こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
店舗運営における人手不足や業務の非効率化に悩む中、多くの企業が注目しているのが「店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。
店舗DXとは、デジタル技術を活用して店舗運営を効率化し、顧客体験の向上や競争力の強化を図る取り組みのことです。
本記事では、店舗DXの基本的な考え方から、具体的な導入事例・メリット・課題までわかりやすく解説します。初めてDXに取り組む方にも役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてください。
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店舗DXとは?
まずは、店舗DXについての理解を深めましょう。ここでは、店舗DXの定義と概要、目的について解説します。
目次
店舗DXの定義と概要
店舗DXとは、デジタル技術を活用して従来の店舗運営を抜本的に変え、効率化や価値向上を目指す取り組みを指します。
DXは「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」の略で、単なるIT化を超えて、事業の仕組みや提供価値を大きく進化させることを意味します。
店舗DXの取り組みには以下のようなものがあり、業種や業態によって多岐にわたる施策が該当します。
- 無人店舗の設置
- セルフレジの導入
- 在庫管理の自動化
- 顧客データの分析
- ECサイトの構築
なお、小売業・飲食業・アパレル業は、店舗DXによる業績向上や競争力強化が特に期待される分野となっています。
店舗DXの目的
店舗DXの目的は、デジタル技術を活用して店舗運営の質を高め、業績の改善や顧客満足度の向上を目指すことです。
具体的には、以下の3つの目的が挙げられます。
1. 業務効率化
デジタル技術を導入することで日常業務の無駄を省き、効率的な店舗運営を実現することを目指します。具体例は次のとおりです。
- 在庫管理の自動化:AIやIoTの導入により在庫状況をリアルタイムで把握して最適化
- セルフレジや無人店舗:顧客自身が会計するシステムで、人手を減らしつつレジの待ち時間を短縮
- 業務プロセスの簡略化:勤怠管理・売上分析・シフト調整などをクラウドツールで効率化
2. 顧客体験の向上
顧客のニーズを満たして満足度を高めることも、店舗DXの重要な目的です。具体的には、以下のような内容が挙げられます。
- パーソナライズされたサービス:顧客データを活用し、一人ひとりに合った商品やサービスを提案
- スムーズな購買体験:モバイルアプリや電子決済を活用し、購入手続きの煩わしさを軽減
- 顧客対応品質の向上:チャットボットやAIを導入し、迅速なカスタマーサポートを提供
3. 競争力の強化
市場の変化に迅速に対応し、他社との差別化を図ることも店舗DXの目的の一つです。
- データドリブン経営:顧客行動データや市場トレンドを分析し、経営戦略を修正
- 柔軟な営業体制:無人店舗やオンライン販売を組み合わせ、多様な顧客層にアプローチ
- 持続可能な運営:エネルギー効率の高い設備やサステナブルな商品を取り入れ、環境配慮をPR
リテールDXとの違い
「店舗DX」と似た言葉に「リテールDX」がありますが、両者には”対象範囲”に違いがあります。
店舗DXは、実店舗の運営にフォーカスし、セルフレジの導入や顧客データの活用、無人店舗の設置など、現場の省人化や業務効率化を目的とした取り組みです。
一方、リテールDXは、より広域の意味で使われることが多く、小売業全体のビジネスモデルの変革を指します。
オンラインとオフラインを融合させたOMO(Online Merges with Offline)戦略や、物流・在庫・マーケティングの最適化など、サプライチェーンや経営戦略も含めた視点が特徴です。
つまり、店舗DXはリテールDXの中の一部として位置づけられるケースが多く、「店舗DX=現場視点」「リテールDX=業界全体・経営視点」と捉えるとわかりやすいでしょう。
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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店舗DXが注目される理由
次に、店舗DXが注目される理由を3つ紹介します。
技術の発展
近年、AIやIoT、キャッシュレス決済などのデジタル技術が急速に進化しています。
AIを活用した最新技術の発展により、店舗運営でもIT技術を活用した革新的なサービスの提供や効率化が可能になりました。
たとえば、AIを使った需要予測や在庫管理は、過去の販売データや外部要因を分析し、精度の高い商品提供を実現します。
また、店舗内に設置されたIoTセンサーは、顧客の動線や滞在時間をリアルタイムで把握し、商品の配置やスタッフ配置の最適化に役立ちます。
このようなIT技術を活用することで無駄を省きながら、効率的で顧客満足度の高い店舗運営が可能になります。
デジタル化のニーズ向上
消費者のライフスタイルや購買行動が変化するなかで、店舗のデジタル化に対するニーズが高まっていることも、店舗DXが注目される理由の一つです。
スマートフォンの普及やオンラインショッピングの増加にともない、消費者は「いつでもどこでも簡単に買い物ができる」利便性を求めるようになりました。
たとえばアパレル業界では、商品を店頭で確認したあとにオンラインで購入する「ショールーミング」や、その逆の「ウェブルーミング」といった行動が一般化しており、オンラインとオフラインを融合させた購買体験が必要とされています。
また、消費者が商品のレビューや価格を簡単に比較できるようになったことで、よりパーソナライズされたサービスの提供も重要になっています。
人手不足解消
少子高齢化により、さまざまな業界で労働力不足が深刻な課題となっています。特に飲食業や小売業では、人手不足を感じている企業も少なくありません。
出典:帝国データバンク|人手不足に対する企業の動向調査(2024年10月)
今後ますます人手不足が予想されるなかで、店舗DXは人手不足を解消する有効な手段として注目されています。
たとえば、セルフレジや無人店舗の導入は、会計業務を顧客自身に任せられることから、スタッフの負担を軽減します。
また、AIを活用したシフト管理や業務分担の最適化により、限られた人員でも効率的に店舗運営が可能になります。
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店舗DXの種類
店舗DXには、「実店舗」と「オンライン店舗」の2種類に大きくわけられます。ここでは、店舗DXの種類について、それぞれ詳しく紹介します。
実店舗でのDX
実店舗でのDXは、デジタル技術を活用して店舗運営を効率化し、顧客体験を向上させる取り組みを指します。
従来のアナログな運営方法に代わり、最新のデジタルツールやテクノロジーを導入することで、店舗の魅力を高めて競争力を強化します。具体的な取り組みは以下のとおりです。
- 無人店舗の展開
- デジタルサイネージの活用
- 在庫管理の最適化
- 顧客データの活用
オンライン店舗でのDX
オンライン店舗でのDXは、デジタル技術を活用して、ECサイトやオンラインサービスの効率化や価値向上を目指します。
顧客体験を向上させつつ運営コストの最適化を実現し、競争力を高めることを目的としています。具体的な取り組みは以下のとおりです。
- ECサイトの強化
- モバイル対応
- チャットボットの導入
- オンライン決済の多様化
- マーケティングのデジタル化
店舗DXのメリット
ここからは、店舗DXのメリットを紹介します。
業務の効率化
店舗DXに取り組むことで、店舗運営のさまざまな業務を効率化できます。たとえば、AIやIoT、クラウドシステムの導入により、これまで手作業で対応していた業務を自動化し、人的ミスを削減できます。
また、IoTセンサーを活用した在庫管理では、在庫の状況をリアルタイムで把握しながら自動発注が可能になり、欠品や過剰在庫防止につながります。
さらに、勤怠管理や売上データの集計など、バックオフィス業務もクラウドシステムで効率化が図られます。
このように業務を効率化することで、スタッフは単純作業にかかる時間を削減でき、接客やサービスの質向上といった本質的な業務に集中できるようになります。
店舗運営コストの削減
店舗DXは、さまざまな面で店舗運営のコスト削減を実現します。たとえば、無人店舗やセルフレジの導入によって、スタッフの配置人数を減らし人件費を削減できます。
また、IoTセンサーを使った店舗内のエネルギー管理を導入すれば、不要な電力消費をおさえられて光熱費の削減も可能です。
さらに、AIを活用した需要予測により仕入れ量を最適化し、食品や商品の廃棄ロスを減らすことにもつながります。
顧客体験の向上
店舗DXを進めることで、これまでにない魅力的で快適な購買体験を提供できます。例えば、購買データを活用し、ニーズに合あわせた商品やキャンペーンを提案することで、ターゲットに最適化されたサービスが実現します。
また、モバイルオーダーや電子決済、セルフチェックアウトシステムを導入することで、会計や注文のプロセスがスムーズになり時間短縮につながります。
デジタルサイネージやモバイルアプリを活用することで、新商品の情報提供やプロモーションで顧客の興味を引きつけ、購買意欲を高めることも可能です。
店舗DXの導入ステップ
店舗DXの成功には、やみくもな導入ではなく、段階的に計画を立てて進めることが大切です。
ここでは、導入前の準備から導入後の運用改善まで、店舗DXをスムーズに進めるためのステップを解説します。
導入前に準備すべきこと
まず重要なのは、現状の課題を正しく把握することです。たとえば「レジの混雑」「在庫管理のミス」「人手不足によるサービス低下」など、自社の店舗で何がボトルネックになっているのかを明確にしましょう。
次に、課題の解決につながるDXの目的や導入ゴールを設定します。業務効率化が目的なのか、顧客満足度の向上が狙いなのかによって、導入すべきシステムや進め方も変わってきます。
さらに、スタッフへの説明や社内の理解も準備段階で欠かせません。「なぜ導入するのか」「どう役立つのか」を共有し、現場の不安や抵抗感を減らすことがスムーズな移行につながります。
システム選定とトライアル運用
課題と目的が明確になったら、次は導入するシステムやサービスの選定です。無人決済システム・セルフレジ・AIカメラなど、現在は多くの店舗DXソリューションがあります。価格や導入しやすさ、サポート体制などを比較しながら、自社に最適なものを選びましょう。
いきなり本格導入するのではなく、一部店舗や時間帯限定でトライアル運用を実施することがおすすめです。小規模な検証を通じて、操作のしやすさや効果を確認でき、リスクを抑えた導入が可能になります。
また、現場スタッフのフィードバックを取り入れながら、マニュアル整備やオペレーションの見直しも並行して行いましょう。
導入後の運用と改善のポイント
本格的に導入したあとは、定期的に運用状況を振り返ることが重要です。導入前に設定した以下のようなKPIをもとに、成果を測定しましょう。
- 会計時間の短縮率
- 人件費削減率
- 顧客満足度
もし期待通りの効果が出ていない場合は、運用方法や機能設定の見直し、スタッフへの再教育など、柔軟に対応して改善していく必要があります。
また、技術やツールも進化していくため、定期的なアップデートや追加機能の活用も意識すると、より高い効果が得られます。
店舗DXの導入事例
ここからは、店舗DXの導入事例を紹介します。
高輪ゲートウェイ駅 無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」
2020年3月23日に高輪ゲートウェイ駅に開業した「TOUCH TO GO」は、無人店舗運営を実現した店舗DXの成功例です。
AIカメラとIoTセンサーを活用した同店舗では、顧客が商品を選んで精算機の前に立つと自動で商品を判定し、キャッシュレス決済で支払いが完了します。
スムーズな会計システムを採用することでレジの待ち時間を解消し、買い物にかかる時間の大幅な短縮を実現しています。
また、無人での運営を可能にすることから、人手不足への対応や運営コスト削減にも成功しています
「TOUCH TO GO」の製品を導入した店舗は年々増加しており、店舗DXを検討する企業や事業者におすすめのシステムとなっています。
関連記事>>高輪ゲートウェイ駅 無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」がサービス開始
製品ページ>>TTG-SENSE
遠鉄観光開発株式会社 ホテルコンコルド浜松
ホテルコンコルド浜松は、2024年2月29日に東海地方のホテルとして初めて無人決済店舗「CONCORDE GO」を1階ロビーにオープンしました。
こちらの店舗にはTOUCH TO GOが提供する「TTG-SENSE MICRO」が導入されており、店内に設置された複数のカメラやセンサーが、顧客の動きと手に取った商品をリアルタイムで認識します。
顧客が決済エリアに立つと、購入商品や合計金額がレジ画面に自動表示されるため、スピーディに会計できます。
「CONCORDE GO」では、遠州地域の特色あるお土産品をはじめ、長期滞在者向けの日用品など約100種類の商品を取り揃えており、営業時間内であればホテル内で必要なものを購入できます。
関連記事>>遠鉄観光開発株式会社 ホテルコンコルド浜松
JR東日本スポーツ株式会社
JR東日本スポーツ株式会社は、フィットネスクラブ「ジェクサー」などの施設に無人決済システム「TTG-MONSTAR」を導入し、業務効率化と顧客サービスの向上を図っています。
導入時には、自社開発を行う場合に発生する高額なコストを考慮し、既存の無人決済システムを検討。その結果、導入費用がおさえられる「TTG-MONSTAR」を選定しました。
「TTG-MONSTAR」の導入により、店舗の運営コスト削減と業務効率化の両立が実現しました。
関連記事>>JR東日本スポーツ株式会社のみなさんにお話を伺いました。
株式会社JR東日本クロスステーション BECK’S STATION LOUNGE 東中野店
BECK’S STATION LOUNGE 東中野店は、JR東日本クロスステーションが運営する時間課金制のセルフカフェです。
無人決済システム「TTG-MONSTAR」と、ゲート連動型オーダー&決済システム「TTG-GATEWAY」を組み合わせて導入し、カフェのDX化を実現した店舗となります。
店内では数種類のドリンクが飲み放題となっており、テレワークや長時間の利用に適した料金体系を採用しています。
また、客席にはコンセントが配備され、無料のWi-Fiも利用可能で、テレワークや学習など多目的に利用できる環境が整っています。
関連記事>>株式会社JR東日本クロスステーションのみなさんにお話を伺いました。
店舗DXの課題と注意点
店舗DXの導入には多くのメリットがありますが、成功させるためにはいくつかの課題を事前に把握し、適切な対策を講じる必要があります。
ここでは、店舗DXを検討する際に注意すべきポイントを3つ紹介します。
初期費用
店舗DXの導入には、高額な初期費用が必要になることがあります。無人決済システムやAI、IoTデバイスなどの設備導入、システム構築、さらにスタッフの研修費用がかかる場合もあります。
特に小規模な店舗にとって、コストは大きな負担となります。そのため、費用対効果をしっかり分析し、補助金や助成金制度の活用も検討することが大切です。
できるだけ初期費用をおさえて店舗DXを進めたい場合は、低コストで導入できる「TOUCH TO GO」がおすすめです。
製品詳細>>TOUCH TO GO
スタッフのスキルのばらつき
新しい技術やシステムを導入すると、スタッフ間でスキルのばらつきが発生する可能性があります。
特にITやデジタル機器に慣れていないスタッフにとっては、操作や運用が負担に感じるかもしれません。
この問題を解決するためにも、全従業員が新しいシステムをスムーズに活用できるよう、適切な研修プログラムを提供する必要があります。
実践的なトレーニングやマニュアルの整備、サポート体制を構築して、スタッフのスキルの均一化を図りましょう。
サイバー攻撃のリスク
店舗DXによるデジタル化が進むと、サイバー攻撃やデータ漏洩といったセキュリティリスクが高まります。
顧客データや売上情報が不正アクセスの標的となる可能性があるため、セキュリティ対策は欠かせません。
ファイアウォールやデータ暗号化、セキュリティ診断などを実施し、セキュリティを高めましょう。
また、従業員に対するセキュリティ教育を徹底し、不審なメールやリンクへの対応方法を共有するのも有効です。
店舗DXの費用相場と内訳
店舗DXを進めるうえで、多くの方が気になるのが「どれくらいの費用がかかるのか?」という点です。ここでは、主な費用項目と目安、さらにコストを抑えて導入するための工夫について解説します。
主な費用項目と相場感
店舗DXにかかる費用は、導入する技術や店舗の規模によって異なりますが、一般的には次のような項目に分けられます。
項目 | 費用相場 |
ハードウェア費用 | 数十万円〜 |
ソフトウェア・システム費用 | 1万円〜5万円程度/月 |
設置・施工費 | 10万円〜30万円程度 |
教育・研修費 | 数万円〜数十万円(外部講師を招く場合) |
保守・サポート費 | 数千円〜/月 |
各項目について、以下で詳しくみていきましょう。
ハードウェア費用
無人レジ・AIカメラ・センサー・タブレットなどの機器本体の購入費。小型のセルフレジであれば1台数十万円〜、本格的な無人決済システムでは100万円以上かかることもあります。
ソフトウェア・システム費用
POSシステムやクラウド管理ツールなどの導入・利用にかかる費用。月額制のものも多く、1店舗あたり月1万円〜5万円程度が一般的です。
設置・施工費
設備の設置やネットワーク構築、配線工事など。10万円〜30万円程度を見込んでおくと安心です。
教育・研修費
スタッフ向けの操作研修やマニュアル整備費用。社内で対応する場合はコストを抑えられますが、外部講師を招く場合は数万円〜数十万円の費用が発生することもあります。
保守・サポート費
導入後のメンテナンスやサポートを含めた契約を結ぶ場合、月額で数千円〜が相場です。
初期費用を抑える方法
初期費用をできるだけ抑えて店舗DXを進めたい場合、以下のような工夫や選択肢があります。
リースや月額課金モデルを活用する
機器を購入するのではなく、リース契約やサブスクリプション型のシステムを利用することで、初期費用を大幅に削減できます。
たとえば、セルフレジやPOSレジを提供する事業者の中には、初期費用0円で月額1万円台から利用できるプランを用意しているケースもあります。
スモールスタートを意識する
まずは1店舗・1台のみなど、最小限のスケールで試験導入を行い、効果を見てから拡大する方法です。トライアル導入の際にキャンペーン価格が用意されていることもあるため、ベンダーへの相談がおすすめです。
補助金・助成金を活用する
中小企業向けのIT導入補助金や、自治体の省人化・業務効率化支援制度を活用すれば、導入費用の一部をまかなえる可能性があります。次の見出しで詳しく紹介します。
中小企業向けの代表的な補助金
店舗DXに活用できる代表的な補助金として、以下のような制度があります。
IT導入補助金
中小企業や小規模事業者を対象に、業務効率化・売上アップに資するITツールの導入を支援する補助金です。POSレジ、セルフレジ、クラウドシステム、キャッシュレス決済システムなども対象に含まれています。
- 補助額:最大450万円
- 補助率:1/2〜2/3(枠によって異なる)
小規模事業者持続化補助金
商工会や商工会議所の支援を受けながら、販路開拓や業務効率化の取り組みに活用できる補助制度です。店舗のデジタル化や省人化の導入にも利用できます。
- 補助額:最大250万円(インボイス特例による上乗せ含む)
- 補助率:2/3
事業再構築補助金
新規事業や業態転換など、思い切った取り組みを行う中小企業を支援する制度です。無人店舗の開設や新たなシステム導入による業務変革などが該当する場合もあります。
- 補助額:100万円~1億円超(枠により異なる)
- 補助率:中小企業で2/3程度
このほかにも、自治体によって独自のデジタル化支援制度があるため、地域の商工会・商工会議所や中小企業支援センターに問い合わせてみるとよいでしょう。
申請時の注意点とポイント
補助金を活用する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。まず重要なのは、自社が導入したいDX施策が補助金の対象に含まれているかどうかを、事前にしっかり確認することです。
ほとんどの補助金制度では「交付決定前の発注や契約は対象外」となっているため、導入を急ぐあまり申請前に着手してしまうと、補助の対象外になるリスクがあります。契約・支払いのタイミングには十分注意しましょう。
なお、補助金には申請期間が設けられており、期間外の申請は受け付けられません。制度の内容や補助額は公募回ごとに変更されることがあるため、最新情報を必ず確認してください。
店舗DXへの取り組みでよくある質問(FAQ)
店舗のデジタル化を検討していると、「そもそも店舗DXとは何か?」「どんな導入例があるのか?」「費用はどのくらいかかるのか?」といった疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、店舗DXに関するよくある質問をピックアップし、わかりやすくお答えします。
Q:店舗DXとは何ですか?
店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して、店舗運営を効率化・高度化し、顧客体験や業績の向上を図る取り組みです。無人店舗やセルフレジ、顧客データの分析、キャッシュレス決済の導入などが代表的な施策です。
Q:代表的な導入例には何がありますか?
たとえば、駅構内に設置された無人決済店舗「TOUCH TO GO」では、AIカメラとセンサーを組み合わせたシステムで省人化を実現しています。
他にも、飲食店でのセルフオーダーや、アパレル店舗でのデジタルサイネージ活用など、業種に応じたさまざまな導入例があります。
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Q:導入費用の目安はどのくらいですか?
導入内容や店舗の規模によって異なりますが、セルフレジなどの機器類は1台あたり数十万円〜、本格的な無人決済システムは100万円以上になることもあります。
クラウド型のソフトウェアは月額1万〜5万円程度が一般的です。補助金を活用することで、初期費用の軽減も可能です。
まとめ
店舗DXは、デジタル技術を活用して店舗運営を効率化し、顧客体験の向上や競争力の強化を目指す取り組みです。
既存店舗のDX化を図ることで、業務の効率化やコスト削減を実現し、顧客ニーズに応じた店舗運営が容易になります。
今回紹介した内容を参考に、効率的かつ顧客に合った店舗運営の実現に向けて、店舗DXの導入をぜひ検討してみてください。
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TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
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