こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
コンビニエンスストアは、24時間365日いつでも商品を販売している便利な小売店舗です。
しかし、近年では人手不足が深刻な問題となっています。人手不足は店舗運営に支障をきたすだけでなく、従業員の負担増加やサービス品質の低下にもつながりかねません。
そこで本記事では、コンビニ業界における人手不足の現状をはじめ、人手不足に陥る原因を詳しく解説します。
具体的な解決策や人材定着のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
コンビニ業界の人手不足の現状
コンビニ業界の人手不足は深刻な状況です。多くの店舗で従業員が不足し、24時間営業の維持やサービスの質を保つのが難しくなっています。
経済産業省が2019年に発表した資料によると、店舗オーナーの高齢化や後継者不足、アルバイトの確保が難しい状況が深刻化していると報告されています。
実際に、2018年度に実施されたコンビニオーナーへのアンケート調査では、61%と半数以上が「従業員が不足している」と回答しています。
出典:第1回新たなコンビニのあり方検討会事務局説明資料(コンビニの現状と課題)
少子高齢化に伴う労働人口の減少や、コンビニ業界が抱えるさまざまな課題により、人手不足が生じています。
人手不足に陥っている店舗では、一人ひとりの従業員の負担が増加し、離職率が高まる悪循環に陥っています。
近年注目されている無人コンビニの普及率について、以下の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>日本の無人コンビニ普及率はどれくらい?メリットとデメリットを紹介
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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コンビニ業界が人手不足に陥る4つの原因
ここから、人手不足に陥るおもな理由を4つ紹介します。
従業員の希望する勤務時間の偏り
コンビニの運営には、24時間体制のシフト制が欠かせません。しかし、特定の時間帯に希望が集中することが多く、特に深夜帯のシフトを担う人員が不足しがちです。
例えば、学生や主婦などのパートタイム従業員は、日中の短時間勤務を希望する傾向があります。
このような勤務希望の偏りが店舗全体のシフト調整を難しくし、人手不足を加速させています。
シフト調整が難しく従業員に負担がかかりやすい
コンビニ業界では、シフト調整の難しさも従業員の負担増と人手不足につながっています。
24時間営業の店舗では、深夜や早朝など、時間帯ごとに必要な人員を確保しなければなりません。
従業員ごとに希望する勤務時間や曜日が異なる中で、店舗側は全体のバランスを考えてシフトを組む必要があります。
しかし、急な欠員や希望の変更が生じた場合、調整は容易ではありません。
特に人手不足の店舗では、限られた人員でシフトを回さなければならず、従業員一人ひとりの負担が大きくなりがちです。
従業員への負担の増加は離職につながりやすく、さらなる人手不足を引き起こす悪循環を生んでいます。
給与・待遇を改善しづらい
コンビニ業界では、給与・待遇の改善が進みにくいことも人手不足の一因となっています。
多くのコンビニはフランチャイズ契約で運営されており、本部の意向や競合店舗との価格競争など、さまざまな制約があります。
コンビニは薄利多売のビジネスモデルが主流であるため、給与や待遇の大幅な改善が難しい状況です。
また、最低賃金の上昇や人件費の増加が店舗経営を圧迫しており、これ以上のコスト増加を避けるために、待遇改善が後回しにされるケースも少なくありません。
業務が幅広く覚えることが多い
業務の幅広さと覚えることの多さも、コンビニ業界で人手不足が深刻化している原因の一つです。
コンビニの従業員は、以下のような多岐にわたる業務をこなさなければなりません。
- レジ業務
- 商品の陳列・発注
- 清掃
- 宅配便の受付
- 公共料金の支払い対応
また、「商品の入れ替わりが激しい」「キャンペーンが頻繁に実施される」などの理由から、常に新しい情報を覚えなければなりません。
このように、業務の負担が大きいことが離職率の高さにつながり、人手不足を慢性化させています。
コンビニ業界での人手不足を解消する方法
ここからは、コンビニ業界での人手不足を解消する方法を詳しく紹介します。
セルフレジを導入する
コンビニ業界の人手不足解消策の一つは、セルフレジの導入です。セルフレジとは、顧客自身が商品のバーコードをスキャンし、支払いを完了させるシステムです。
セルフレジを導入する大きなメリットは、レジ業務の負担軽減です。レジを自動化することで、従業員はレジ業務以外の品出しや接客など他の業務に専念できます。
さらに、セルフレジの導入でレジに配置する従業員数を減らすことで、人件費の削減にもつながります。
小規模なコンビニ(売店)であれば、省スペースに設置できる「TTG-MONSTAR」がおすすめです。
TTG-MONSTARは、券売機・セルフ後会計レジ・セミセルフ/セルフレジの3つの役割を1台でこなすセルフレジです。
低コストで導入でき、省人化による人件費の大幅カットが可能です。ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。
製品詳細>>TTG-MONSTAR
無人店舗に切り替える
コンビニ業界の人手不足を解消する方法として、無人店舗への切り替えも有効です。
無人店舗とは従業員が常駐しない店舗で、AIカメラやセンサーなどの技術を活用し、入店管理や商品認識、決済を自動化します。
無人店舗に切り替えるおもなメリットは、以下のとおりです。
- 人件費の削減
- 24時間営業の実現
- 従業員の負担軽減
また、人手不足が深刻な地域でも店舗展開が可能になります。
無人決済店舗システム「TOUCH TO GO」は、従来のコンビニに近い豊富な品揃えが可能です。
また、大型店舗向けの「TTG-SENSE」と小型店舗向けの「TTG-SENSE MICRO」の2種類を提供しており、どちらも大幅な省人化を実現するシステムとして注目されています。
製品詳細>>TTG-SENSE/TTG-SENSE MICRO
営業時間を短縮する
コンビニ業界における人手不足の解消策の一つに、営業時間の短縮も挙げられます。
従来、多くのコンビニは24時間営業をしていますが、深夜や早朝の利用客が少ない店舗では、営業時間の見直しが有効です。
たとえば、深夜0時から朝6時までは閉店するなど、利用状況に合わせて営業時間を調整するとよいでしょう。
また、売上の少ない時間帯の営業をやめることで、光熱費などの経費削減にもつながります。
ただし、営業時間の短縮は顧客の利便性低下や売上減少のリスクもあるため、無人店舗の導入を検討するのがおすすめです。
シフトの作成方法を変える
シフトの作成方法を見直すことも、コンビニ業界の人手不足の解消につながります。
従来のシフト作成では従業員の希望を基に、店長が手作業で調整を行うことが一般的でした。
しかし、この方法では時間や手間がかかるだけでなく、従業員の不満や偏りが生じやすい問題がありました。
そこで有効なのが、「シフト作成ツール」や「シフト作成アプリ」の導入です。
シフト作成ツールは、従業員の休み希望や店舗の繁閑状況などを考慮し、最適なシフトを自動的に作成できます。
このようなシフト作成ツールを導入することで、シフト作成の効率化だけでなく、適切なシフトにより従業員の満足度が向上し、離職率の低下や人手不足の解消にもつながります。
外国人労働者を採用する
近年、日本における外国人労働者の数は増加傾向にあり、コンビニ業界でもその活躍が期待されています。
外国人労働者の採用には、人手不足の解消だけでなく、店舗の国際化や異文化理解の促進などのメリットもあります。
たとえば、外国人観光客が多い地域では、外国語対応ができるスタッフがいることで、顧客満足度の向上が期待できます。
ただし、外国人労働者の採用にあたっては、言語や文化の違いへの配慮が必要です。また、在留資格の確認や適切な労務管理も欠かせません。
シニア世代を採用する
コンビニ業界の人手不足を解消する有効な方法の一つは、シニア世代の積極的な採用です。
シニア世代とは、一般的に55〜60歳以上の人を指します。長年社会で培った経験やスキルを持つシニア世代は、コンビニ業務においても即戦力として期待できます。
たとえば、接客経験が豊富なシニア世代は、丁寧な接客で顧客満足度の向上に貢献してくれるでしょう。
また、人生経験が豊富なため、トラブル発生時にも冷静に対応できるかもしれません。
これまでシニア世代の採用を避けてきた店舗も、採用の幅を広げることで人材の定着率向上が期待できます。
コンビニ業界で人材を定着させるポイント
ここでは、コンビニ業界での人材定着のポイントについて解説します。
育成計画を立てる
コンビニ業界で人材を定着させるには、長期的な視点での育成計画が重要です。
育成計画では、入社時のオリエンテーションから研修プログラム、将来的なキャリアパスの提示までを体系的に実施します。
新人研修では、基本的な業務や接客を教育し、定期的なフォローアップ研修でスキル向上を支援します。
さらに、店長やマネージャー候補向けの研修で、キャリアパスを明確にすることも大切です。
計画的な人材育成はモチベーションやスキルアップにつながり、離職率の低下や定着率の向上につながります。
優先順位をつけて指導する
コンビニの業務は多岐にわたるため、新人は一度に多くのことを覚える必要があります。
しかし、全ての業務を同時に教えると、混乱や負担感が生じ、早期離職につながりかねません。
そこで、業務の優先順位を明確にし、段階的に指導しましょう。たとえば、最初にレジ操作や接客など基本的な業務から指導し、慣れてきたら商品陳列や発注などの業務を教えます。
このように優先順位をつけることで、新人は業務の全体像を把握しやすくなり、自信を持って業務に取り組めます。
経営者のスキルアップを図る
コンビニ業界で人材を定着させるためには、経営者自身のスキルアップが重要です。特に、店舗運営や人材マネジメントに関するスキルが求められます。
具体的には、以下の能力が不可欠です。
- 従業員のモチベーション管理
- コミュニケーション能力
- リーダーシップ力
これらのスキルを高めることで、経営者は店舗のビジョンや目標を明確に示し、従業員の意欲向上につなげられます。
結果として働きやすい環境が整い、人手不足の解消や人材の定着が進むでしょう。
声かけを怠らない
コンビニ業界で人材を定着させるためには、日々の声かけも大切です。
声かけは単なる挨拶だけではありません。従業員の様子を気遣うことや、業務の進捗を確認すること、必要に応じてサポートを申し出るなど、日常的なコミュニケーションも含めて考えましょう。
たとえば、朝礼時に「今日も一日頑張りましょう」と声をかける、忙しい時間帯に「手伝おうか?」と声をかける、退勤時に「お疲れ様でした」とねぎらうなどの行動が挙げられます。
声かけを怠らないことで、従業員は「自分のことを気にかけてくれている」「困ったときは助けてくれる」と感じ、安心して働けます。
また、声かけは従業員との信頼関係構築にもつながり、定着率の向上に寄与します。
まとめ
コンビニ業界の人手不足は深刻な問題であり、その原因はさまざまです。人手不足に対処するためには、これまでとは違う取り組みが必要になります。
場合によってはコストがかかったり、抜本的な改革が必要だったりするかもしれません。
人手不足の解消が難しいと感じるのであれば、「無人店舗」も検討してみましょう。
以下の記事で無人コンビニの仕組みやメリット・デメリット、実際の導入事例も紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
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