こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
スイーツの無人販売は、「人件費の削減」や「非接触型」といった利便性の高さから、近年注目を集めるビジネスモデルです。
特に、24時間営業が可能で、幅広い販路を展開できるため、開業を検討する方が増えています。
しかし、スイーツの無人販売を成功させるには、適切な設備選びや商品選定、立地条件などの事前計画が大切です。
本記事ではスイーツの無人販売の概要、メリット・デメリットや成功のためのポイントを詳しく解説します。
目次
スイーツの無人販売とは
スイーツの無人販売は、スタッフを配置せずにスイーツを販売する新しいスタイルの店舗です。
キャッシュレス決済やセルフレジを導入しており、顧客自身で簡単に会計を済ませられる仕組みが特徴です。
店内で商品を選んだ後は、店舗内のセルフレジで決済し、そのまま商品を持ち帰ります。
このように「無人で運営できる仕組み」を導入することで、人件費をおさえながら顧客に手軽で便利な買い物体験を提供できるのは無人販売の強みです。
なお、スイーツの無人販売では、包装された商品が冷凍庫や冷蔵庫に陳列されており、顧客はその中から自由に欲しいものを選べます。
販売されている商品の一例は次のとおりです。
- 冷凍商品:長期間保存が可能なケーキやアイスクリーム
- 冷蔵商品:焼き菓子やプリンなど、購入後すぐに食べられるスイーツ
商品の見た目や説明がわかりやすいように、パッケージデザインやPOPが工夫されている場合もあります。
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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スイーツの無人販売のメリット
ここでは、スイーツの無人販売のメリットを紹介します。
運営コストを削減できる
スイーツの無人販売の最大のメリットは、人件費の削減です。
店舗にスタッフを常駐させる必要がないことから、月々の固定費を大幅におさえられます。
人件費がかさみやすい夜間帯もコストを心配する必要がなく、運営資金が限られている事業者でも参入しやすいビジネスといえます。
24時間営業が可能
スイーツの無人販売は人手の確保が不要なため、24時間営業が容易です。
有人店舗を24時間営業にする場合、深夜や早朝に働けるスタッフが必要ですが、無人店舗ではどの時間帯もスタッフなしで営業できます。
そのため、通常の店舗が閉まっている深夜や早朝など、多様なライフスタイルの顧客に対応できます。
販路を拡大できる
スイーツの無人販売は、設置スペースが比較的小さく済むことや人件費がかからない仕組みにより、従来の店舗展開では困難な場所にも出店可能です。
たとえば、駅前・商業施設内・住宅街・オフィス街・観光地などに設置することで、幅広い顧客を獲得できます。
また、ネット通販では難しい「すぐ手に入る」という利便性の高さもアピールポイントです。
スイーツの無人販売のデメリット
ここからは、スイーツの無人販売のデメリットを紹介します。
立地条件が成功を左右する
スイーツの無人販売では、立地条件が売上に大きく影響します。多くの人に購入してもらうには、人通りが多い場所やターゲット層が集まりやすいエリアを選ぶことが基本です。
ただし、競合が多いエリアでは差別化が求められ、賃料が高い場合には採算が取れなくなるリスクもあります。
一方、住宅街や郊外など人通りが少ない場所では、認知度を高めるための集客の工夫が必要です。
ターゲット層の生活動線を把握し、適切な立地を選ぶことが、無人販売ビジネスの成功に直結します。
防犯面の懸念
スタッフが常駐しない無人販売は、有人店舗に比べて防犯面のリスクが高まります。
特に、人の目が少ない時間帯は盗難やいたずら、商品破損といったトラブルが発生する可能性が懸念されます。また、冷凍庫やセルフレジへの不正行為もリスクの一つです。
このようなトラブルや不正行為の対策として、防犯カメラやセンサーアラーム、防犯ゲートなどの導入が必要です。
また、トラブル発生時に迅速に対応できる、リモート監視システムの活用も効果的です。防犯対策には費用がかかるため、事前に運営資金に含めて計画しましょう。
スイーツの無人販売を開業する際のポイント
ここからは、スイーツの無人販売を開業する際のポイントを紹介します。
立地場所を慎重に検討する
先ほども触れたとおり、スイーツの無人販売における立地条件は、無人販売の成否を左右する重要な要素です。以下のように、ターゲット層が集まりやすい場所を選ぶことが成功のカギとなります。
- 駅やオフィス街:通勤客や働く世代が立ち寄りやすい
- 住宅街:家族向けや日常利用の顧客をターゲットにできる
- 観光地や商業施設:特産品や限定スイーツで観光客を取り込める
ただし、人通りが多い場所は競合が集まりやすく、賃料も高くなる傾向があります。
そのため、複数の要素を考慮しながらターゲット層が普段利用する場所を見極め、最適な立地を選ぶことが大切です。
必要な設備を整える
スイーツの無人販売には、以下のような設備が必要です。
【冷凍・冷蔵庫】
スイーツの鮮度や品質を保つための基本設備です。サイズや温度調整機能は商品にあわせて選びます。
【セルフレジ】
顧客が簡単に会計できる仕組みを整えるため、操作性が高くキャッシュレス決済に対応したものを導入します。
【防犯カメラ】
万が一のトラブルを防ぐため、24時間稼働のカメラを設置します。IoT機能を活用したリモート監視システムも有効です。
【照明・店舗の看板】
夜間でも目立つよう、照明や分かりやすい看板を設置します。
ニーズにあわせた商品を揃える
商品ラインナップの選定は、顧客を引き付ける上で欠かせません。ターゲット層のニーズを理解し、以下のような商品を揃えましょう。
- 地域性を活かした商品:地域特産のスイーツ、エリア限定のスイーツ
- 季節感のある商品:春は桜を使ったケーキや和菓子、夏は冷たいアイスやフルーツゼリーなど
- 健康志向の商品:低糖質や無添加などの健康に配慮したスイーツ
スイーツの無人販売で成功するコツ
スイーツの無人販売で成功するためには、商品選定からマーケティング、運営の仕組みまで、さまざまな工夫が必要です。
ここでは、スイーツの無人販売で成功するコツを紹介します。
SNS映えを意識する
現代のマーケティングでは、SNS映えする商品や店舗デザインを取り入れることが、顧客獲得の重要な要素となっています。
SNS映えする店舗を作ると顧客が写真を投稿しやすくなり、その投稿が口コミとして広がって集客につながります。
SNS映えを意識した具体的例は次のとおりです。
商品のデザインやパッケージ
SNS映えするスイーツは顧客の目を引き、写真を撮りたくなるようなデザインが理想的です。たとえば、以下のようなデザインやパッケージが挙げられます。
色合いが美しいスイーツ:カラフルなマカロンや果物をふんだんに使ったタルト、ユニークな形のアイスクリームなど
可愛いパッケージ:動物モチーフの箱や手書き風イラストが描かれた袋など、持ち帰るだけで気分が上がるデザイン
季節感を取り入れた装飾:ハロウィンにはかぼちゃ型のケーキ、クリスマスにはリース型のスイーツなど季節ごとの演出を加える
店舗の内装や外装
以下のように、写真を撮りたくなる店舗デザインを取り入れることで、SNSに投稿されやすくなります。
映える背景の設置:フラワーウォールやネオン看板、カラフルな壁紙など、写真映えするスポットの設置
シーズンごとの装飾:季節に合わせた店内デコレーションや、特定のイベントを意識した飾り付け
SNSキャンペーンの活用
SNS映えを意識した商品の取り扱いや、店舗作りを意識するとともに、SNSを活用したキャンペーン施策も検討してみましょう。
投稿特典:SNSに店舗や商品の写真を投稿すると、割引や特典がもらえるキャンペーンを実施
ハッシュタグの推奨:覚えやすくユニークなハッシュタグを作成し、顧客に使用してもらう
写真コンテスト:店舗やスイーツの写真を投稿してもらい、優秀作品に賞品を贈呈する企画を実施
データ分析・活用で改善を繰り返す
無人販売で導入されるシステムには、顧客の購買傾向や売上データを記録できる機能があります。このデータを分析して運営に活かすことで、効率的な経営につながります。
データ分析の一例は以下のとおりです。
- 売れ筋商品の把握:人気商品を分析し、需要にあわせて在庫を補充する
- 時間帯別の傾向:購買が多い時間帯を特定し、キャンペーンのタイミングを調整する
- 季節ごとの売上動向:季節ごとに人気のあるスイーツを把握し、次のシーズンに反映する
フランチャイズも検討する
スイーツの無人販売を初めて運営する場合、フランチャイズ形式を検討するのも一つの方法です。
フランチャイズでは、本部のサポートを受けながら運営するため、独立してゼロから店舗を立ち上げるよりも、リスクをおさえながら効率的に運営できます。
ただし、フランチャイズでは、契約時に「加盟金」を支払い、オープン後も売上の一部を「ロイヤリティ」として本部に支払う必要があります。
スイーツの無人販売の事例
ここからは、スイーツの無人販売の事例を紹介します。
シャトレーゼ西麻布店
シャトレーゼ西麻布店は東京都港区にあるスイーツ専門店で、2023年3月に無人決済システム「TTG-SENSE」を導入してリニューアルしました。
TTG-SENSEは、天井に設置されたカメラが商品を自動で認識。顧客は出口付近で合計金額を確認し、簡単に決済を完了できます。
リニューアル後は、通常の営業時間である11:00〜20:00以降も利用可能となり、24時間営業を実現しています。
店内ではケーキや和洋菓子、焼き菓子、アイスクリームなど、多彩なスイーツを取り扱っています。また、通常時間内は、店内の工房で焼いた出来立てのお菓子も楽しめます。
関連記事>>無人決済システムを導入した24時間無人販売店舗 「シャトレーゼ西麻布店」 3月25日(土)リニューアルオープン
24スイーツショップ
24スイーツショップは、2023年1月に広島で1号店をオープンしたスイーツ専門の無人販売所です。
全国各地の人気スイーツや、一般のコンビニやスーパーでは手に入らない特別なスイーツを幅広く取り揃えています。
また、店舗の内装はポップで可愛らしく、SNS映えするデザインが特徴です。
訪れた顧客が思わず写真を撮りたくなるような空間づくりを意識しており、顧客の投稿を通じて自然な集客効果を生み出しています。
まとめ
スイーツの無人販売は、効率的な運営と利便性を兼ね備えた新しいビジネスモデルです。
「人件費削減」や「24時間営業」が可能な仕組みにより、幅広い顧客層に対応しやすく、フランチャイズ展開で販路を拡大する企業も増えています。
成功のカギは、立地選定や設備の整備に加え、地域や季節に合った商品を取り扱うことです。また、SNS映えを意識した店舗作りも重要なポイントとなります。
スイーツの無人販売所を効率的に運営し、ビジネスの成功を目指しましょう。
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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