終了後には、再リース、返却、または新しい機器への更新が選択肢として提供されることが多いです。
これにより、設備の維持管理コストが軽減され、資金繰りが柔軟に行えるため、予算が少ない方は利用してみることをおすすめします。
ただ、リースでの毎月の支払額の相場は、3〜6年の契約で毎月2万5,000円から6万円程度になります。
また、利用するためには支払能力を図る審査もあるので、注意が必要です。
レンタルする場合
自販機のレンタルは、主にイベントやキャンペーンなど短期間の利用に適しています。
レンタルの場合、設置期間を柔軟に設定でき、修理費用も業者が負担することが多いです。レンタル料金は数十万円程度で済みますが、短期間ではレンタル費用の回収が難しいこともあります。
レンタルを検討する際は、売上予測を立て、レンタル料金と比較して慎重に判断しましょう。
配送費用
配送費用の相場は3〜5万円ほどになります。
自販機は数百キロの重さがあるため、配送には軽トラックなどの車両が必要です。
個人で運搬することも可能ですが、事故や破損のリスクが高いため、専門業者に依頼することをおすすめします。
設置費用
設置費用の相場は1万円ほどになります。
自販機の稼働には、配線などの工事が必要です。
また、設置に関しては自治体によってルールが定められていることがあります。
個人での設置工事も可能ですが、確実に行うためには業者に依頼することをおすすめします。
電気工事費用
電気工事費用の相場は2万円ほどになります。
電源やコンセントが近くにない場所に自販機を設置する場合、電気工事が必要です。
電気工事を個人で行うには「電気工事士」の資格が必要で、感電のリスクも伴います。
したがって、電気工事が必要な場合は、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。
電気代
電気料金の相場は、月々5000円から1万円ほどになります。
セミオペレーションだけでなく、フルオペレーションを選択した場合でも、支払うランニングコストですので、注意が必要です。
自販機の収入に関する注意すべきポイント
ここでは、自販機の収入を考える上で、注意すべきポイントを4つ紹介します。
収入を上げるためには下記で紹介するポイントを考慮して、自販機ビジネスを展開するように心がけましょう。
節税対策にはならない
マンションなどの建物は、軽減措置特例が適用され固定資産税を抑えることができますが、自販機は対象外になります。
そのため、自販機を設置しても減税されることはありませんので、注意が必要です。
周辺の環境変化に注意する
自販機は周辺の環境によって売り上げが大きく変わるため、周辺の環境変化にも気を配る必要があります。
例えば、コンビニエンスストアが近くにできた場合、売り上げが大きく下がる傾向が強いなどがあります。
環境の変化に応じて、運用の継続をするか否かを判断するとよいでしょう。
リスクマネジメントに気を遣う
自販機を設置することで、以下のリスクが発生します。
- ゴミが散らかってしまう
- 騒音被害が発生する
- 自販機荒らしに遭遇する
上記のリスクの防止策を事前に考えておかないと、上手く運用することが難しくなりますので、注意しましょう。
自販機の収入は支出やリスクを考慮して考えよう
この記事では、自販機の収入や費用、注意ポイントなど自販機の運営に関する情報をまとめました。
自販機ビジネスで収入を得る場合は、費用とリスクのバランスを考慮して運営することが重要です。
費用とバランスを考慮するには、リスクの事例を把握することが重要であり、運用している土地によってどんなリスクが発生しやすいか、見極めることが必要です。
この記事を参考に、自販機ビジネスで収入が得られることを心からお祈り致します。