こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
近年、街中や観光地で見かける機会が増えている「ケーキの自動販売機」。
冷蔵・冷凍技術の進化や非対面ニーズの高まりを背景に、話題を集めています。
中でも、瓶入りケーキやカップスイーツなどは見た目のかわいらしさからSNSでも人気となり、思わず立ち寄って購入する人も少なくありません。
こうしたトレンドを受けて、導入を検討している事業者も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に始めるとなると、「どんな種類の機械があるのか」「どこに設置すればよいのか」「許可は必要なのか」など、不明点が出るものです。
そこで本記事では、ケーキの自動販売機の仕組みや設置のメリット、費用を解説します。
設置の流れや補助金についても説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
ケーキの自動販売機とは
ケーキの自動販売機は、その名のとおり、ケーキやスイーツを手軽に買える自動販売機のことです。
普通の飲み物の自販機とは異なり、冷蔵や冷凍の機能がついた自販機で「ケーキ」や「冷凍スイーツ」などを販売します。
売られているケーキの種類はさまざまで、一般的なショートケーキから瓶に詰められた可愛らしい見た目のスイーツ、クレープなど、バリエーションは豊富です。
さらに、中の商品が見えるようにデザインされていたり、照明やラッピングに工夫が凝らされていたりと、目を引く見せ方もケーキの自販機の特徴です。
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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ケーキの自販機を導入するメリット
ケーキの自販機は、単に「スイーツを売るための機械」というだけでなく、事業運営の効率化や新しいビジネススタイルとしても注目されています。
ここでは、実際に導入することで得られる主なメリットについて紹介します。
人件費を抑えて運営できる
自販機は基本的に無人で稼働するため、スタッフを常駐させる必要がありません。
小規模の店舗や個人経営のパティスリーにとって、人手不足を補いながら新しい販売手法を広げられる点は大きな魅力です。
特に営業時間外や定休日の販売にも対応できるため、少ない労力で安定した売上が期待できます。
24時間営業で売上チャンスが広がる
自販機は時間に関係なく稼働し続けるため、早朝や深夜など、店舗の営業時間外でも販売可能です。
そのため、仕事帰りに甘いものが食べたくなった人や、観光地でふらっと立ち寄った人など、これまで取りこぼしていた顧客層へのアプローチが可能になります。
結果として、24時間365日売上のチャンスを作ることができ、収益の最大化につながります。
SNS映えする商品は自然と集客につながる
最近では、おしゃれなパッケージデザインのスイーツが、SNSを通じて注目を集めることも多くあります。
ケーキの自販機も例外ではなく、自販機本体のデザインや照明によって、設置そのものが話題になりやすいと考えられます。
広告費をかけなくても、SNSで写真や動画が投稿されれば話題となり、自然と人が集まる状態を作れます。
小スペースでも設置できて始めやすい
ケーキの自販機は1台あたりの設置スペースが比較的コンパクトです。
そのため、駐車場の一角や店舗前、オフィスビルの入り口など、空いている場所を有効活用して展開できるのもメリットです。
大掛かりな内装工事も必要ないため、低コストかつ短期間で導入できる点も魅力です。
導入にかかる費用とランニングコスト
ケーキの自動販売機を導入するには、初期費用と運営にかかるランニングコストの両方をしっかり把握しておくことが大切です。
どの機種を選ぶか、どこに設置するかによって必要な費用は大きく変わってきます。
ここでは、一般的なケーキの自動販売機の導入にかかる費用と、ランニングコストの目安を解説します。
自販機本体の価格と導入方法
自販機本体の価格は、購入するかレンタル・リースを利用するかで大きく異なります。
新品の冷蔵・冷凍タイプの自販機を購入する場合、おおよそ100万円から200万円程度が相場です。
コストを抑えたい場合には、レンタルやリースを検討する方法もあります。
レンタルであれば月額3万円〜5万円ほどで利用できることが多いです。初期投資を抑えてスタートしたい方にとっては、有力な選択肢といえるでしょう。
導入時にかかる初期費用
本体価格以外にも、自販機の輸送や設置には別途費用が発生します。
たとえば、輸送費は3万〜5万円程度、設置作業に必要な固定・設置工事には1万円前後かかることがあります。
自販機を設置予定の場所にコンセントがなく、配線や電源確保のための電気工事が必要な場合は、工事費用として2万円程度かかります。
また、自販機をより魅力的に見せるためのラッピングを施す場合は、デザインの内容にもよりますが、5万円〜10万円程度が目安とされています。
自販機の第一印象が集客に与える影響は大きいため、導入時にはラッピングを検討してみると良いかもしれません。
月々のランニングコスト
運用が始まると、継続的にかかるコストとしてまず挙げられるのが電気代です。
冷凍タイプの自販機では、月額平均で7,000円〜8,500円程度がかかるとされています。
さらに、商品の補充や清掃といった作業を自社で対応するか、外部に委託するかによって人件費や委託費も変動します。
機械の故障やトラブルに備えて、修理や保守メンテナンスの費用も見込んでおく必要があります。
1回の出張修理費用を安くおさえたい場合は、定期的なメンテナンス契約も検討してみましょう。
ケーキの自動販売機設置の流れ
ケーキの自動販売機を導入するには、計画的な準備と各種手続きが必要です。
以下に、設置から販売開始までのステップと、それぞれの注意点をまとめます。
ステップ1:コンセプトと販売商品の決定
まず、どのようなケーキを販売するのか、ターゲット層やブランドイメージを明確にします。
例えば、「高級志向のスイーツを販売する」、「手軽に楽しめるカジュアルなケーキを販売する」など、コンセプトを決めることで、このあとのステップがスムーズに進みます。
ステップ2:設置場所の選定
次に、自販機を設置する場所を決定します。設置場所を決める際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 人通りの多さ
- 防犯面
- 電源の有無
特にターゲット層が多く集まるエリアや、夜間でも安全に購入できる場所を選ぶことで、売上向上が期待できます。
ステップ3:機種の選定
販売するケーキの種類や量に応じて、適切な自販機を選びます。
冷蔵・冷凍機能、サイズ、デザインなど、商品の特性や設置場所のスペースに合わせて選定します。
例えば、冷凍ケーキを販売する場合であれば、冷凍機能付きの自販機が必要です。
ステップ4:必要な許認可の取得
ケーキは「加工食品」ではありますが、傷みやすく衛生上のリスクが高いため、保健所への届出や営業許可の取得が必要なことが多いです。
販売方法が「自動販売機」であっても例外ではなく、食品衛生責任者の設置が求められるケースがほとんどです。
また、冷蔵か冷凍かによって許可や届出の種類が異なるため、事前に管轄の保健所に相談し、必要な手続きを確認しましょう。
ステップ5:商品の供給体制と運営の仕組みを整える
ケーキの自販機を安定して運営するためには、「どうやって商品を用意し、どう管理していくか」をあらかじめ決めておく必要があります。
まずは、ケーキを自分たちで作るのか、それとも他のお店や製造業者から仕入れるのかを検討し、商品が切れずに補充できる体制を整えましょう。
あわせて、以下のようなルールも決めておきましょう。
- 商品を補充する頻度
- 賞味期限のチェック方法
- 品質のチェック方法
また、自販機の清掃や売上金の回収など、日々の運営に必要な作業を「誰が・どのタイミングで行うのか」も明確にしておくことで、スムーズな運営につながります。
ステップ6:告知・販促活動の実施と販売開始
販売開始前に、SNSやチラシ配布などで告知し、認知度を高めます。
販売開始後も定期的なプロモーションや季節限定商品の投入などで、顧客の関心を引き続ける工夫が大切です。
以上のステップに沿って準備を進めることで、ケーキ自販機の導入・運営が円滑に進むでしょう。
各段階での計画と準備を丁寧に行うことが、成功の鍵となります。
ケーキ自販機の設置に使える補助金・支援制度
ケーキの自販機を導入する際には、初期費用や設備投資にかかる負担が気になるところです。
そんなときに活用したいのが、国や自治体が提供している補助金・助成金制度です。
ここでは、ケーキの冷蔵・冷凍自販機の設置に利用できる主な支援制度をご紹介します。
なお、補助金や助成金には公募期間が設けられているものも多く、すでに募集が終了している場合もあります。
最新情報は、必ず各制度の公式Webサイトをご確認ください。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が販路開拓や業務効率化を図る際に活用できる補助金です。
補助率は2/3以内、補助上限額は50万円から200万円となっています。冷凍自販機の導入も対象となる場合があります。
事業再構築補助金
新分野展開や業態転換など、思い切った事業再構築に挑戦する中小企業を支援する補助金です。
補助率や上限額は事業内容や企業規模によって異なりますが、冷凍自販機の導入を含む新規事業の立ち上げなどで活用されています。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
中小企業や小規模事業者が行う革新的なサービス開発や試作品開発、生産プロセスの改善を支援する補助金です。
補助率は1/2から2/3、補助上限額は750万円から3,000万円となっています。冷凍自販機の導入によるサービス向上や業務効率化の取り組みも対象となる場合があります。
IT導入補助金
中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に活用できる補助金です。高機能な冷凍自販機を導入する場合、ITツールとして認められれば対象となる可能性があります。
自動販売機の種類や機能によって対象となるかどうかが変わるため、あらかじめ公式サイトで確認するか、直接問い合わせてみてください。
出典:独立行政法人中小企業基盤整備機構|IT導入補助金2025
各地域の補助金・助成金
自治体によっては、地域独自の補助金や助成金を設けている場合があります。
設置を検討する地方自治体に補助金や助成金制度が用意されていないか、公式サイトなどで確認してみてください。
まとめ
ケーキの自動販売機は、見た目の楽しさと利便性を兼ね備えた販売方法として注目を集めています。
人手をかけずに運営できるうえに話題になりやすく、販路拡大や新たな収益の柱として導入を検討する価値は十分にあるといえるでしょう。
導入には本体の購入費や設置工事、ランニングコストなどがかかりますが、補助金や助成制度を活用すれば、初期費用の負担を抑えることも可能です。
継続的に無人でケーキを販売するために、体制を整えてスムーズな運用を目指しましょう。
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