こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
小売業界は、消費者ニーズやIT技術の急速な変化にともない、常に進化を続けています。
本記事では、小売業界の現状と将来性を踏まえながら、今注目しておきたい最新トレンドを9つ解説します。
小売業が抱える課題の解決策も紹介しているので、ビジネスをさらに効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
小売業界の現状と予測
近年、インターネット通販の普及や消費者の購買行動の多様化により、小売業の在り方は大きく変化しています。
その中で、経済産業省が発表した2024年上期の小売業販売額は81兆3,890円となり、前年比で2.7%の増加を記録しました。
さらに、百貨店・スーパーマーケット・ドラッグストア・コンビニエンスストアといった主要な業態すべてで販売額が増加しており、小売業界全体の成長がうかがえます。
一方、矢野経済研究所の調査によると、2030年の小売市場は2020年比で約14%減と予測しています。
その理由としては、国内の小売市場が人口の増減に影響を受けることや、物流を担うドライバーの人材不足などが挙げられています。
出典:矢野経済研究所|2030年の小売市場に関する調査を実施(2023年)
現状、増加がみられる小売業界ですが、長期的には減少すると予測されています。
このような状況下で生き残るためには、実店舗での新たな取り組みやビジネスモデルの再構築が欠かせないと考えられます。
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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小売業の最新トレンド9選
ここからは、小売業の最新トレンドを9つ紹介します。
①オンラインショップの実店舗進出
近年、オンライン専業で成長してきた企業が、実店舗の展開に乗り出すケースが増えています。
オンラインストアで築き上げた「ブランド力」や「顧客基盤」を活かし、リアル店舗で新たな顧客接点を創出することが狙いです。
実店舗では、商品の質感やサイズ感を実際に確かめられるだけでなく、スタッフによる接客や店舗独自のイベントなどを通じて、ブランドの世界観を体感できます。
②ショールーミング
ショールーミングとは、消費者が実店舗で商品を確認した後、より安い価格を求めてオンラインストアで購入する行動を指します。
価格比較サイトやスマートフォンの普及により、消費者は簡単に最安値を検索できるようになりました。
ショールーミングは、実店舗を持つ小売業者にとって脅威となっています。
とくにECサイトをもたない店舗やブランドの場合、売上に大きな影響を及ぼす可能性があります。
③在庫管理の効率化
小売業において、在庫管理は重要な業務の一つです。適切な在庫量の維持は、機会損失や過剰在庫によるコスト増加を防ぐうえで欠かせません。
近年では、RFID(無線自動識別)タグやAIを活用した需要予測システムなどを導入することで、在庫管理の効率化を図る企業が増えています。
④運営コストの削減
小売業は、人件費や賃料などの運営コストが高い業種といえます。特に、近年の人手不足や最低賃金の上昇は、小売業の収益を圧迫する要因となっています。
そのため、運営コストの削減は、小売業の収益性向上に直結する重要な課題です。
その解決策として挙げられるのが、セルフレジや無人店舗など、最新システムの導入です。
セルフレジは、顧客自身が商品のスキャンから会計までおこなうため、レジ業務にかかる人件費を削減できます。
一方、無人店舗はAIカメラやセンサーなどを活用し、顧客の入店から商品選択、決済までを自動化する店舗形態です。
無人店舗は、人件費の大幅な削減だけでなく、24時間営業や省スペース化などのメリットも期待できます。
なかでも、無人店舗やセルフレジを提供する「TOUCH TO GO」のシステムは、導入により人件費を最大75%カットできます。
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⑤ポップアップストアでの集客
ポップアップストアとは、商業施設や路面店などの空きスペースに期間限定で出店する店舗形態です。
新商品のプロモーションやブランド認知度の向上、新規顧客の獲得などを目的として、近年では多くの小売業者がポップアップストアを出店しています。
ポップアップストアは、通常の店舗よりも低コストで出店できるため、テストマーケティングの場としても有効です。
⑥オムニチャネルマーケティング
オムニチャネルマーケティングとは、実店舗・オンラインストア・SNSなど、あらゆる顧客接点(チャネル)を連携させ、顧客に一貫した購買体験を提供するマーケティング戦略です。
このマーケティング戦略を活用することで、顧客は自身の都合に合わせて、好きなチャネルで商品を購入できるようになります。
さらに、取得した顧客データを統合・分析することでマーケティング施策の精度を高め、売上アップを図れます。
⑦サステナビリティへの意識向上
近年、環境問題や社会問題への関心の高まりから、サステナビリティ(持続可能性)を重視する企業や消費者が増えています。
小売業においても、以下のようなサステナビリティへの取り組みが求められています。
- 環境に配慮した商品・サービスの提供
- 倫理的(エシカル)な消費
- 廃棄物の削減
- 人権への配慮
このようなサステナビリティへの取り組みは、企業の社会的責任(CSR)を果たすだけでなく、ブランドイメージの向上や顧客ロイヤリティの向上にもつながります。
⑧パーソナライゼーション
パーソナライゼーションとは、顧客一人ひとりのニーズや好みに合わせて、商品やサービス、情報などを最適化することです。
小売業では、顧客の購買履歴や閲覧履歴などのデータを活用し、最適な商品や情報を提供することで、顧客満足度の向上や売上拡大につなげます。
例えば、オンラインストアでは、顧客の過去の購入履歴や閲覧履歴にもとづいて、おすすめ商品を提示する方法があります。
また、実店舗では、顧客の購買履歴や会員情報をもとに、接客の内容を変えたり、クーポンを発行したりするなどの施策が挙げられます。
なお、パーソナライゼーションの実現には、顧客データの収集・分析と、それを活用したマーケティング施策の実行が不可欠です。
⑨AIを活用したデータ分析
AI(人工知能)は、小売業の様々な業務に活用され始めています。特に、データ分析の分野ではAIが大きな力を発揮します。
小売業では、以下のようなデータ分析でAIが活用されています。
- POSデータ
- 顧客データ
- 在庫データ
AIは、上記のデータを高速かつ正確に分析し、人間では見つけられないパターンや傾向を抽出します。
このようなデータを使って顧客の購買行動を分析し、顧客一人ひとりの嗜好やニーズを把握することで、パーソナライズされた商品提案やマーケティング施策の最適化を図れます。
小売業が抱える課題
小売業は、多岐にわたる課題を抱えています。
まず、消費者の購買行動は以前に比べて多様化しており、個々のニーズに対応するための柔軟なサービス提供が求められています。
また、少子高齢化に伴う人手不足や人件費の高騰が深刻化しており、店舗運営における効率化が課題となっています。
さらに、老朽化したシステムがデジタル技術との連携を阻害しており、業務の効率化や顧客データの活用が進まない状況です。
ECサイトや異業種からの参入による競争激化も避けられず、企業としての競争力を高める必要があります。
このような時代や市場の変化への対応が遅れると、顧客満足度の低下や顧客離れにつながりかねません。
そのため、小売業が抱える課題の解決には、デジタル技術を活用した業務の効率化や新しいサービスモデルの構築が不可欠といえるのです。
小売業の課題への解決策
次に、小売業が抱える課題への具体的な解決策を紹介します。
販売方法を最適化する
小売業の課題を解決するためには、まず販売方法の最適化が重要です。
従来の販売方法にとらわれず、顧客の利便性や購買意欲を高める新しい販売チャネルや販売手法を取り入れてみましょう。
例えば、以下のような手法が挙げられます。
- オンラインショップ(ECサイト)の開設・強化
- モバイルアプリの活用
- SNSを活用した販売促進
また、実店舗においては、顧客体験向上のための施策が重要です。
例えば、体験型のイベントやワークショップの開催、パーソナライズされた接客サービスの提供などが考えられます。
事業計画を練り直す
小売業界は世の中の変化とともに変わっていくため、従来の事業計画では、今の市場環境に対応できない可能性があります。
そのため、必要に応じて業計画の定期的な見直しや、再構築を検討しましょう。
事業計画を練り直す際は、現状を分析して自社の強み・弱み、競合を明確にすることが重要です。
そのうえで中長期的なビジョンを策定し、それを実現するための具体的な戦略を立案します。
事業計画は一度策定して終わりではなく、実行と検証を繰り返しながら、継続的に改善していくことが大切です。
実店舗に付加価値をつける
実店舗は、顧客が商品を実際に手に取って確認でき、スタッフと直接コミュニケーションが取れるという、オンラインストアにはない強みを持っています。
しかし、単に商品を販売するだけでは、オンラインストアとの差別化は難しく、顧客に足を運んでもらうことはできません。
そのため、商品の使い方の実演や専門知識を持つスタッフによる接客、店舗独自のイベントやワークショップを開催するなど、店舗への来店動機を高める施策を検討しましょう。
実店舗に付加価値をつけることで、顧客満足度の向上やリピート率の向上、さらにブランドイメージの向上にもつながります。
顧客体験を最適化する
顧客体験とは、顧客が商品やサービスに触れる全ての接点における体験を指します。
顧客体験を最適化するには、顧客の視点に立って商品やサービス、店舗、オンラインストアなど、あらゆる接点を見直す必要があります。
このとき、「顧客が何を求めているのか」「どのような体験を期待しているのか」を理解することを心掛けましょう。
その上で、顧客の期待に応えるための具体的な施策を考えることが大切です。
このような視点を持つことで、顧客に寄り添ったサービスを提供でき、満足度の向上や競争力の強化につながります。
まとめ
本記事では、小売業界の現状と予測を踏まえ、注目しておきたい最新トレンドを9つ解説しました。
小売業者が競争力を維持・強化するためには、現状の小売業界を理解し、新しい手法を自社のビジネス戦略に取り入れる必要があります。
本記事で紹介した解決策を参考に、自社のビジネス戦略を再構築し、顧客ニーズに応える取り組みを進めてみてください。
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