こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
自販機の設置を検討する際、「売れるかどうか」や「立地の良さ」と並んで意外と見落としやすいのが“在庫確認”の仕組みです。
自販機は基本的に無人で稼働するため、気づかないうちに売り切れが続いていたり、人気商品の補充が遅れていたりすると、大きな機会損失につながることもあります。
とくに、オーナー自身が運用や管理を担う場合には、「いつ・どの商品が・どのくらい売れているのか」を把握しておくことが、安定した収益を上げるうえで重要なカギになります。
この記事では、自販機の在庫確認の方法や、在庫確認できるシステム・自販機を紹介します。
また、在庫確認できる自販機の導入時のチェックポイントも詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
以下の記事で、自販機の種類別の費用や導入方法、価格設定を解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事▼
目次
なぜ自販機運用において「在庫確認」が重要なのか
自販機は設置して終わりではなく、設置後の「運用」があってはじめて利益を生み出します。その運用の中でも、在庫管理は重要な要素の一つです。
たとえば、人気商品が売り切れたまま放置されていれば、せっかくの購買意欲も逃してしまいます。
「飲みたかったけど売り切れていたから、次からこの自販機は使わない」と思われてしまえば、機会損失にとどまらず、リピーターの離脱にもつながりかねません。
さらに、売り切れ商品が目立つ状態は「管理が行き届いていない印象」を与えてしまい、自販機そのものの印象にも影響します。
また、適切なタイミングでの補充ができれば、商品の鮮度や賞味期限管理の面でもメリットがあります。
とくに食品系の自販機では、在庫状況を把握しておくことがトラブルの防止にもつながります。
このように、“在庫確認”は地味なようで、売上・ブランド・運用効率と、すべてに関わってくる大切なポイントとなります。
TOUCH TO GOの無人決済システムなら、商品ごとの販売状況もオンラインで簡単に把握可能です。
在庫管理の手間を減らしたい方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TOUCH TO GO の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download4/
自販機の在庫確認方法3つ
在庫管理の重要性を理解したところで、実際にどのような方法で在庫確認を行っているのかを見ていきましょう。
運用スタイルや自販機の種類によって方法は異なりますが、大きく分けて以下の3つの方法があります。
現地訪問・目視確認による管理
最もシンプルで導入コストがかからないのが、オーナーやスタッフが定期的に現地に赴き、自販機の扉を開けて商品在庫を目で確認するという方法です。
小規模での運営や、設置台数が少ない場合に有効です。
この方法のメリットは特別な機器やシステムが不要な点で、すぐに対応できる手軽さがあります。
一方で、現場に行かなければ在庫状況がわからないため、「売り切れに気づくのが遅れる」「ムダな訪問が発生する」などの可能性があり、効率はあまり良くありません。
特に複数台を運営する場合や、遠方に設置した自販機がある場合は、管理の手間と時間が大きな負担になります。
製造元・ベンダー（自動販売機補充員）による定期巡回方式
大手飲料メーカーに自販機の運営を委託している場合、担当スタッフが定期的に巡回して在庫を確認・補充する方式が一般的です。
たとえば、「コカ・コーラ」や「アサヒ」、「サントリー」などの自販機でも採用されています。
この方法では、補充やクリーニング、売上回収などを一括して任せられるため、オーナー側の手間はほとんどかかりません。
ただし、ベンダーによって補充の頻度が決まっているため、商品が売り切れた場合でも、次の巡回まで補充されないケースがあります。
そのため、「売り切れが出てもすぐに対応できない」という点はデメリットになります。
できるだけ売り切れの状態にならないようにするためにも、売上状況に応じてスケジュールを考慮してくれるメーカーを探しましょう。
遠隔監視システムによるリアルタイム確認
IoTや通信機能を活用し、スマートフォンやPCから自販機の在庫状況をリアルタイムで確認できる「遠隔監視システム」を搭載した自販機も近年登場しています。
販売数や在庫数、売上金額、釣銭残高などを自動で送信してくれるシステムもあり、効率的な運用が可能です。
この方法の魅力は、現地に行かなくても必要な情報が手に入ることです。
売れ筋商品の傾向を分析したり、売り切れ前に補充に向かう判断ができたりと、スマートに管理できます。
ただし、通信環境に依存するため、電波が弱い場所に設置している自販機には不向きです。
在庫確認できる自販機を導入するメリット
在庫確認の機能は、単なる「便利なオプション」に思えるかもしれませんが、実際には運用効率や売上に大きく影響する重要なポイントです。
ここでは、在庫が確認できる自販機を導入することで得られる主なメリットを紹介します。
売り切れを防ぎ、販売機会を逃さない
商品の在庫状況を把握できることで、補充のタイミングを見極めやすくなります。
人気商品が売り切れたままになってしまうと、利用者が別の自販機を探しす可能性があり、売れたはずの機会を逃すことにつながりかねません。
リアルタイムで在庫を確認できれば、売れ行きに合わせて柔軟に対応できるため、売り逃しのリスクを最小限に抑えることができます。
売れ筋商品の傾向が見えるようになる
在庫管理システムの中には、売上データを蓄積・可視化できるタイプもあり、「どの商品が・どの時間帯に・どれだけ売れているか」といった傾向を把握することができます。
これにより、売れ行きのよい商品を増やしたり、逆に動きの悪い商品を入れ替えたりといった商品ラインナップの最適化も可能になります。
結果として、販売効率の向上や収益アップにつながりやすくなります。
管理の手間を減らし、効率的な運営ができる
わざわざ現地に行って在庫を確認する必要がなくなるのは、運営側にとって大きなメリットです。
とくに複数台を設置している場合や、遠方に設置している自販機がある場合は、「補充の必要があるかどうか」を事前に判断できるだけでも、管理の手間と時間を大幅に削減できます。
また、売上金額や釣銭の残量もあわせて把握できるタイプのシステムであれば、現場のトラブルにも迅速な対応が可能になります。
小規模運営でも“見える化”で安心
「自販機1〜2台だけの小さな運営だから」と思っていても、在庫確認の仕組みがあるだけで運用の安心感がまったく変わります。
とくに飲料や食品など賞味期限がある商品を扱う場合には、遠隔で状況を把握できるだけでも、ロスやトラブルを防ぎやすくなります。
在庫確認できる自販機の導入で押さえておきたいポイント
在庫状況が確認できる自販機は確かに便利ですが、導入すればすべてがうまくいくとは限りません。
実際に導入する際には、いくつかの注意点や確認しておきたいことがあります。
ここでは、導入前にぜひチェックしておきたい3つのポイントを紹介します。
通信環境が必要かどうかをチェック
在庫確認ができる自販機は、基本的にネットワークを通じてデータを送信します。
そのため、設置場所にインターネットや携帯電波などの通信環境が確保できるかどうかは、重要なポイントとなります。
たとえば、地下施設や電波の届きにくい場所では、データがうまく送受信できず、在庫状況の把握が不安定になりやすいです。
通信環境が安定しているどうか、導入前に現地で必ず確認しておきましょう。
初期費用や月額利用料を確認
高機能な自販機や遠隔在庫管理システムは、導入コストが高くなる傾向があります。
とくに小規模な運営を考えている方にとっては、最初のハードルが高く感じられるかもしれません。
さらに、システムによっては月額の利用料やメンテナンス費用が発生するケースもあります。
「便利そうだから」と導入したものの、想定以上にランニングコストがかかり、結果的に負担となってしまうことも考えられます。
導入前には、初期費用だけでなく継続的なコストについても、しっかりとシミュレーションしておきましょう。
なお、複数台を設置する予定がある場合は、台数に応じて料金体系が変わるかどうかも確認しておくと安心です。
以下の記事で、自販機の種類別の費用や導入方法、価格設定を解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>【種類別】自動販売機の値段の目安｜価格設定についても解説
自社運用か委託かに応じた選択を
自販機の運用体制が「自社で管理する」のか「外部に委託する」のかによって、選ぶべき在庫確認の仕組みも変わります。
たとえば、自社運用で1台1台を細かくチェックする必要があるなら、リアルタイムで在庫や売上状況を見られるシステムが強い味方になります。
一方、ベンダーに委託する場合は、自分で在庫を確認する機会はほとんどないため、在庫確認機能の優先度はそれほど高くないかもしれません。
導入コストだけでなく、実際の運用スタイルや関与度に応じて、「本当に必要な機能かどうか」を見極めることが大切です。
まとめ
自販機の設置を検討する際は、商品ラインナップや立地に注目する方が多いかもしれません。
しかし、実際の運用を考えるうえで、「在庫確認の仕組みがあるかどうか」も重要なポイントとなります。
在庫を把握しやすい状態にしておくことで、売れ筋商品の補充タイミングを逃さずに済んだり、無駄な訪問を減らせたりと、日々の管理を効率化できます。
最近では、通信機能を活用した自販機やIoTシステムの導入によって、売上管理や傾向分も自動で行えるようになりました。
一方で、これらの機能を活かすには、導入時の初期設定や通信環境の確保、ランニングコストといった現実的な準備も必要です。
設置場所の環境や運用スタイルに応じて、希望に沿った在庫確認の方法を選びましょう。
TOUCH TO GOの無人決済システムなら、商品ごとの販売状況もオンラインで簡単に把握可能です。
在庫管理の手間を減らしたい方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TOUCH TO GO の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download4/
