こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
近年、IT技術を活用した無人販売所が増えています。
特に野菜の無人販売は、新鮮な農産物を直接消費者に届けられるだけでなく、運営コストをおさえられる魅力的なビジネスモデルです。
しかし、成功のためには適切な無人店舗システムの導入や運営スキルが求められます。
本記事では、野菜の無人販売所の設置手順や収益を高めるポイント、運営の注意点についてわかりやすく解説します。
目次
無人販売の市場は拡大している
無人販売市場は、IT技術の進化と社会的なニーズの変化を背景に、着実に拡大しています。
その理由は、利用者と事業者の双方に高い利便性を提供し、低コストで運営できるビジネスモデルである点です。
特に、新型コロナウイルス感染症の影響により、非対面型の店舗やサービスへの需要が高まり、無人販売所の利用が増加しました。
店員が常駐しない無人販売所では、人との接触を避けながら買い物ができるため、感染リスクを最小限に抑えられるのは大きなメリットです。
また、野菜の無人販売は、規格外品を活用することで食品ロス削減に貢献すると同時に、地元で生産された野菜を地域で消費する「地産地消」を推進します。
さらに、輸送や人件費を抑えた省エネ型の運営形態であるため、サステナブルな取り組みとしても注目されています。
以下の記事で、無人店舗の市場規模について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>無人店舗の事例7選|市場規模やメリット・課題も詳しく解説
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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野菜の無人販売所の設置手順
次に、野菜の無人販売所の設置手順を紹介します。
1.設置場所の選定
最初に、無人販売所を設置する場所を検討しましょう。設置場所を選ぶ際は、集客力や防犯面が重要なポイントとなります。
住宅地・学校・公園の近く・駅前など、人通りが多く立ち寄りやすい場所を選ぶと、多くの人に利用されやすくなります。
また、設置予定地が商業利用可能な場所であるかどうか、地域の条例や規制に適合しているかなどの確認も必要です。
2. 形態・設備の選定
無人販売所の設備は、販売所の形態に応じて決定します。無人販売所の形態とは、商品を販売するための設備や運営方法のスタイルを指します。
一般的な野菜の無人販売所の形態は次のとおりです。
簡易型販売所
昔ながらの木製の棚や簡易な小屋を利用した販売所です。地元農家が新鮮な野菜を直接販売する際に活用されることが多く、設置や運営にかかるコストが低い点が特徴です。
支払い方法は現金のみで、料金を投げ入れる箱が設置されているケースが多くみられます。
専用の無人販売機
自動販売機形式で、商品を1つずつ個別に管理できるタイプです。冷蔵・冷凍機能が付いている場合もあり、鮮度が求められる野菜や果物の販売にも適しています。
防犯性が高く、都市部や観光地での利用が広がっています。
ロッカー型販売システム
複数のロッカーに商品を収納し、購入者が指定された番号やQRコードでロッカーを開けて商品を受け取るタイプです。
鍵がかかっているため安全性が高く、冷蔵機能付きのタイプも多いため、商品を管理しやすいのが特徴です。
コンテナ型店舗
コンテナやプレハブを利用し、屋内に商品を陳列する形態です。
ある程度のスペースが必要ですが、多様な商品を販売できるほか、キャッシュレス決済や防犯カメラを設置することで、運営効率を高められます。
スマート無人販売所
AIやIoT技術を活用した最先端の無人販売所の形態です。
商品の在庫管理や支払いを自動化し、交通系ICカード決済やQRコード決済などのキャッシュレス決済に対応しています。
「TOUCH TO GO」のようにレジ機能から商品管理、売上分析まで対応できる無人決済システムであれば、効率よく野菜の無人販売所を運営できます。
3. 商品の選定と価格設定
無人販売所で扱う商品の選定は、ビジネスの成功を左右する重要な要素です。
地元産の新鮮な野菜や、季節ならではの旬の野菜を中心に取り揃えると、利用者に魅力的な選択肢を提供できます。
また、スーパーよりもお得な価格帯にすることで、利用者の購買意欲を高められます。
4. 許認可手続き
野菜の無人販売に許可が必要かどうかは、販売する商品や販売方法によって異なります。以下で、「許可が不要な場合」と「許可が必要な場合」についてそれぞれ紹介します。
許可が不要な場合
加工されていない野菜や果物を販売する場合、食品衛生法の規制対象外になるため、基本的に許可は不要です。
また、自分の土地や他人の土地を借りて販売する場合も許可は必要ありません。ただし、借地の場合は土地の所有者と契約を結び、利用目的を明らかにする必要があります。
許可が必要な場合
野菜や果物を加工した商品(ピクルスやジャムなど)を販売する場合は、食品衛生法に基づき、保健所の営業許可が必要です。
また、自分で生産していない野菜を業者から仕入れて販売する場合、販売形態によっては事業としての許可(例:野菜果物販売業)が必要な場合があります。
以下の記事で、無人販売所の開業に必要な許可を詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>無人販売所の開業に必要なものとは?盗難対策や導入事例も紹介!
5. 運営準備とマーケティング
無人販売所を円滑に運営するためには、事前準備が重要です。営業時間や商品の補充スケジュール、清掃の頻度といった基本的な運営ルールを明確に決めておきます。
また、無人販売所の認知を広げるために、チラシの配布やSNSで告知するのもよいでしょう。
店内では、販促ツールとして商品の説明や魅力を伝えるポップを掲示することで、購買意欲を高められます。
6. 販売開始・継続的な改善
無人販売所の運営は、試験運用から始めるのがおすすめです。小規模にスタートすれば問題点を把握しやすくなり、迅速に改善できます。
運営を進めながら利用者の反応や売れ行きを定期的に確認し、価格や商品ラインナップを見直すことで、より顧客満足度の高い店舗に近づけます。
長期的に野菜の無人販売所を運営するためには、利用者にあわせた柔軟な対応が大切です。
無人販売所を始める際の注意点
ここからは、無人販売所を始める際の注意点を紹介します。
初期費用と運営コストを把握する
無人販売所を始める際は、初期費用と運営コストを正確に把握する必要があります。
初期費用の主な項目は以下の通りです。
- 陳列用の設備費(木製の棚や専用販売機、ロッカー型システム、セルフレジなど)
- 設備の設置工事費
- 防犯カメラの導入費
- 冷蔵設備の導入費
- 敷金や礼金、仲介手数料等(土地を借りる場合)
一方、運営コストには以下の項目が挙げられます。
- 設備の維持管理費
- 電気代
- 仕入れ費用(野菜を仕入れて販売する場合)
- 賃貸料(土地を借りる場合)
上記のように、野菜の無人販売にはさまざまな費用がかかります。事前に全体的なコストを見積もり、どのくらいの予算が必要か計算しておきましょう。
無人販売所にセルフレジの設置を検討している方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事>>店舗経営者必見!おすすめのセルフレジや選び方・費用を詳しく紹介
セキュリティ対策を万全にする
無人販売所は人の目が届きにくいため、セキュリティ対策が欠かせません。
盗難や不正行為を防ぐためには、防犯カメラを設置して24時間録画できる環境構築が基本です。
また、人通りの多い場所に販売所を設置することで、「他の人から見られている」という意識を利用者に与えられ、犯罪の抑止効果も期待できます。
さらに、キャッシュレス決済を導入すれば店舗に現金をおく必要がなくなり、盗難リスクを軽減できます。
販売する野菜の品質管理体制を整える
利用者の信頼を得るためには、品質管理の徹底が不可欠です。特に夏場や梅雨などの時期は野菜が傷みやすくなるため、冷蔵設備を導入して鮮度を保ちましょう。
さらに、傷んだものや売れ残りを早期に撤去するなど、こまめな入れ替えで衛生状態を良好に保つことも大切です。
無人販売所のメリットとデメリット
ここからは、無人販売所のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
無人販売所の大きなメリットは、低コストで効率的に運営できる点です。システムが店員の役割を果たすことから人件費を削減でき、小規模からでも始められるビジネスモデルです。
また、24時間営業が可能で、利用者が好きな時間に買い物できるため、収益機会を最大化できます。
さらに、地元で生産された新鮮な野菜を直接販売することで地産地消を促進し、地域経済の活性化や社会貢献にもつながります。
このように、自由度の高さと運営効率の良さを両立できる無人販売所は、経営者にとって非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
デメリット
無人販売所には店員がいないため、防犯カメラの設置やキャッシュレス決済の導入といったセキュリティ対策を徹底する必要があり、当然ながらコストもかかります。
また、天候や季節によって販売量が変動しやすく、収穫量が少ない時期や需要が低下するタイミングに備えた運営計画が欠かせません。
さらに、商品の種類を限定しすぎると利用者が飽きる可能性もあり、販売商品の多様化を図ることも大切です。
以下の記事で、事業開始前に知っておきたい無人販売のメリット・デメリットについて解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>【事業開始の前に】無人販売のメリットとデメリットを知る
野菜の無人販売所の収益を高めるポイント
ここでは、野菜の無人販売所の収益を高めるポイントを3つ紹介します。
売れる野菜選びと適切な価格設定
野菜の無人販売の収益を高めるには、利用者のニーズにあった「売れる野菜」の選定が大切です。
特に旬の野菜や地元産の新鮮な野菜は、高い需要が期待できます。さらに、珍しい品種の野菜を取り入れるのは、他店との差別化として有効です。
価格設定では、地域のスーパーや他の直売所の価格を参考にしつつ、無人販売所ならではのお得感を出すのがポイントです。
「まとめ買い割引」や「規格外品の値引き」などの販売手法を取り入れると、購入意欲を高めやすくなります。
陳列方法の工夫
野菜の陳列方法は、収益に大きく影響を与える重要な要素です。
見やすく取りやすい位置に配置するのはもちろん、商品を美しく並べることで利用者に好印象を与えられます。
また、商品の説明を記載したポップを添えると、購入時の安心感や購買意欲を高める効果が期待できます。
野菜の鮮度を保ちつつ魅力的な陳列方法を工夫することで、販売力をさらに高められるでしょう。
顧客満足度を高める運営
無人販売所では、顧客満足度を高める運営がリピーターの確保につながります。
たとえば、アンケートや意見箱を設置して利用者の声を聞き、ラインナップや価格設定に反映させると信頼感が高まります。
利用者にとって利便性が高く、気持ちよく買い物できる環境を整えることで、収益の向上につながるでしょう。
まとめ
野菜の無人販売所は、低コストで効率的に運営できるビジネスモデルとして注目を集めています。
新型コロナウイルス感染症の影響による非対面型サービスの需要増加や、食品ロス削減・地産地消といった社会的な課題解決にもつながる仕組みとして、取り入れる農家や事業者も増えています。
地域のニーズを正確に把握し、商品ラインナップや運営方法を柔軟に改善していくことで、安定した収益が目指せます。
ぜひ本記事を参考に、IT技術を取り入れた無人販売所の運営にチャレンジしてみてください。
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