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こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
近年、キャッシュレス決済が急速に普及し、多くの店舗や顧客にとって欠かせない存在となっています。
現金を使わずに、カードやQRコードで簡単に支払いができる便利さは、店舗運営の効率化や顧客満足度向上にもつながります。
本記事では「店舗」と「顧客」それぞれにとってのキャッシュレス決済のメリットを詳しく解説します。
また、キャッシュレス決済の導入を成功させるポイントも紹介しますので、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
キャッシュレス決済のメリットとは?
キャッシュレス決済は、単なる支払い手段の選択肢ではなく、社会全体の流れを変える大きなトレンドになっています。
現金に比べて便利な点が多く、店舗や顧客だけでなく、社会的にもさまざまな利点があることから注目が高まっています。
ここでは、キャッシュレス決済の基本的な利便性や、今なぜ求められているのかを確認しておきましょう。
現金と比べたキャッシュレスの利便性
キャッシュレス決済の大きな特徴は、支払いの手間を大幅に省けることです。
クレジットカードやスマートフォンをかざすだけで決済が完了するため、現金のように財布を取り出して小銭を探す必要がありません。
また、現金を持ち歩かないことで、紛失や盗難のリスクが減る点も安心材料のひとつです。
スピーディーで安全性の高い支払いができることから、日常の買い物から公共交通機関の利用まで、さまざまな場面で活用されています。
なぜ今キャッシュレスが注目されるのか
近年、キャッシュレス決済が広く浸透している背景には、いくつかの社会的な要因があります。
政府が掲げる「キャッシュレス・ビジョン」により、キャッシュレス化の推進が国家レベルで進められており、2024年時点で日本のキャッシュレス決済比率は4割を超える水準となっています。
また、コロナ禍をきっかけに、非接触で安全に支払いができる手段として注目されました。
とくに衛生面への配慮や業務の非対面化を重視する店舗において、キャッシュレスの導入は大きな意味を持つようになっています。
このような流れから、今やキャッシュレスは一時的な流行ではなく、社会に根づいた「新しい標準」として広がりを見せています。
(出典)
キャッシュレス・ビジョン
2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました
【店舗側】キャッシュレス決済を導入するメリット
店舗側がキャッシュレス決済を導入すると、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。
ここでは、店舗側のメリットを5つ紹介します。
業務を効率化できる
店舗がキャッシュレス決済を導入するメリットの一つに、業務を効率化できることが挙げられます。
従来の現金決済では、お釣りの計算や現金の受け渡しなどの手間が発生しますが、キャッシュレス決済であれば、これらの作業を省略できます。
また、キャッシュレス決済を導入することで、レジ締めや現金管理の作業が効率化されます。
売上管理の手間を減らせる
キャッシュレス決済は、売上管理の効率化にもつながります。
現金決済では、売上の集計や記録に手間がかかり、計算ミスや記入ミスなどの人為的なリスクも伴います。
一方、キャッシュレス決済は、売上データが自動で記録されるため、手間を省けるうえにミスも防げます。
さらに、データはリアルタイムで確認できるため、売れ筋商品や時間帯ごとの売上動向を把握しやすく、迅速な経営判断が可能になります。
決済手段が豊富になる
キャッシュレス決済の導入により、顧客は「クレジットカード」「電子マネー」「スマホ決済」など、さまざまな支払い方法から選べるようになります。
これにより顧客の利便性が向上し、満足度やリピーター獲得につながります。
また、多様な決済手段に対応することで、現金しか持っていない顧客層を取り込むことも可能なため、売上アップが期待できます。
現金の取り扱いが不要になる
現金は盗まれやすい上、紛失のリスクも伴います。
キャッシュレス決済を導入することで、現金の持ち運びや管理が不要になり、盗難や紛失のリスクを大幅に減らせます。
また、現金の取り扱いは従業員にとって心理的な負担となることがありますが、キャッシュレス化によりストレスが軽減されます。
新規顧客の獲得につながる
キャッシュレス決済は、新規顧客の獲得につながる可能性があります。
近年、キャッシュレス決済の利用者は増加傾向にあります。特に、若年層を中心に、現金を持たない人が増えています。
このような顧客層にとって、キャッシュレス決済に対応しているかどうかは、店舗選びの重要なポイントです。
キャッシュレス決済を導入すると、現金しか持っていない顧客の取りこぼしを防ぎ、売上アップのチャンスを広げられます。
また、キャッシュレス決済に対応していると、外国人観光客の集客にも効果的です。
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【顧客側】キャッシュレス決済を利用するメリット
次に、顧客側のメリットを3つ紹介します。どのようなメリットがあるのか、確認していきましょう。
現金の持ち歩きが不要になる
顧客側のキャッシュレス決済の最大のメリットの一つは、現金を持ち歩く必要がなくなることです。
クレジットカードや電子マネー、スマートフォン決済を利用すれば、支払い時にお札や小銭を取り出す手間がなく、決済がスムーズになります。
重い財布を持ち歩く手間が省けるだけでなく、現金を紛失する心配がなくなる点もメリットといえるでしょう。
会計時間が短縮される
キャッシュレス決済を利用することで、会計時間が大幅に短縮されます。
現金払いの場合、お札や小銭を探したり、お釣りを受け取ったりする時間がかかりますが、キャッシュレス決済ではカードやスマートフォンをかざすだけで支払いが完了します。
一人にかかる会計時間が短縮されることでレジの待ち時間がなくなり、買い物がスムーズになります。
ポイントが貯まりやすい
キャッシュレス決済を利用すると、ポイントが貯まりやすいという大きなメリットがあります。
多くのクレジットカードや電子マネーでは、支払額に応じてポイントを付与するサービスを実施しています。
そのため、キャッシュレス決済を使って日常的に買い物をすることで、自然とポイントが貯まり、実質的なお得感が増します。
キャッシュレス決済のデメリットと注意点
キャッシュレス決済には多くのメリットがありますが、すべての人にとって万能というわけではありません。
導入や利用の際には、いくつかの注意点やリスクも理解しておく必要があります。
ここでは、キャッシュレス決済の代表的なデメリットと、対策について解説します。
セキュリティと通信障害リスク
キャッシュレス決済では、インターネット回線や電気が不可欠です。
そのため、通信障害や停電が発生した場合、一時的に決済ができなくなる可能性があります。
また、スマートフォンの故障やバッテリー切れなど、ユーザー側の端末トラブルも影響します。
さらに、キャッシュレス決済はインターネットを通じて情報がやり取りされるため、不正アクセスやフィッシング詐欺などのセキュリティリスクにも注意が必要です。
とくにQRコード決済では、偽装されたコードを読み取らせるといった犯罪手口も報告されています。
こうしたトラブルに備えるためには、店舗側が安定したネットワーク環境を整えるとともに、端末やアプリのアップデートを適切に行うことが求められます。
高齢者や現金派への配慮
キャッシュレス決済は若年層を中心に普及が進んでいますが、高齢者や現金を好む層にとっては不安や抵抗感があるのも事実です。
「使い方がよくわからない」「新しいサービスに苦手意識がある」という声は根強く、一部の顧客にとってはハードルが高く感じられます。
特に、地域密着型の店舗や高齢者向けのサービス業では、現金派を完全に切り捨てることによる機会損失も無視できません。
全顧客に安心して利用してもらうためには、高齢者や現金をメインで使いたい層に対する配慮が必要です。
対策としての現金併用や説明の工夫
上記のような課題を踏まえ、「キャッシュレス専用」ではなく「現金との併用」を採用するなどの工夫が必要です。
たとえば「現金・キャッシュレスどちらも使えます」と明示することで、顧客の不安を軽減し、柔軟に対応できます。
また、店舗スタッフがキャッシュレス決済の使い方を簡単に案内できるようにしておくと、高齢者や初心者にも安心感を与えられます。
紙のガイドやポスターなどを用意しておくのもよいでしょう。
導入する側は「便利で効率的な仕組み」だけに目を向けず、誰でも使いやすい環境を整えることが大切です。
店舗側と顧客側のデメリットについて、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>キャッシュレス決済のデメリットとは?課題への対策も解説
キャッシュレス化が社会全体にもたらす効果
キャッシュレス決済は、店舗や利用者にとっての利便性だけでなく、社会全体に大きな変化をもたらしています。
ここでは、国や行政、インフラレベルでの効果や期待されるメリットについて紹介します。
現金流通コストの削減
日本国内における現金決済インフラを維持するためのコストは、年間で2.8兆円規模のコストがかかっているとされています。
これには、紙幣・硬貨の製造、ATMの設置・維持、輸送警備、人件費などが含まれます。
キャッシュレス決済が進めば、こうした現金にかかる運用コストを削減できるだけでなく、金融機関や事業者の業務効率化にもつながります。
たとえば、銀行店舗での現金取り扱い業務が減ることで、職員の対応時間やATMの維持コストを圧縮することができます。
また、自治体などの公共サービスでもキャッシュレスを導入することで、収納業務の効率化や人手不足の解消に役立つと期待されています。
脱税や不正の防止
現金による取引は、記録が残らないことから脱税や裏取引が行われやすいという課題がありました。
一方で、キャッシュレス決済はすべての取引がデジタルデータとして記録されるため、収支の透明性が高くなります。
これにより、税務処理の効率化や不正会計の抑止が可能になります。
中小事業者を対象にしたインボイス制度の運用が始まる中で、取引の可視化・明朗化が求められており、キャッシュレスはその土台となる手段として注目されています。
防犯・感染症対策としての活用
現金を扱うということは、それ自体が防犯上のリスクを伴います。特に店舗では、現金を狙った窃盗や強盗の対象になりやすく、警備や金庫管理にも手間がかかります。
キャッシュレス化が進めば、店内に現金を置く必要がなくなるため、犯罪リスクを大幅に軽減できます。
さらに、従業員の心理的な不安も減らすことができ、より安全な労働環境づくりにもつながります。
また、コロナ禍以降は「現金に触れない安心感」も重要なポイントとなりました。キャッシュレスは非接触で決済できるため、感染症対策としても有効です。
とくに医療機関や介護施設、公共交通機関など、多くの人が出入りする場所では、衛生面での安心感が重視されています。
代表的なキャッシュレス決済の種類
キャッシュレス決済には、さまざまな種類があります。ここでは、代表的なキャッシュレス決済の種類と、それぞれの特徴を紹介します。
クレジットカード
クレジットカードは、後払い方式のキャッシュレス決済です。
商品購入時に即時決済されますが、請求は後日、登録した銀行口座から引き落とされます。
クレジットカードのメリットは、ポイント還元率が高い点です。多くのクレジットカード会社が、利用金額に応じたポイント付与サービスを実施しています。
また、分割払いやリボ払いなどの支払い方法を選択できるため、高額な買い物をする際に便利です。
デビットカード
デビットカードは、決済と同時に登録した銀行口座から代金が引き落とされる、即時払い方式のキャッシュレス決済です。
デビットカードのメリットは、支払いの管理がしやすい点です。決済と同時に銀行口座から引き落とされるため、後から請求される心配がありません。
クレジットカードのような利用審査はない場合が多く、誰でも簡単に利用できます。
電子マネー・プリペイドカード
電子マネー・プリペイドカードは、事前にチャージ(入金)した金額の範囲内で買い物できる、前払い方式のキャッシュレス決済です。
電子マネーには、交通系ICカードや流通系電子マネーなど、さまざまな種類があります。
電子マネーのメリットは、スピーディーに決済できる点です。決済端末にカードをかざすだけで支払いが完了するため、会計時間を短縮できます。
また、少額決済にも利用しやすい点も魅力です。例えば、自動販売機やコンビニエンスストアなどの少額決済でも、電子マネーであれば気軽に利用できます。
さらに、ポイント還元サービスを提供している電子マネーも多く、効率的にポイントを貯められます。
スマートフォン決済
スマートフォン決済は、スマートフォンを利用したキャッシュレス決済です。
スマートフォンに専用アプリをインストールし、決済情報を登録して利用します。
アプリで表示されるQRコードを読み取ったり、店舗側が提示するQRコードを自分のスマートフォンで読み取ることによって支払います。
代表的なサービスには、PayPay、LINE Pay、楽天Payなどがあり、支払いは即時に口座やクレジットカードから引き落とされます。
また、マートフォンを店舗の端末にかざすだけで支払いが完了する、NFC(近距離無線通信)決済もあります。
キャッシュレス決済端末の種類について、以下の記事でさらに詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>キャッシュレス端末とは?種類別の特徴・導入するメリット・デメリットを徹底解説!
キャッシュレス決済導入を成功させるポイント
キャッシュレス決済の導入を成功させるためには、「事前の準備」と「導入後の運用」が重要です。
ここでは、キャッシュレス決済導入を成功させるためのポイントを3つ紹介します。
従業員への教育やトレーニングを実施する
キャッシュレス決済の導入を成功させるには、従業員への教育やトレーニングが欠かせません。
新しい決済方法を導入する際には、従業員がスムーズに対応できるように、教育体制を整える必要があります。
具体的には、キャッシュレス決済端末の操作方法や、トラブル発生時の対応方法などを説明します。
なお、導入時だけでなく定期的にトレーニングを実施すると、従業員のスキルアップにつながります。
顧客に周知する
キャッシュレス決済を導入したら、顧客に周知することが重要です。
せっかく新しいサービスを導入しても、顧客に知られていなければ、利用してもらえません。
店頭にポスターやステッカーを掲示したり、レジで声かけを実施したりします。
また、公式WebサイトやSNSで導入しているキャッシュレス決済の種類や、利用方法を説明するのもよいでしょう。
キャッシュレス決済の利用を促進するために、キャンペーンを実施するのも効果的です。
収集したデータを活用する
キャッシュレス決済を導入すると、顧客の購買データや決済データが自動的に収集されます。
このデータを分析・活用することで、効果的なマーケティング施策を実施できます。
例えば、顧客の購買履歴を分析すれば、売れ筋商品や顧客の好みがわかるため、商品ラインナップを見直したり、ターゲットを絞った販促活動に活かしたりできます。
また、データを活用して、顧客一人ひとりに合ったサービスを提供することも可能です。
例えば、過去の購買履歴に基づいておすすめ商品を提案したり、特別なクーポンを発行したりといった施策もよいでしょう。
このように、収集したデータを活用することで、顧客満足度の向上や売上アップにつなげることが可能になります。
以下の記事で、キャッシュレス決済の導入手順を解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事>>キャッシュレス決済を導入するメリット・デメリットとは?導入手順を6STEPで徹底解説
よくある質問(FAQ)
ここでは、キャッシュレス決済に関して多くの方が抱きがちな疑問について、Q&A形式でわかりやすく回答します。
Q1:キャッシュレス化の良い点は?
キャッシュレス化のメリットは多岐にわたります。
たとえば、店舗側にとってはレジ業務や現金管理の負担を軽減できる点が大きく、利用者にとっては支払いがスムーズになるうえ、ポイント還元などの特典が得られる場合もあります。
さらに、決済履歴がデータとして残るため、経営分析や家計管理にも活用しやすいのが特徴です。
社会全体で見れば、現金流通コストの削減や防犯効果なども期待されています。
Q2:キャッシュレス決済のデメリットは?
主なデメリットとしては、通信障害や電源トラブルなどによって、決済が一時的に利用できなくなるリスクが挙げられます。
また、高齢者やスマートフォンの操作に不慣れな方には使いにくさを感じさせてしまうこともあります。
不正利用や情報漏えいのリスクもゼロではないため、利用するサービスは信頼性の高いものを選び、二段階認証やパスワード管理などを徹底することが重要です。
Q3:キャッシュレス社会になるとどうなる?
キャッシュレス社会が進むことで、現金に依存しない生活が一般的になります。
買い物や交通、公共料金の支払いなどがスマートフォンやカード一枚で完結するようになり、利便性が大きく向上します。
同時に、取引の記録がすべてデジタル化されることで、税務や経理の透明性が高まり、経済全体の効率化にもつながります。
一方で、すべての人がデジタル環境に適応できるわけではないため、現金との共存やデジタルデバイド(格差)への配慮も今後の課題です。
まとめ
キャッシュレス決済を導入することで、店舗運営がよりスムーズで効率的になります。
現金管理にかかる手間を減らし、スタッフの負担を軽減するだけでなく、顧客の支払いが迅速化されることで全体的なサービス向上にもつながります。
さらに、決済方法の多様化によって、より広範囲の顧客層に対応でき、売上アップのチャンスを広げることが可能になります。
導入の成功には、いくつかのポイントをおさえることが大切です。
本記事で紹介した成功のポイントを踏まえて、キャッシュレス決済を効果的に導入・運用しましょう。
キャッシュレス決済にはデメリットもあります。以下の記事でデメリットと課題への対策を解説しているので、あわせてご覧ください。
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