こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
ユニクロが展開する次世代型セルフレジシステムは、RFID技術の活用により小売業界の常識を変革しています。
事業者にとって最重要課題となるのは、セルフレジ導入時の万引き防止策の確実性です。
本記事では、ユニクロが構築した4層構造の万引き防止システムをはじめ、全国展開状況や技術的優位性について事業者目線で詳しく解説します。
セルフレジシステム導入をご検討の事業者様にとって、実践的な情報をご提供いたしますので、参考にしてください。
目次
ユニクロセルフレジの万引き対策システム3つの仕組み
ユニクロのセルフレジシステムは、、RFID技術を基盤とした4層防犯アーキテクチャを採用しています。
以下で、万引き対策システムについて詳しく解説しますので、参考にしてください。
1.商品タグのRFIDによる自動検知
ユニクロのセルフレジシステムは値札タグ内部にRFIDチップが組み込まれており、決済処理時に商品データを自動認識します。
このRFIDシステムでは商品コードに固有の連番が付与されており、同一商品であっても個体レベルでの管理が可能な点が特徴です。
決済時にレジシステムを通過すると「会計完了」データがチップに書き込まれ、未決済商品との明確に区別ができるようになります。
チップは強固な接着技術で固定されており、物理的な除去を困難にする設計が特徴です。
2.出入口での警報システム作動
各店舗の出入口エリアには高精度RFIDスキャナーが配備されており、未決済商品の店外持ち出しを即座に感知します。
会計処理を経ていない商品が店外に移動すると自動警報が発動し、衣服のポケットや鞄に隠蔽された商品も確実に検出する仕組みです。
ただし、組織的窃盗グループによる大規模な商品持ち出しや、日本特有の顧客優先文化を悪用した犯罪手法の増加により、警報発動時の店員対応に課題が生じているケースも報告されています。
3.店員による目視監視体制
RFID自動システムと連携して、店舗スタッフによる直接監視体制も整備されています。
セルフレジ運用エリアには専属スタッフが常駐し、利用者への操作案内と並行して不審行動の監視業務を担当するシステムです。
特に海外からの組織的窃盗団による被害が深刻化しており、ユニクロでは店舗従業員への防犯教育の強化と警戒意識の向上に取り組んでいます。
しかし、システム誤作動への配慮や顧客サービス重視の方針が、防犯対応の障壁となる場合も存在します。
関連記事>>セルフレジで万引きが発生しやすい理由|事例・手口と対策方法も解説
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ユニクロセルフレジの革新的な仕組み3つの特徴
ユニクロのセルフレジシステムは、RFID(Radio Frequency Identification)技術を核とした革新的な仕組みを採用しています。
以下で主な3つの特徴を解説します。
1.RFIDタグによる一括読み取り技術
ユニクロの全商品には、価格・サイズ表示タグの内部にRFIDチップが埋め込まれており、商品群をカゴ単位で読み取りエリアに配置するだけで全アイテムの情報が瞬時に認識されます。
このRFIDチップに記録された商品識別コードには個別の連続番号が割り当てられており、同一商品であっても1点ごとの個体管理が可能です。
電磁波通信により情報の送受信を行うため、商品の配置角度や重なり状態に関係なく一括読み取りが可能な点が、従来のバーコードシステムとの根本的な相違点です。
2.バーコードスキャン不要の瞬時決済
従来のセルフレジシステムでは商品ごとのバーコード読み取り作業が必須でしたが、ユニクロのシステムでは商品を読み取りゾーンに配置した時点で価格・サイズ・カラーなどの詳細データが即座に画面表示されます。
RFIDチップには商品の全詳細情報と固有シリアル番号が格納されているため、バーコード読み取り工程が完全に不要となり、直ちに決済処理へ移行が可能です。
この機能により、従来のセルフレジで頻発していたバーコード読み取り失敗や操作エラーが劇的に減少しています。
3.従来レジの3分の1の処理時間を実現
ユニクロのRFIDセルフレジでは、商品群をレジ内ボックスに投入すると瞬時に商品点数と合計金額が表示され、決済所要時間が有人レジと比較して最大約3分の1まで短縮されます。
複数商品の購入時でも数秒から10秒程度で会計処理が完了し、従来型セルフレジの1分から3分程度の処理時間と比較して圧倒的な高速化を実現しているのが特徴です。
この処理時間の大幅短縮により、特に混雑時間帯におけるレジ待ち行列が著しく解消され、顧客満足度の向上と店舗の販売機会損失防止に顕著な効果をもたらしています。
関連記事>>セルフレジの導入タイミングはいつが最適?セルフレジを導入する際の注意点についても解説
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ユニクロセルフレジ導入店舗は全国約800店舗
ユニクロは2019年から本格的にセルフレジの導入を開始し、現在では国内外合わせて約800店舗に展開しています。
以下で、ユニクロセルフレジの導入状況について詳しく解説します。
大型店舗を中心に展開中
ユニクロのセルフレジ導入は、売り場面積の広い大型店舗を中心に優先的に進められています。
大型店舗では多くの商品を扱うため従来のレジ待ち時間が課題となっていましたが、RFIDシステムの導入により顧客満足度の向上と運営効率の改善を同時に実現しているのが特徴です。
導入効果が確認された店舗から順次、中小規模店舗への展開も検討されており、段階的な拡大戦略が取られています。
都市部の駅ビル店舗で先行導入
ユニクロでは、東京・大阪・古屋などの主要都市部、特に駅ビル内の店舗では早期からセルフレジの導入が進められています。
これらの立地では通勤ラッシュ時間帯の集中的な来店があり、迅速な会計処理が求められるためです。
例えば、神奈川県大和市のイトーヨーカドー大和鶴間店でも3台のセルフレジが導入されており、都心から外れた店舗でも展開が進んでいることが確認されています。
GUでも同様のシステムを採用
ユニクロの姉妹ブランドであるGUでも、同様のRFID技術を活用したセルフレジシステムが導入されています。
GUは2017年4月から本格導入を開始し、8月末までに全国の約半数にあたる176店舗に設置しました。
ファーストリテイリンググループ全体での統一システム採用により、運用ノウハウの共有と効率的な展開が実現されています。
(出典)
ユニクロセルフレジでよくある3つのトラブルと対処法
ここでは、ユニクロのセルフレジで起こりうるトラブルとその対処法について、詳しく解説します。
1.商品が読み取れない場合の対応
RFIDタグの読み取りエラーは稀に発生しますが、主な原因は商品の重なりや金属製品の近接、電子機器の電波干渉です。
読み取れない商品がある場合は、タグの位置を少し動かしてみることで解決することが多く、それでも読み取れない場合は店員がハンディスキャナーを使用して個別に商品登録を行います。
RFIDタグには商品コードがすべて連番で振られており、同じ商品でも1点1点の識別が可能な個品管理システムとなっているため、確実な商品特定が可能です。
2.会計金額に間違いがあった時の処理
会計金額に疑問がある場合は、まず購入するつもりの商品数とレシートの商品数が合っているかレシートを確認することが重要です。
他の顧客が選んだ商品タグが紛れ込んでいたり、ネット通販で購入した商品を店舗で引き取る際にそれも一緒に読み取られてしまうケースもあります。
RFIDの発する電波はかなり遠くまで届くため注意が必要で、店を出た後や自宅に戻ってから気づいた場合も、商品の袋を開けずタグを取らずにレシートと一緒に後日店舗に持ち込めば再度会計してもらえます。
3.ハンガーや袋の取り扱い方法
商品に付属するハンガーはレジの近くにラックがあるのでそこにかけておき、基本的に店舗に返却する仕組みとなっています。
ショッピングバッグが必要な場合は、会計画面で有料バッグを選択でき、1枚10円(税込)でサイズによる金額の違いはありません。
会計時にショッピングバッグを購入した場合は、後ろの棚に紙袋があるので必要な大きさのものを取り出すことができ、店員によるチェックは特にないのが特徴です。
ハンガーにもRFIDタグが付いている場合があるため、誤って持ち帰ると警報が作動する可能性があります。
ユニクロセルフレジと他社システム3つの違い
ユニクロのセルフレジシステムは、従来のバーコード式セルフレジとは根本的に異なるRFID技術を採用しています。
ユニクロのセルフレジは、小売業界において革新的な位置づけにあるのが特徴です。
ここでは、他社のシステムと比較し、特徴的な違いを詳しく解説します。
1.処理速度が圧倒的に高速
ユニクロのRFIDセルフレジは、従来のバーコード式セルフレジと比較して圧倒的な処理速度を実現しています。
商品をセルフレジ内のボックスに投げ込むと一瞬で商品点数と会計金額が表示され、精算所要時間が有人レジと比較して最大約3分の1に短縮されます。
従来型セルフレジの1分から3分程度と比較して、ユニクロのシステムでは数秒から10秒程度で会計が完了し、商品数に関係なく一定時間で処理できる点が大きな特徴です。
2.商品の一括読み取りが可能
多くの小売業者が採用するバーコード式セルフレジでは、商品を一つずつスキャンする必要がありますが、ユニクロのシステムでは複数商品の同時読み取りが可能です。
商品をまとめて置くだけで商品の登録が完了し、バーコードを読み取る手間がなく、お会計の時間を大幅に短縮できます。
無線通信によって同時に複数のタグに埋め込まれた情報を読み取れるため、従来のセルフレジよりもスピーディにお会計を済ませられる仕組みになっています。
3.人的サポートの必要性が最小限
従来のセルフレジでは操作方法の説明や読み取りエラーの対応で頻繁に店員のサポートが必要でしたが、ユニクロのシステムでは人的サポートの必要性が大幅に削減されています。
店舗スタッフによるサポートが最小限で済むため、レジ待ち時間が短縮され、店舗運営の効率化が図れるのが特徴です。
直感的な操作画面と高精度な読み取り機能により、初回利用者でも迷う必要なく操作できます。
まとめ
ユニクロのセルフレジは、RFID技術を活用した革新的な万引き対策と高効率な決済処理を実現するシステムです。
4つの多層防犯システムにより万引きリスクを最小化しながら、従来の3分の1という圧倒的な処理速度で顧客満足度向上を達成しています。
全国800店舗での導入実績は、システムの実用性と安定性を証明しており、小売業界のDX推進における成功事例として注目されています。
事業者にとっても、投資回収期間の短縮と運営効率の大幅改善が期待できる有効なソリューションといえるでしょう。
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