こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
副業やスモールビジネスの選択肢として、「レンタルスペース運営」に注目が集まっています。
とくに初期投資を抑えながら始められる点や、ニーズの多様化に対応しやすい点が評価されています。
とはいえ、物件選びや集客の方法、運営上のトラブル対応など、個人でレンタルスペースを始めるには不安も多いのが実情です。
本記事では、個人がレンタルスペース運営を行う際の流れと準備を解説します。
集客のコツやリピーターを増やす方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
個人でもレンタルスペース運営はできる?
結論からお伝えすると、レンタルスペース運営は個人でも十分に実現可能です。
実際、現在稼働しているスペースの中には、副業や週末起業としてスタートした個人運営の事例も見られます。
とくに、コワーキングスペースやスタジオ、パーティールームなどは、法人でなくとも柔軟に企画・運営できる点が強みです。
背景には、プラットフォームの充実と、利用者の行動変化があります。
スペースの貸し借りを簡単に仲介してくれる予約サービスが増えたことで、個人でも集客や決済の仕組みを比較的容易に構築できるようになりました。
また、「モノを持たずに必要なときにだけ利用する」という価値観が広がり、利用者の裾野も広がっています。
特別な資格も不要なため、スモールスタートには適したビジネスと言えるでしょう。
レンタルスペース運営の基本を知っておこう
レンタルスペースを個人で始めるにあたり、まずビジネスの仕組みや種類、収益の構造を理解することが大切です。
漠然と「空き部屋を貸せばいい」と考えてしまうと、思わぬトラブルや赤字経営に陥る可能性もあります。
ここでは、レンタルスペースとはどのようなものか、どのようにして収益を得るのかという基本的なポイントを押さえておきましょう。
レンタルスペースとは?
レンタルスペースとは、時間単位で他者に場所を貸し出すサービスのことを指します。
内容は会議室やパーティールーム、撮影スタジオ、ダンススタジオなど多岐にわたり、利用目的に応じた多様なスペースが存在します。
近年は個人が所有する空き部屋や倉庫なども、利活用の対象として注目されています。
レンタルスペースの種類
代表的なレンタルスペースの種類には、以下のようなものがあります。
目的 | 具体例 |
ビジネス用途 |
|
趣味・レジャー用途 |
|
撮影・収録用途 |
|
教育・習い事用途 |
|
上記のように、ニーズに応じた空間活用が可能なため、所有する物件の特徴を活かしやすい点も大きな特長です。
収益化の方法
収益の基本は、利用者が支払う「時間貸し料金」です。
1時間あたりの料金はエリアや用途によって異なりますが、たとえば会議室であれば1,000円〜3,000円、パーティースペースであれば5,000円以上などの価格設定を検討します。
プラットフォーム利用時には手数料が差し引かれますが、運用コストを抑えれば十分に利益を出せます。
また、清掃や鍵の受け渡しを無人化することで、運営効率を高めることも可能です。
後述するようなツールやシステムの導入も、収益性の向上につながります。
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レンタルスペース開業までの流れと準備
レンタルスペース運営は、比較的スモールスタートが可能な事業ですが、開業までに押さえるべき準備や手続きはいくつかあります。
事前に必要な情報を把握しておくことでトラブルのリスクを避け、安定した運営につなげられます。
ここからは、個人でレンタルスペースを開業するまでの流れと準備について解説します。
物件選びで失敗しないためのポイント
立地は集客力に直結するため、最も重視すべき要素です。
たとえばビジネス利用を想定するなら、駅近やオフィス街が有利ですし、パーティースペースであれば住宅街の静かな場所でも需要があります。
また、物件の間取りや設備も用途によって適切な条件が異なります。
例えばダンススタジオなら防音性、料理教室ならガスや水道設備の確認が不可欠です。
さらに、スペースの使用目的によっては「用途地域」や「管理規約」による制限もあるため、事前に確認しておきましょう。
初期費用とランニングコストの目安
レンタルスペースの開業には、以下のような初期費用が発生します。
- 物件取得費(借りる場合)
- 内装工事
- 家具・備品の購入費用
立地や物件の状態、内装のこだわり度合いによって初期費用は変動しますが、約40〜45㎡(約12坪〜13.6坪)で55万〜60万円程度が目安となります。
さらに、ランニングコストには、以下のような内容が含まれます。
- 家賃(借りる場合)
- 電気・水道代
- Wi-Fiなどの通信費
- 清掃費
- プラットフォーム利用手数料
これらを考慮したうえで価格設定を行うことで、収支計画を現実的に立てることができます。
許可や届出に関する注意点
レンタルスペースの用途によっては、行政への届出や許可が必要になることもあります。
たとえば飲食を伴うサービスを提供する場合は、保健所の営業許可が必要ですし、不特定多数が出入りする場合には消防法に基づいた設備が求められることもあります。
また、マンションやビル内で運営する場合は、管理組合の許可や利用規約の確認も重要です。
無断で用途変更を行うと、契約違反や退去要求に発展するリスクがあります。
スムーズな運営のためにも、法的・契約的な制限はあらかじめ明確にしておきましょう。
集客のコツとリピーターを増やす方法
レンタルスペースは開業すればすぐに予約が入るわけではありません。
どれだけ良い物件でも、ターゲットに届かなければ利用されることはなく収益にもつながりません。
ここからは、レンタルスペースの集客と運営のポイントを実践的な視点から解説します。
ターゲットとコンセプトを明確にする
まず必要なのは、「誰に」「どんな用途で」使ってもらいたいのかを明確にすることです。
たとえば、テレワーク需要を狙うなら静かでシンプルな内装が好まれますし、女子会や撮影利用を想定するならインテリアや映え要素が重視されます。
むやみに万人受けを狙うよりも、特定のニーズに絞ったコンセプトの方が集客効果は高い傾向にあります。
効果的な集客方法
もっとも手軽かつ効果的なのが、集客力のあるプラットフォームに登録することです。
「スペースマーケット」や「インスタベース」などのスペースの検索・予約サービスを利用することで、個人では難しい集客力に期待できます。
ほかにも、Googleビジネスプロフィールへの登録やInstagram、X(旧Twitter)などのSNS運用も有効です。
特に、パーティーや撮影目的のスペースは「雰囲気」や「見た目」が重視されるため、SNSでの写真投稿や紹介がそのまま予約につながるケースも多くあります。
リピーターを増やす工夫
リピーターの存在は、運営の安定性を高める鍵となります。
初回利用時に満足してもらえる体験設計はもちろん、以下のような再訪を促す仕組みを用意しておくと効果的です。
- リピート利用者向けの割引
- 定期利用プランの提示
また、予約後のメッセージ対応や清掃の丁寧さなど、細やかな対応が利用者の信頼感につながり、口コミでの広がりにも影響します。
レビューでの評価は新規利用者にとって重要な判断材料になるため、丁寧なコミュニケーションも怠らないようにしましょう。
運営時に気をつけたいポイント
レンタルスペースの運営は、単に貸し出すだけでは成り立ちません。
トラブルを未然に防ぎ、限られた時間とリソースで安定した運営を行うには、仕組み化とリスク管理が不可欠です。
ここでは、運営時に注意すべきポイントを解説します。
予約や清掃の効率的な管理
日々の運営において最も工数がかかるのが、予約対応と清掃業務です。
予約に関しては、「カレンダー連携」や「メッセージ機能」が備わったプラットフォームを活用することで、手作業のやり取りを最小限に抑えられます。
清掃については、自ら対応する方法に加え、清掃業者との業務委託や、自動清掃ロボットの活用なども選択肢です。
また、清掃が不要になるよう利用者にセルフクリーニングを促すルールを設けるのも効果的です。
トラブルを防ぐルール作り
無人運営のレンタルスペースでは、ルール設定の甘さがトラブルの原因になります。
たとえば「騒音」「ゴミの放置」「備品の破損」などはよくある問題です。
そこのため、利用規約や利用案内の中で禁止事項を明記し、事前に利用者へ共有する仕組みが欠かせません。
現地には注意書きを掲示し、違反時の対応についても明記しておくことで、トラブル抑止力が高まります。
スマートロックや防犯カメラを導入することで、入退室の管理や利用状況の記録も可能です。
法的リスクと契約書の重要性
万が一のトラブルや損害に備えて、契約書の整備も重要です。
多くのプラットフォームでは利用規約に同意する形となりますが、利用者との直接契約の場合は、賠償責任の範囲やキャンセル規定などを明文化する必要があります。
また、近隣住民からのクレーム対応や行政指導など、事業の継続に影響するリスクにも備える必要があります。
物件所有者や管理会社との契約条件、消防・衛生・防災面での法的対応も、あらかじめチェックしておくと安心です。
まとめ
レンタルスペース運営は、個人でも始めやすく収益化が見込めるビジネスです。
ただし、安定した運営には物件選びやコンセプト設計、運営の仕組みづくりが欠かせません。
まずは小さく始め、プラットフォームやSNSを活用しながら、ニーズに合ったスペースとして育てていくことが成功の近道です。
利用者目線での工夫を重ねて、着実に成果につなげていきましょう。
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