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エンド陳列の効果とは?売上アップにつながる設計のコツと失敗例を紹介

2024.05.31

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こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。

小売店における売上アップには、商品の見せ方が大きく関わります。

なかでも「エンド陳列」は、売場の端という目につきやすい場所に商品を配置することで、購買意欲を高める手法として広く活用されています。

とはいえ、視認性や回遊性を高める効果があるエンド効果も、適切に設計されていなければ十分な成果は見込めません。

そこで本記事では、エンド陳列の効果や設計のコツ、失敗例を紹介します。エンド陳列の最新トレンドについても触れているので、ぜひ参考にしてください。

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エンド陳列とは?

商品をどのように並べるかは、店頭での売上を左右する重要な要素です。

なかでも売場の端に位置する「エンド陳列」は、お客様の目に留まりやすい場所であり、購買行動に強く影響します。

まずは、エンド陳列の定義や通常棚との違い、設置場所の種類について理解しておきましょう。

「エンド陳列」の定義

エンド陳列とは、売場の棚の端(エンド)に設けられた陳列スペースのことを指します。

一般的な棚に比べて視認性が高く、通路を移動する来店客の目に入りやすいため、購買を促進する手法として多くの店舗で導入されています。

特に商品との接触頻度を高められるため、衝動買いや関連購買のきっかけを作ることも可能です。

通常棚との違いと設置場所の種類

通常の棚が「必要な商品を探す場所」として機能するのに対し、エンド陳列は「目に留まった商品を思わず手に取ってもらう場所」という位置づけになります。

この性質を活かすことで、季節商品や限定品、新商品の認知向上にも効果を発揮します。

エンド陳列には、以下のようなタイプがあり、設置場所によって目的や展開商品が変わります。

  • 店舗の入口付近に設置される「フロントエンド」
  • 売場の奥に配置される「バックエンド」
  • レジ付近に設けられる「レジエンド」
  • 店舗の中央部分の通路に配置される「センターエンド」

どの設置場所も、顧客の動線を踏まえた配置が重要なポイントとなります。

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エンド陳列がもたらす3つの効果

エンド陳列は、売場の構成要素のひとつであり、購買行動に大きな影響を与える重要な販促手段です。

適切に活用することで、売上向上につながる複数の効果が期待できます。

ここでは、エンド陳列3つの効果を紹介します。

衝動買いを促進しやすい

エンド陳列は、お客様の視線が自然に集まりやすい場所にあるため、購買予定にない商品でも目に留まりやすくなります。

そのため、来店前には意識していなかった商品を手に取る、いわゆる「衝動買い」のきっかけを作れます。

とくに、以下のような商品をエンドに置くことで、購買率が高まる傾向があります。

  • 単価の低い消耗品
  • 季節商品
  • お試しサイズの新商品

このように、エンド陳列は視認性の高さと通行量の多さを生かすことで、通常棚では得らない接点を作り出すことができます。

顧客の動線をコントロールできる

売場全体の動線設計を考えるうえで、エンド陳列は重要な役割を担います。

通路の交差点や曲がり角に設置されたエンドは、買い物の流れに自然なリズムを生み出し、顧客を狙ったエリアへと誘導する手段として機能します。

たとえば、売場の奥に高額商品やまとめ買いを促したい商品群を配置している場合、その導線上にエンド陳列を設けることで、顧客の視線を引きつけやすくなります。

こうした視覚的アプローチによって、意図した購買エリアへの移動を促し、店舗側の販売計画に沿った動線コントロールが可能となります。

関連記事>>客動線とは?店舗レイアウトに活かす設計ポイントと改善の考え方

季節商品や新商品のアピールに最適

限られた販売期間で売上を伸ばしたい季節商品や、まだ認知が進んでいない新商品は、目につきやすい場所で展開することが大切です。

エンド陳列はこうした“注目を集めたい商品”の訴求に非常に効果的です。

たとえば、バレンタインや年末年始といった短期キャンペーンでは、商品の陳列に加え、装飾やPOPを組み合わせることで、売場に一貫したテーマ性と視覚的インパクトを与えられます。

通常棚よりも自由度が高いため売場全体の販促施策とも連動させやすく、店舗の雰囲気づくりにも役立ちます。

効果的なエンド陳列のコツ

エンド陳列の効果を最大限に引き出すには、ただ商品を並べるだけでは不十分です。顧客の購買行動を意識した設計と、売場全体とのバランスを取った展開が求められます。

ここでは、実践的なポイントを3つに分けて解説します。

ターゲットを明確にした商品選び

まず重要なのは、「誰に対して何を訴求したいのか」を明確にすることです。

たとえば、仕事帰りのビジネスパーソンを想定するなら、手に取りやすい惣菜や即食性の高い商品が適しています。

ファミリー層が多い店舗では、まとめ買いしやすい日用品や季節商材が効果的です。

「エンドに置けば売れる」という発想ではなく、顧客のニーズと行動特性に合った商品選定が購買率を左右します。

レイアウトと色使いで視認性を高める

視認性の高さは、エンド陳列の最大の強みです。この効果を十分に引き出すためには、以下のような視覚的な工夫が求められます。

  • 商品をどのように並べるか
  • どの角度からでも見えるように配置されているか
  • 色使いに統一感があるか

具体的には、棚の上段から下段に向かってサイズの異なる商品を配置する「ひな壇型陳列」や、色の明暗を活用したグラデーション配置は、視線を自然に誘導しやすくなります。

商品そのものが“販促媒体”として機能するよう、構成にはメリハリを持たせることが重要です。

POP・装飾で購買意欲を引き出す

価格や商品の特徴を伝えるPOPや、季節感や使用シーンを演出する装飾は、商品を具体的にイメージさせる手助けになります。

視覚情報によって購買意欲を高めるうえで、重要な要素といえるでしょう。

単なる情報の提示にとどまらず、「なぜ今買うべきか」を明確に伝えることがポイントです。

たとえば、以下のような表現は、購入を後押しする効果があります。

  • 数量限定
  • 今週末まで
  • 店長おすすめ

一方で、装飾が過剰になりすぎると、かえって視認性や売場の印象を損なう恐れもあります。

全体のトーンや周囲の棚との調和を意識しながら、デザインのバランスを取ることが大切です。

関連記事>>レジPOPで売上アップを狙おう!効果的な作り方とアイデアを紹介

エンド陳列でよくある失敗例

エンド陳列は効果的な販促手法である一方で、運用方法を誤ると逆効果になることもあります。

ここでは、実際の売場でよく見られる失敗と防止策を解説します。

回転率が低い商品を並べてしまう

エンド陳列は本来、売れ筋商品や期間限定商品など、短期間での売上拡大を狙うためのスペースです。

ところが、動きの鈍い在庫商品を”在庫処分”の目的で並べてしまうと、売場全体の印象を弱めてしまう恐れがあります。

お客様にとって目につきやすい場所だからこそ、手に取りたくなる魅力ある商品を配置することが前提です。

売上データやPOS分析を活用し、陳列する商品は定期的に見直すことも大切です。

補充・メンテナンスが追いつかない

売れ筋商品をエンドに配置した場合、通常棚よりも回転が早くなる傾向があります。

しかし、補充や陳列の手入れが行き届いていないと、空棚や乱れた売場が目立ち、購買意欲の低下につながるおそれがあります。

例えば、POPが傾いていたり、商品の向きがバラバラだったりするだけでも、店舗全体の印象に影響を及ぼします。

頻度の高い補充と整頓を前提に、エンド陳列の運用体制をあらかじめ整えておくことも重要なポイントです。

導線の邪魔になる設計になっている

エンド陳列は通路に面して設置されるため、陳列の幅や奥行きによっては、来店客の動線を妨げてしまうことがあります。

とくに混雑時は通行のしづらさがストレスとなり、「店内の滞在時間が短くなる」、もしくは「回遊性が下がる」といった影響が生じることもあります。

そのため、商品の訴求を優先するあまり通路を圧迫していないかどうかを、常に客観的に見直す必要があります。

「目立たせる工夫」と「動線の確保」は両立させるという考えを前提に設計することが、エンド陳列の効果を最大化するうえで欠かせません。

エンド陳列の最新トレンド

近年、小売業界では売場演出や販売手法の進化にともない、エンド陳列にも新たな取り組みが広がりつつあります。

ここでは、近年注目されている2つの最新トレンドを紹介します。

デジタルサイネージの活用

エンド陳列と組み合わせて活用されているのが、デジタルサイネージによる商品訴求です。

静的なPOPでは伝えきれない使用シーンやブランドイメージを動画で伝えることで、来店客の注意を引きやすくなります。

たとえば、調理シーンや使用方法を映像で見せることで、商品への理解と購買意欲を高められます。

また、曜日や時間帯に応じてコンテンツを差し替えられるため、訴求の鮮度を保ちながら柔軟に運用できる点もメリットです。

デジタルサイネージは視覚的なインパクトを強化しつつ、棚全体の演出にも統一感を与える手段として注目されています。

無人決済システムとの組み合わせ

エンド陳列は、無人店舗やセルフレジ環境においても効果を発揮します。

たとえば、会計待ちのレジ前や通路沿いにエンドを設けることで、購入点数の増加や客単価の向上が期待できます。

さらに、『TOUCH TO GO』のような無人決済システムと連携させることで、「手に取ったらそのまま決済」というスムーズな購買導線を構築することが可能です。

レジを通さずに購入が完了する環境では、このような導線設計が購買行動を後押しします。

また、限られた人員で運営される売場においても、設計次第で効果的な陳列演出を実現することは十分に可能です。

テクノロジーとの連携を前提に設計されたエンド陳列は、売場の効率化と販売促進を同時に支える手法として、今後さらに重要性を増していくと考えられます。

関連記事>>小売業の最新トレンド9選|小売業界の現状や将来性も解説

まとめ

エンド陳列は、限られた売場スペースのなかで高い販促効果を発揮できる手法のひとつです。

視認性を活かして商品を効果的にアピールできるだけでなく、「動線設計」や「関連購買の促進」にも活用できる点が特徴です。

一方で、商品選定やレイアウトを誤ると、本来の効果を十分に発揮できないばかりか、売場全体の印象を損ねるリスクもあります。

近年では、デジタルサイネージや無人決済システムといったテクノロジーとの連携も進んでいます。

陳列そのものを戦略的な販促ツールとして捉え、店舗の目的や顧客層に応じた売場づくりを進めていきましょう。

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