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セミセルフレジのメリット・デメリット|導入のポイントや事例も紹介

こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。

店舗運営の効率化を目指す小売業界で、近年注目を集めているのが「セミセルフレジ」です。

業務の効率化や顧客満足度の向上など、多くのメリットがある一方でデメリットも存在します。

そこで本記事では、セミセルフレジの仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説します。

セミセルフレジ導入のポイントや事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

セミセルフレジとは?

最初に、セミセルフレジの仕組みや、フルセルフレジとの違いについて解説します。

セミセルフレジの仕組み

セミセルフレジとは、セルフレジと有人レジを組み合わせたレジシステムのことです。

商品のスキャンや登録は店員が対応し、その後の支払いは顧客自身が精算機でおこないます。

この仕組みにより、セルフレジの利便性を保ちながら有人レジの安心感も提供できるのが、セミセルフレジの特徴です。

さらに、顧客が操作に困った際には店員がすぐにサポートできるため、利用者にとってストレスの少ないサービスを提供できます。

フルセルフレジとの違い

セルフレジは、大きく「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」の2種類にわけられます。

ここでは、セミセルフレジとフルセルフレジの違いを3つの観点から紹介します。

1. 作業の分担

【セミセルフレジ】
店員が商品のスキャンや登録を担当し、顧客は支払いのみ精算機でおこないます。

作業の一部を店員がサポートするため、顧客は操作が簡単で、トラブル時にも安心です。

【フルセルフレジ】
顧客が商品のスキャンから支払いまで、すべての操作を自分でおこないます。

基本的に店員のサポートは不要なため、人件費削減効果が高い反面、顧客には操作の習熟が求められます。

2. 利便性と安心感

【セミセルフレジ】
「セルフレジの効率性」と「有人レジの安心感」を兼ね備えています。とくに、操作に慣れていない顧客や高齢者でも利用しやすいのが魅力です。

【フルセルフレジ】
完全なセルフ操作のため精算プロセスはスピーディーですが、操作に慣れない顧客にとってはハードルが高い場合があります。

3. コスト面

【セミセルフレジ】
商品の登録機と精算機を個別に用意するため、導入コストはフルセルフレジより高めとなります。また、店員の配置が必須のため、フルセルフレジより人件費がかかります。

【フルセルフレジ】
導入コストは高い場合がありますが、運用次第で人件費を大幅に削減できます。

セミセルフレジの価格相場について、以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。

関連記事>>セミセルフレジの価格相場と費用の内訳|導入コストのおさえ方も解説!

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セミセルフレジ導入のメリット

次に、セミセルフレジを導入するメリットを紹介します。

人件費の削減

セミセルフレジでは、商品のスキャンは店員が対応しますが、支払いは顧客が自動精算機でおこないます。

この仕組みにより、レジ業務全体に必要な店員の数を減らせるため、人件費の削減につながります。

閑散時には多くのレジを稼働させる必要がなくなり、シフト調整が容易になるなど、人員配置の見直しが可能になります。

レジ待ち時間の短縮

従来の有人レジでは、精算作業が滞るとレジ待ち時間が長くなりやすい傾向があります。

一方、セミセルフレジでは精算作業を顧客自身が対応するため、複数の精算機を設置することでレジ待ち時間の短縮が実現します。

業務効率の向上

従来の有人レジと比べて業務効率を大幅に向上できる点も、セミセルフレジのメリットです。その理由として挙げられるのが、次の3つです。

【顧客にレジの一部操作を任せられる】
顧客が支払い操作することで店員は商品のスキャンに集中でき、全体のレジ作業スピードが向上します。

【精算機にて支払い処理を自動化できる】
自動精算により支払いミスが減り、現金の受け渡し時間が短縮されます。

【複数レジの同時運用が可能】
店員1人で複数台の精算機を管理できるため、人手不足の店舗でも効率よく運営できます。

ピーク時の対応力向上

ピーク時にはレジ待ち時間が長くなることが多く、顧客満足度が低下する可能性があります。

しかし、セミセルフレジを導入することで、ピーク時でもスムーズなレジ対応が可能となり、顧客満足度の維持につながります。

また、店員はレジ業務以外の業務に集中できるため、顧客対応の質向上にも役立ちます。

セミセルフレジ導入のデメリット

次に、セミセルフレジを導入するデメリットを紹介します。

操作に不慣れな顧客への対応が必要

セミセルフレジは、顧客が自分でレジを操作しなければなりません。そのため、操作に不慣れな顧客への対応が必要です。

とくに、高齢者や初めて利用する顧客は、レジ操作に戸惑う可能性があり、店員による丁寧なサポート体制が不可欠です。

店員の教育が必要

セミセルフレジを導入する際は、店員への適切な教育が必要です。

レジ操作方法や顧客対応方法、トラブル発生時の対応方法などは共通理解として持っておく必要があります。

定期的な研修実施やマニュアル整備など、店員のスキル向上を図る工夫が求められます。

システムの適応が難しい業種もある

セミセルフレジは、すべての業種に適しているわけではありません。

たとえば、宝石店や家電量販店などの高額商品を扱う店舗では、不正防止や顧客対応の観点から、セミセルフレジの導入が難しい傾向にあります。

また、処方箋医薬品や説明が必要な商品を取り扱う場合、対面での説明が求められるため、セミセルフレジは不向きとなります。

セミセルフレジが適している業種

セミセルフレジは、以下のような業種に適しています。

  • 顧客の回転率が高い業種:コンビニエンスストア、ファストフード店など
  • レジ操作が簡単な業種:ドラッグストア、書店など
  • 人件費削減効果が見込める業種:飲食店、小売店など

ただし、上記以外でも店舗の規模や顧客層、商品特性などにより、セミセルフレジが最適な業種もあります。

セミセルフレジの導入事例

ここからは、TOUCH TO GOが提供するセミセルフレジ「TTG-MONSTAR」の導入事例を紹介します。

株式会社JR東日本クロスステーション BECK’S STATION LOUNGE 東中野店

BECK’S STATION LOUNGE 東中野店は、JR東中野駅改札外に位置する時間課金型のセルフカフェです。

こちらの店舗では、セルフレジ「TTG-MONSTAR」と、ゲート連動式無人オーダー決済端末「TTG-GATEWAY」を導入し、注文から決済、入店までのプロセスを非対面で完結させています。

店内にはコンセントや無料Wi-Fiが完備されており、テレワークやノマドワークにも適した環境が整っています。

インタビュー記事>>株式会社JR東日本クロスステーションのみなさんにお話を伺いました。

シダックス株式会社

シダックス株式会社は、社員食堂などの給食事業において、セルフレジ「TTG-MONSTAR」を導入しています。

導入の背景には、社員食堂の昼食時に発生する「ピーク時のオペレーション効率」の課題がありました。

とくに、中規模の事業所(1日あたり50食〜300食)では、大規模なシステム投資が難しく、既存の券売機や有人レジでは対応が追いつかない状況でした。

このような課題を解決するため、初期費用や月々のコストがおさえられ、操作性にも優れた「TTG-MONSTAR」を導入しています。

インタビュー記事>>シダックス株式会社のみなさんにお話を伺いました。

JR東日本スポーツ株式会社

JR東日本スポーツ株式会社は、同社が運営するフィットネスクラブにセルフレジ「TTG-MONSTAR」を導入しています。

導入目的は、フロント業務の効率化と顧客サービスの向上です。

また、月会費や回数券の支払いなど、小売とは異なる機能のカスタマイズが可能なことや、導入費用の安さが選定理由です。

導入後は一件あたりの対応時間が短くなり、利用者の待ち時間が軽減されたと実感しています。

インタビュー記事>>JR東日本スポーツ株式会社のみなさんにお話を伺いました。

セミセルフレジ導入時のポイント

次に、セミセルフレジ導入時のポイントを紹介します。

1. 店舗の特性に合ったシステムを選ぶ

セミセルフレジを導入する際は、店舗の規模や顧客層、商品の特性などを考慮し、最適なセミセルフレジのシステムを選定することが大切です。

たとえば、小規模店舗ではコンパクトなシステム、大規模店舗では高性能なシステムを導入することで、スペースや予算を効率的に活用できます。

また、商品点数が多い業種では、スキャンの速度や操作性も重要です。

2. 顧客の操作負担を軽減するシステムを選ぶ

顧客がスムーズに利用できるシステムを選ぶことも、確認しておきたいポイントの一つです。

とくに操作画面のわかりやすさは、顧客満足度に直結する要素となります。どの世代の顧客が利用しても、迷わずに操作できるシステムを導入しましょう。

顧客にストレスを与えないセミセルフレジを選ぶことで、トラブルの防止や顧客満足度の向上につながりやすくなります。

3. 顧客対応の役割を明確にする

セミセルフレジを導入しても、店員が完全に不要になるわけではありません。

商品登録は店員が対応する必要があり、さらに顧客が操作に困った際やシステムトラブルが発生した場合にも、迅速な対応が求められます。

そのため、店員の具体的な役割を明確にし、適切な配置場所や対応手順を事前に定めておくことが大切です。

4.導入後のフィードバックをおこなう

セミセルフレジ導入後も、顧客や従業員からのフィードバックを収集し、システムや運用方法を改善する必要があります。

たとえば、操作が分かりにくいという声があれば、「操作ガイドを掲示する」または「システム設定を見直す」などの対応が求められます。

セミセルフレジの導入効果を測定しながら課題を解決することで、より効果的な運用が可能になります。

5.他システムとの連携を検討する

POSシステムや在庫管理システムと連携することで、セミセルフレジの運用効果をさらに高められます。

具体的には、POSシステムとの連携により、商品情報のリアルタイム更新や売上データの自動集計が可能になります。

また、在庫管理システムとの連携で、商品の在庫確認や自動発注がよりスムーズになります。

まとめ

セミセルフレジは、人件費削減やレジ待ち時間の短縮など、多くのメリットがあるレジシステムです。

導入の際には、店舗の特性に合ったシステム選びが大切で、顧客対応やセキュリティ対策など、導入後の運用についても十分に検討する必要があります。

セミセルフレジ導入を検討している方は、本記事を参考に自社にとって最適なレジシステムを選定してください。


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