こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
いまや誰しもが当たり前に使っている自動販売機。
全国どこにでもある自販機ですが、それを補充する仕事があるのをご存じでしょうか。
この記事では、そんな補充員の仕事について解説します。
「どんな仕事をしているのか」「どんな資格が必要なのか」「どんなメリット/デメリットがあるのか」といったことを紹介していますので、興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
自販機の補充員とは?
自動販売機補充員はベンダーとも呼ばれ、その名のとおり、自販機の商品を補充する仕事です。
一見するとシンプルな仕事に見えますが、補充員の仕事には、他にもいろいろな業務があります。
具体的には、下記のようなものがあります。
- 商品の搬送
- 自販機への商品の補充
- 売上金の集計と回収
- ゴミの回収、ゴミ箱周辺の清掃
また、経験を積むと「自販機設置の提案」「商品のラインナップや補充数の決定」などを一任されることもあります。
自分の裁量で売上が大きく変動するため、やりがいも大きく、また自身の給料にも影響します。
補充員は、割り当てられた担当エリア全ての自販機に、搬入や補充、売上金の回収を行います。
担当件数は、企業によっても変動しますが、およそ20〜40台ほどと言われています。
横乗りスタッフの仕事もある
補充員の仕事は、一人で行うとは限りません。
企業によっては、横乗りのスタッフが同乗するケースもあります。
横乗りスタッフは、トラックの助手席に乗って、運転や荷物の積み下ろしを補助します。
ドライバーのサポートをする過程で、「ルートや仕事を覚える」「運転技術を学ぶ」といったことも行います。
また、助手席にいることで、駐禁対策になるという側面もあります。
自販機補充員のメリット
自販機の補充だけでなく、他にもやりがいのある業務が多い自販機補充員の仕事ですが、自販機補充員の仕事にはこんなメリットもあります。
自分でペースで仕事ができる
自販機補充員の大部分は、搬入や補充、清掃、金銭の回収といった、ルーティンワークです。
担当件数や時間こそ決められていますが、そのルートは、補充員が自由に決められます。
そのため、自由度が高く、マイペースに仕事をしたい方におすすめです。
シンプルな作業内容
仕事を始めるのに免許こそ必要ですが、仕事自体はそう難しいことはありません。
商品の搬送や補充、清掃がメイン業務であるため、覚えること自体は少ないです。
また、配送のルートも固定なので、一度覚えてしまえば、負担になることはありません。
企業によっては、商品のラインナップや補充の数を任されることもありますが、これも、ある程度定石があるため、覚えること自体は少ないです。
一人でも仕事ができる
自販機のルート配送運転手は、社員の場合ですと、一人で行うことも多くあります。
アルバイトで始める場合は社員が同行するケースもありますが、基本的にはあまり人と関わらない仕事です。
他の配送業よりもコミュニケーションの必要性が薄く、一人で黙々と仕事をしたい方におすすめです。
仕事をした分だけ収入が上がる
企業によっては、慣れてくると、商品のラインナップや補充数の検討、また設置の提案を任されることもあります。
季節性の商品ラインナップや設置場所によって、自販機の売上は大きく変わります。
高い売上を上げた場合、売上金額に応じてインセンティブが支給されるケースもあります。
必要な資格が少ない
自販機補充員に必要な資格は「中型自動車第一種免許」です。
これは3トントラックの運転に必要で、この仕事をするには必須な資格です。
ですが、他に必要な資格はなく、難しい技術を求められることもありません。
また、企業によっては、入社後に免許取得をサポートしてくれるところもあるため、免許がなくても、企業によっては応募することが可能です。
未経験でも働きやすい
自販機のルート配送は、特別な知識や高度な技術を必要としない業務なので、未経験からでも働きやすいです。
また、前述のとおり、「中型自動車第一種免許」以外の資格も必要ありません。
自販機補充員のデメリット
自販機の補充員にも、当然大変なことはあります。
デメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
運転スキルが必要
自販機の補充にかかる時間は、慣れている人であっても、1台あたり20から30分ほどかかると言われています。
担当する範囲の自販機を全て回り切るには、作業スピードが求められます。
また、自販機の設置場所は、交通量の多い場所、細い路地、そして住宅街にあることも多いです。
そのため、スピードと両立して、高い安全性が求められます。高度な技術こそ必要ありませんが、高い運転能力が必要です。
力仕事になる
積み下ろし・積み込みを繰り返し行うため、身体への負担はどうしても大きくなります。
飲料ですと、毎日何十本ものドリンクを、何度も積み下ろします。
毎回ではないとはいえ、数キロはある飲料などを、自販機20〜40台分積み下ろすのは、体力がない方には少々大変かもしれません。
また、エレベーターがないオフィスに運ぶケースもあり、階段で荷物を運ばなくてはいけないこともあります。
天候の影響を受けやすい
自販機は屋外にあることも多いため、雨や雪、猛暑など、不安定な天気や気候の中で作業をしなければなりません。
そのため、身体への負担は、他の仕事よりも大きいです。
特に、悪天候だと渋滞が起こりやすく、また積雪などの場合は、配送ルートの道路が使えなくなることも考えられます。
そうなると仕事の量も増え、時間内に終わらずに、残業になってしまうこともあります。
また、商品の補充や金銭の回収も悪天候の中で行わなければならないので、作業はより大変になり、また身体の冷えといった、身体的な負担も大きくなります。
自販機補充員の、一日の仕事
ここでは、自販機補充員の一日の流れの例を追っていきます。
出社はだいたい7時30分ごろで、着替えてから、補充する自販機の情報を確認します。
その後は、翌日に積み込む荷物を考えてリストアップし、その伝票を、倉庫担当の人に渡します。
8時30分ごろから会社を出発し、自販機前に着いたら、以下の業務を行います。
- 専用の端末を用いた、自販機の売上に関する伝票の作成
- 商品の補充(上の伝票をもとに、売れた数だけ補充する)
- 売上金の回収
- ゴミの回収と周囲の清掃
これらが自販機1台あたりに行う仕事であり、1台あたり30分を目安に行います。
これを1日に20~40台分行い、担当する全ての自販機の補充を終えたら、17時ごろに会社に戻ります。
会社に戻った後は、売上の精算作業を済ませてます。
そして、朝に倉庫担当に渡した伝票の商品が用意されているので、それをトラックに積み込みます。
これまでを18時ごろまで行って、終業となります。
自販機の補充員や配送員の仕事には、魅力が多くある
今回は、自動販売機の補充の仕事について解説しました。
自販機補充員の仕事は、肉体労働であり、また天候の影響を強く受けるため、大変なことも多いです。
しかし、必要な資格や覚えることは少なくて、コミュニケーションをあまり必要としないた
め、未経験でも始めやすいです。
そして、自分の裁量次第で売上を上げられるといった、やりがいのある仕事でもあります。
また、企業によっては、免許の取得をサポートしてくれる所も存在します。
自販機の配送に興味を持っている方は、各々の企業の特性を把握して、自分に合った企業選びをしてみてください。