こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
店舗運営において、什器の選定と配置は業務効率や顧客対応に直結します。
なかでも「カウンター什器」は、レジや接客、商品陳列など多目的に使われる重要な設備のひとつです。
その設計や使い方ひとつで店舗の雰囲気を左右するだけでなく、スタッフの作業動線や対応のしやすさにも影響を及ぼします。
そこで本記事では、カウンター什器の基本から導入効果、設計・配置のポイントを解説します。
カウンター什器を効果的に使いたい方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
カウンター什器とは
店舗における会計や商品受け渡しといった業務は、カウンターまわりで行われます。その中心にある「カウンター什器」は、店舗運営に欠かせない設備のひとつです。
まずは、カウンター什器の定義と役割、他の什器との違いについて確認しておきましょう。
カウンター什器の定義と役割
カウンター什器とは、店舗内に設置される固定型の什器のうち、以下を目的として使用される設備を指します。
- レジ業務
- 接客
- 案内
- 商品受け渡し
- 小さな商品の陳列
業種や店舗形態によって使い方はさまざまですが、「店舗と顧客の接点」として機能するという点に共通性があります。
単なる作業スペースではなく、店舗の印象や接客の質を左右する重要な要素であり、顧客とスタッフの間をつなぐ”インターフェース”のような役割を担います。
設計次第で業務効率にも影響を及ぼすため、什器のなかでも戦略的に導入すべき設備のひとつといえるでしょう。
他の什器との違い
カウンター什器と他の什器との大きな違いは、顧客対応の場としての役割を兼ねるかどうかにあります。
たとえば、棚什器やワゴン什器は基本的に商品を陳列・収納することを目的としますが、カウンター什器は「人と人が対面する場」を想定した設計となっているのが特徴です。
また、業務の動線や接客フローとの連携も重視されるため、使い勝手や視認性、清潔感などが求められます。
このように、カウンター什器はただの“設備”ではなく、業務と顧客体験の質を支える什器として特別な役割を担っています。
なお、カウンター什器以外にも、店舗ではさまざまな什器が使われています。
用途に応じた什器選びのポイントについて、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
関連記事>>店舗什器とは?種類・選び方・購入とレンタルの違いまで徹底解説
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カウンター什器がもたらす店舗運営への効果
カウンター什器は、業務を支える設備であると同時に、店舗運営全体に良い影響を与える重要な要素でもあります。
ここでは、カウンター什器が店舗にもたらす代表的な効果を3つの視点から解説します。
顧客体験の向上
カウンター什器は、来店客と直接対面する場として、使い勝手や見た目の印象がそのまま顧客体験に反映されます。
視認性が高く、案内がスムーズに行える設計であれば、来店者が迷わずに目的の場所へアクセスでき、店舗への安心感にもつながります。
特に、以下のような部分は、店舗への信頼感や満足度に影響を与える大きなポイントです。
- 接客中の視線の高さ
- 距離感
- カウンターの清潔感
特に、初めて訪れる顧客にとっては、カウンターの印象が店舗全体の評価につながる場面も少なくありません。
こうした視点も踏まえて、カウンター什器を選定・設計することが大切です。
業務効率の改善
作業動線や収納スペースが工夫されたカウンター什器は、スタッフの動きや業務の流れを効率化します。
たとえば、以下のような設計次第で日常業務の負担を軽減できます。
- 必要な物がすぐ手に取れるレイアウト
- 十分な作業スペースの確保
- 接客と事務作業を両立できる構造
業務の無駄を減らすことは、スタッフのストレス軽減やサービスの安定化につながります。
その結果、従業員の定着率向上や教育コストの抑制にもつながります。
関連記事>>店舗DXの事例紹介|概要や種類・課題も解説!
ブランドイメージの形成
カウンター什器は店舗の世界観やサービス姿勢を表現する“顔”としての役割も担います。
顧客とスタッフが対面する位置にあるため、その印象が店舗の信頼性や品質イメージに大きな影響を与えることがあります。
たとえば、整った配置や落ち着いた配色のカウンターは、丁寧で信頼できる印象を与えます。
一方で、劣化が目立つ什器や整理が行き届いていない空間は、店舗への期待を無意識のうちに下げてしまうおそれもあります。
ブランドの価値は、ロゴや広告だけでなく、こうした日々の接点の積み重ねによって伝えられるものです。
カウンター什器もその一部として、店舗の方向性やメッセージと合致しているかどうかを意識することが大切です。
カウンター什器の配置で押さえるべきポイント
カウンター什器は、店舗の雰囲気や業務のしやすさに大きく関わる設備です。
見た目のデザインだけでなく、使い勝手や動線とのバランスにも配慮した設計と配置を意識することが大切です。
ここでは、導入時に意識しておきたい3つのポイントについて解説します。
顧客動線を意識した配置計画
カウンター什器の設置でまず重要となるのが、来店客の動線とのバランスです。
カウンターが入口やレジ前などに設けられる場合、通行の妨げにならないようにするだけでなく、自然に誘導できるような位置取りが求められます。
たとえば、会計や案内が発生する場所であれば、「店内の中心に近い位置」や「視認性の高い場所」に設置することで、スムーズな誘導が可能になります。
動線を遮らず、なおかつ目に留まりやすい配置を意識することが重要です。
関連記事>>客動線とは?店舗レイアウトに活かす設計ポイントと改善の考え方
サイズ・高さの適正設計
カウンター什器は、サイズや高さが業務のしやすさに大きく影響します。
高すぎると対面でのやりとりがしづらくなり、低すぎると収納スペースが不足するなどの問題が生じる可能性があります。
一般的には、スタンディング用であれば高さ950mm程度、着席用であれば700mm程度が目安とされています。
また、カウンターの奥行きは、必要な収納量や作業スペースに応じて適切な寸法を検討する必要があります。
素材・デザインと店舗の統一感
カウンター什器は、店舗内で視線を集めやすい設備でもあります。
そのため、素材や色味、質感などが内装や他の什器と調和しているかどうかは、見た目の印象を左右する重要な要素となります。
たとえば、以下のように店舗の業種やブランドイメージに合わせて素材を選ぶことが大切です。
- 高級感を演出したい場合:木目や石材調の素材
- 清潔感を重視する場合:白色やメタリック系の素材
さらに、見た目だけでなく、「清掃のしやすさ」や「耐久性」といった実用面にも配慮することで、店舗全体の印象向上にもつながります。
カウンター什器の導入時に注意すべきポイント
カウンター什器は、ただ設置するだけでは効果を十分に発揮できません。
そのため、導入時にはいくつかの点を確認しておく必要があります。
ここでは、カウンター什器の導入時に注意しておきたいポイントを3つ紹介します。
コストと予算のバランス
カウンター什器は、使用頻度の高い設備である一方、サイズや素材、機能によって価格帯が大きく異なります。
見た目や質感を重視するあまり、想定以上のコストがかかってしまうケースも少なくありません。
導入前には、必要な機能とデザインの優先順位を整理し、業務内容に見合った仕様を検討することが大切です。
また、設置後に追加費用が発生しないよう、寸法や配線計画などもあわせて事前に確認しておくと安心です。
メンテナンス性と耐久性の確認
日常的に使用する什器だからこそ、メンテナンス性や耐久性にも配慮する必要があります。
そのため、以下のような細かな部分まで確認しておくことが大切です。
- 汚れが目立ちにくい素材を選ぶ
- 清掃しやすい構造にする
- 角部分は衝撃に強い処理を施す
什器の清掃やメンテナンスを行わないまま使用を続けると、汚れや劣化が目立ち、店全体の印象にも影響を及ぼします。
導入時には、見た目の良さだけでなく、長期的な運用を見据えて選ぶことが大切です。
法規制や安全面のチェック
カウンター什器は、顧客やスタッフが日常的に接する設備であるため、安全性の確保が欠かせません。
特に、バリアフリーへの配慮や、転倒・挟み込みといった事故を防ぐ設計が求められます。
また、消防法や建築基準法など、店舗の立地や構造によって適用される法令も異なります。
什器の高さや可燃性素材の使用制限などについて、事前に確認しておくことが重要です。
可能であれば、専門業者や設計担当者と連携しながら進めると安心です。
導入後の満足度を高めるためにしておきたいこと
カウンター什器は、設置後の調整が難しい設備であるため、導入前の準備が大切です。
見た目や価格だけで判断せず、実際の業務や空間との相性を多角的に確認しておくことが、後のトラブル防止につながります。
以下のようなポイントを事前にチェックしておくと、導入後の満足度が高まります。
- 店舗の動線を図面で見直す
- 使用目的ごとに必要な機能を整理する
- 既存什器との色味や高さを比較する
- 実店舗やショールームで現物を確認する
こうした準備を丁寧に行うことで、現場に適した什器をスムーズに運用できます。
まとめ
カウンター什器は、店舗運営における多くのシーンで活用される重要な設備です。
視認性や機能性、そして接客環境としての快適さを両立することで、顧客体験の向上や業務効率の改善につながります。
その一方で、設計や配置を誤ると動線の妨げになったり、ブランドイメージを損ねたりするおそれもあります。
店舗の目的や業種に応じて、素材・サイズ・設置位置といった要素を丁寧に検討することが大切です。
運営上の視点とデザイン性の両面を考慮し、店舗に合ったカウンター什器を導入・配置しましょう。
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