こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
飲食業界は、現在深刻な人手不足に直面しています。特に、新型コロナウイルス感染症の流行以降、その問題はさらに顕著になりました。
多くの飲食店ではスタッフの確保が難しく、営業時間の短縮や休業を余儀なくされるケースも少なくありません。
しかし、人手不足は簡単に解決できる問題ではなく、中長期的な視点に立った対策が求められます。
そこで本記事では、飲食店における人手不足の現状と原因、具体的な対策と新たな取り組みをわかりやすく解説します。
関連記事>>飲食店の人件費削減の考え方や具体例｜注意点や成功のポイントも解説
目次
飲食店の人手不足の現状
近年の飲食業界は、慢性的な人手不足に悩まされています。帝国データバンクの調査によると、非正社員の人手不足割合は飲食店が64.3％でトップとなっています。
新型コロナウイルス感染症の流行以降、一時的に人手不足割合は解消されましたが、経済活動の再開にともない再び深刻化しています。
出典：帝国データバンク｜人手不足に対する企業の動向調査（2024年10月）
TOUCH TO GO の セルフレジ/セミセルフレジ 「TTG-MONSTAR」を導入することで、常駐スタッフの負担が軽減され、人件費が大幅に削減できます。
セルフレジの導入をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TTG-MONSTAR の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download1/
飲食店が人手不足に陥る5つの原因
飲食業界の人手不足は、さまざまな要因が絡み合って生じています。ここでは、飲食店が人手不足に陥る原因を紹介します。
賃金や待遇の魅力不足
飲食業界はほかの業界と比べて、平均賃金が低い傾向にあります。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、宿泊業・飲食サービス業の平均賃金は約285,300円であり、全産業平均の約311,800円を下回っています。
また、中小規模の飲食店ではパート・アルバイト比率が高く、社会保険の加入要件を満たさないケースも少なくありません。
このような状況では、求職者が飲食業界を敬遠し、ほかの労働条件のよい業界へ流れてしまうのも無理はないでしょう。
（出典）
厚生労働省｜結果の概況
厚生労働省｜(6) 雇用形態別にみた賃金 P.2
時間労働と休暇の取りにくさ
飲食業界は、店舗の営業時間にあわせて朝早くから夜遅くまで働く必要があり、必然的に拘束時間が長くなる傾向にあります。
また、土日や祝日などの繁忙期には、長時間労働がさらに増えることも考えられます。
さらに、人手不足の影響で十分な休暇が取れないことも問題です。
希望する日に休みを取ることが難しく、連休の取得も容易ではない状況では、プライベートの時間を十分に確保するのも困難でしょう。
このような労働環境では、従業員の心身の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、離職率の上昇にもつながりかねません。
教育・研修制度の不足
従業員のスキルアップを支援する教育・研修制度が十分に整備されておらず、人が定着しにくいことも人手不足に陥る原因の一つです。
日々の業務に追われ、教育・研修に時間を割く余裕がない飲食店も少なくありません。
そのため、新入社員に対する基本的な接客マナーや、調理技術の指導が不十分なまま、現場に配属されるケースもあるでしょう。
体系的な教育・研修制度の欠如は、従業員のモチベーション低下やスキルの伸び悩みにつながります。
その結果、サービスの質の低下や業務効率の悪化を招き、店舗運営に悪影響を及ぼす可能性があります。
評価制度の欠如
従業員の頑張りや成果を適切に評価する仕組みが整っていないことも、人材の定着を妨げる要因の一つとなります。
従業員が「頑張っても正当に評価されない」と感じるようであれば、モチベーションを維持するのが難しく、より良い条件を求めて離職しても仕方ありません。
人間関係の問題
どの業界でもみられるように、人間関係のトラブルは離職や職場の雰囲気に悪影響を与える主要な原因の一つです。
飲食店においても例外ではなく、従業員同士のコミュニケーション不足や、上司の部下に対する不適切な言動が問題となり、離職につながることもあります。
人間関係の問題は、従業員のモチベーション低下や離職につながるだけでなく、店舗の雰囲気にも悪影響を及ぼします。
人手不足が飲食店に与える影響
ここからは、人手不足が飲食店に与える影響を紹介します。
サービス品質の低下
人手不足は、飲食店のサービス品質に大きな影響を与えます。従業員一人当たりの業務量が増加すると、接客や調理に十分な時間を確保するのが難しくなる可能性があります。
たとえば、注文を取るのが遅れたり、料理の提供に時間がかかったりするなど、顧客を待たせてしまう場面が増えるでしょう。
また、従業員の疲労が蓄積することで、接客態度が悪化する可能性もあります。このようなサービス品質の低下は顧客の満足度を低下させ、リピーターの減少につながります。
既存スタッフへの負担増加
人手不足は、現在働いている従業員に大きな負担を強いることになります。
従業員一人当たりの業務量が増加するだけでなく、本来は複数人で対応すべき業務を一人で担う場面も増えるでしょう。
その結果、長時間労働が常態化し、休憩時間も十分に取れなくなるなど、労働環境の悪化につながります。
また、人手不足の状況では、急な欠員が出た場合、ほかの従業員がその穴埋めをしなければなりません。
シフトの調整が頻繁に発生し、プライベートの予定が立てにくくなるなど、従業員のワークライフバランスにも悪影響を及ぼします。
売上の減少
人手不足は、飲食店の売上に直接的な影響を与えます。
従業員数が不足することで店舗の営業時間を短縮したり、臨時休業を余儀なくされたりすることも増えるかもしれません。
当然ながら、営業時間の短縮や休業は売上機会の損失に直結します。
また、サービス品質の低下により顧客満足度が低下し、リピーターが減少することも売上減少の要因となります。
さらに、人手不足の影響で、新メニューの開発や販促活動などに十分な時間を割くことができず、売上向上への取り組みを進められなくなる可能性もあります。
飲食店の人手不足を解消するための対策
ここからは、飲食店の人手不足を解消するための対策を紹介します。自店舗でできそうなものがあれば、ぜひ取り組んでみてください。
雇用条件の見直し
飲食店の人手不足を解消するために、雇用条件の見直しは重要な取り組みの一つです。
賃金水準の引き上げや福利厚生の充実など、求職者にとって魅力的な労働条件を検討してみましょう。
また、賞与の支給や食事補助制度、退職金制度の導入などもよいでしょう。
正社員だけでなく非正規の従業員にも福利厚生を適用することで、より働きやすい環境を整えられます。
また、アルバイトやパートタイマーから正社員への登用制度を設けることも、人材の確保と定着につながります。
教育・研修制度の充実
人材の定着と、サービスの質を向上させるためには、教育・研修制度の充実が欠かせません。
新入社員に対しては、基本的な接客マナーや調理技術を習得するための研修プログラムを用意しましょう。また、定期的に実務研修を実施し、スキルアップを図ることも大切です。
中堅社員に対しては、マネジメントやリーダーシップに関する研修を実施し、将来の幹部候補の育成も視野に入れましょう。
さらに、外部の専門機関が実施する研修への参加を促すなど、自己啓発の機会を提供するのも効果的です。
明確な評価制度の導入
従業員のモチベーションを高めるには、明確な評価制度の導入も有効です。
評価基準を明確に定め、従業員一人ひとりの業務遂行状況や成果を適正に評価しましょう。
評価基準には、接客態度や調理技術などのスキル面だけでなく、勤務態度やチームワークへの貢献度なども含めるとよいです。
また、評価結果を本人にフィードバックし、今後の成長につなげることも欠かせません。
評価面談などを通じて上司と部下が目標を共有し、課題を明確にすることで、従業員の成長を促進できます。
ITツールの活用による業務効率化
ITツールを活用して業務の効率化を図る方法も、人手不足解消に有効です。
例えば、オーダーエントリーシステムを導入することで、注文の聞き取りや伝票作成といった業務を効率化できます。
また、自動発注システムを活用すれば、食材や備品の発注業務がスムーズになり、在庫管理の負担も軽減されます。
さらに、一台で「券売機」「セルフ後会計レジ」「セミセルフ/セルフレジセルフレジ」を担うTTG-MONSTARのようなセルフレジシステムを取り入れることで、レジ業務の効率化や注文受付の自動化が可能です。
このようなITツールの導入は、人手不足の解消につながるだけでなく、人件費削減にも大きく役立ちます。
飲食店の人手不足に対応できる無人接客について、以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>無人接客とは？種類やメリット・デメリット｜導入時のポイントも解説
職場環境の改善
従業員の定着率を高め、人手不足を解消するためには、働きやすい職場環境の整備も欠かせません。
そこで、従業員同士のコミュニケーションを活性化させ、風通しの良い職場作りを意識しましょう。
定期的なミーティングを開催し、情報共有や意見交換の場を設けたり、従業員の意見を積極的に取り入れる仕組みを作ったりするのも効果的です。
飲食店の人手不足を解消する新たな取り組み
ここまで紹介した対策に加えて、新たな視点から人手不足の解消に取り組む方法も検討してみましょう。
ここでは、飲食店の人手不足を解消する新たな取り組みについて解説します。
外国人労働者の受け入れ
2018年の入管法改正により、飲食業界でも外国人労働者の受け入れが拡大しています。
出典：日本フードサービス協会｜新たな外国人材受け入れ制度の試験について
異文化への理解や労働環境の整備などの課題はありますが、外国人労働者を受け入れることで、人手不足を解消するだけでなく、店舗の国際化を図ることも可能です。
リモートワークやオンライン業務の導入
飲食業界では、店舗での業務が中心となるため、リモートワークの導入は難しいと考えられがちです。
しかし、本部業務や管理業務など、一部の業務ではリモートワークの導入が可能です。
例えば、経理や人事などの業務をリモートワークに切り替えることで、従業員の働き方の多様化につながります。
。さらに、オンラインでの予約受付や、デリバリーサービスの導入など、顧客向けのサービスにもオンライン化の余地があります。
オンラインでの注文受付システムを導入すれば、電話対応などの業務を効率化できます。
地域のリソースを活用した協力
人手不足の解消には、地域のリソースを活用した協力関係の構築も有効な手段です。
例えば、近隣の飲食店と連携し、人材を融通し合う仕組みを作ることで、繁忙期の人手不足を補い合えます。
また、地域の商業団体や自治体と協力し、合同求人イベントを開催するなど、地域全体で人材確保に取り組むことも効果的です。
地域のリソースを活用した協力関係の構築は、人手不足の解消だけでなく、地域活性化にも貢献します。
飲食店が地域社会との連携を深めることで、地域に根差した魅力ある店舗づくりにもつながるでしょう。
まとめ
飲食業界の人手不足は深刻な問題であり、その解消には多角的なアプローチが必要です。
雇用条件の見直しや教育・研修制度の充実、明確な評価制度の導入など、取り入れられそうな対策を検討してみましょう。
また、ITツールの活用による業務効率化や、働きやすい職場環境の整備も欠かせません。
さらに、外国人労働者の活用やリモートワークの導入といった、新しい視点の取り組みも効果的です。
本記事で紹介した内容を参考に、自店舗にあった取り組みを実践し、人手不足の解消と、持続可能な店舗運営の実現を目指しましょう。
TOUCH TO GO の セルフレジ/セミセルフレジ 「TTG-MONSTAR」を導入することで、常駐スタッフの負担が軽減され、人件費が大幅に削減できます。
セルフレジの導入をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TTG-MONSTAR の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download1/
