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こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
近年、病院やクリニックでも会計業務の効率化や感染症対策の一環として、セミセルフレジを導入する施設が増えています。
受付スタッフの負担を減らし、患者さんの待ち時間を短縮できることから、医療現場でのニーズは年々高まっています。
一方で、「セミセルフレジとフルセルフレジはどう違うの?」「クリニックにはどんなタイプが向いているの?」と疑問を持つ方も少なくありません。
そこで本記事では、セミセルフレジの仕組みやメリット・デメリット、クリニックにおすすめの製品11種類を紹介します。
さらに、失敗しない選び方のポイントもまとめているので、クリニックにセミセルフレジの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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監修者プロフィール

2019年に株式会社TOUCH TO GOを設立。無人決済店舗システムを提供し、次世代型小売の拡大に取り組んでいる。
目次
クリニックにおすすめのセミセルフレジ11選
ここでは、クリニックや調剤薬局で導入実績のあるセミセルフレジを11種類ご紹介します。製品ごとの特徴を比較しながら、自院に合ったモデル選びの参考にしてください。
製品名 | メーカー | 特徴 |
テマサックPro | 株式会社カワニシバークメド | 多様な決済・多言語表示対応の自動精算機。非接触会計や遠隔サポート可能。 |
クリニック・調剤薬局向け BCPOS セミセルフレジ | 株式会社ビジコム | レセコン連携で金額自動入力。自動釣銭機・キャッシュレス対応。 |
Clinic POS | 株式会社APOSTRO | 電子カルテ連携で会計を自動化。省スペース設計。 |
NOMOCaシリーズ | 株式会社GENOVA | セミセルフ・フルセルフ型を展開。現金・キャッシュレス対応。 |
MEDISMA-レジ | 株式会社HERO innovation | 自動精算機・セミセルフ両対応。サポート体制充実。 |
FIT-B for Clinic | 株式会社アルメックス | 卓上型で省スペース。フルセルフ/セミセルフ切替可能。 |
POSCO(レセPOS) | 株式会社ポスコ | 会計ソフト連携。売上・未収金管理が可能。 |
HappySelf(G3) | 株式会社寺岡精工 | 3つの運用モードに対応。15.6インチ縦型液晶、多言語表示。 |
ハヤレジ | ハヤレジ株式会社 | 医療機関向けPOS。バーコード読取対応で会計を効率化。 |
スマレジ | 株式会社スマレジ | iPad/iPhone対応クラウドPOS。自動釣銭機・キャッシュレス対応。 |
SMA SELシリーズ | 株式会社インテクア | コンパクトな自動精算機。省スペース設置可能。 |
テマサックPro|株式会社カワニシバークメド
画像出典:https://kawanishi-bm.co.jp/thema-sac/
「テマサックPro」は、非接触会計を実現する医療機関向け自動精算機です。クレジットカード・電子マネー・QRコードなど多様な決済に対応し、多言語表示や紙幣・硬貨の全種類に対応するなど、機能面も充実しています。
カラーバリエーションは1000色以上から選べ、自院の雰囲気に合わせた設置が可能です。遠隔・訪問の両サポート体制で安心して運用でき、IT導入補助金の対象にもなっています。
クリニック・調剤薬局向け BCPOS セミセルフレジ|株式会社ビジコム
画像出典:https://www.busicom.co.jp/product/business/clinic.html
医療機関や調剤薬局に特化した使いやすいPOSレジシステムです。レセコンから出力されたQRコードやNON-PLUバーコードを読み取ることで、自動で金額を入力でき、ミスを防止します。
自動釣銭機との連動で、現金の受け渡しや釣銭ミスを回避。キャッシュレス決済にも対応し、効率的で衛生的な会計環境を実現します。
Clinic POS|株式会社APOSTRO
画像出典:https://apostro.co.jp/pos/
「Clinic POS」は、医療機関向けに設計された医事会計データ連動型のセミセルフレジです。電子カルテやレセコンと連携しているため、診察券番号を入力するだけで請求データを自動取得し、会計作業をシンプルにします。
また、自動釣銭機による現金授受のセルフ化や、1件ごとのリアルタイムでの支払情報管理にも対応。コンパクトな設計で、省スペースな受付にも導入しやすいのが特徴です。
NOMOCaシリーズ|株式会社GENOVA
画像出典:https://genova.co.jp/smartclinic/nomocaseries/
「NOMOCaシリーズ」は、クリニックや調剤薬局向けに展開される自動会計システムのラインアップです。
中でもセミセルフ型の「NOMOCa-Desk」は、スタッフが会計金額を案内した後、患者が精算機で現金やキャッシュレス決済を行う方式を採用。
また、同シリーズにはフルセルフ型の「NOMOCa-Regi」もあり、受付から支払いまでを患者が完全セルフで行えるため、さらなる業務効率化や省人化を目指すクリニックにも適しています。
MEDISMA-レジ|株式会社HERO innovation
画像出典:https://medisma-regi.com/
「MEDISMA-レジ」は、クリニックや診療所向けに設計された自動精算機です。
ラインナップには、自動精算機タイプの「MEDISMAレジ精算機」と、自動釣銭機を搭載したセミセルフレジタイプの「MEDISMAレジ釣銭機」があります。
導入後は、医療DXコンサルタントによる運用サポートに加え、専用サポートセンターによる設置時の立ち会い・運用支援・故障対応など、安心のサポート体制が整っています。
FIT-B for Clinic|株式会社アルメックス
画像出典:https://www.usen-almex.jp/products/detail/p-mc-fitb.html
「FIT‑B for Clinic」は、クリニック向けに最適化された卓上型のセミセルフレジです。バーコードによる金額読み取りや音声ガイダンスで、誰でも操作しやすい設計が特長。
さらに、フルセルフモードとセミセルフモードの切り替えが可能で、受付スペースに合わせて柔軟に運用できます。
硬貨・紙幣の在高情報や釣銭切れ防止機能も備えており、管理業務の効率化にもつながります。
POSCO|株式会社ポスコ
画像出典:https://www.posco.co.jp/
「POSCO(レセPOS)」は、会計ソフトとの高精度な連携が可能なクリニック・病院向けに特化したPOSレジシステムです。
自動釣銭機と接続すれば、セミセルフやフルセルフ運用への切り替えも容易です。
患者別・ドクター別の売上集計や未収金管理、保険区分や物販販売の分析など、経営改善に役立つ分析機能も充実。
帳票類はクリニックの運用に合わせてカスタマイズでき、クラウド経由で会計事務所とのデータ共有もスムーズです。
HappySelf(G3)|株式会社寺岡精工
画像出典:https://www.teraokaseiko.com/jp/products/PRD00405/
「HappySelf(G3)」は、フルセルフ・対面セルフ・スピードセルフの3つの運用モードに切り替え可能なマルチセルフレジです。
15.6インチの縦型液晶を採用し、スマートフォンのようなUIで直感的に操作できるうえ、本体は省スペース設計で壁掛けや背面設置など、設置バリエーションも豊富です。
さらに、音声ガイダンスや多言語表示に対応し、高齢者や外国人患者にも使いやすい設計です。
ハヤレジ|ハヤレジ株式会社
画像出典:https://hayaregi.com/
「ハヤレジ」は、クリニック・歯科・調剤薬局向けに開発されたPOSレジシステムで、セミセルフレジとしての運用が可能です。
請求書データの自動取り込みだけでなく、領収書のバーコード読み取りにも対応しており、既存システムとの幅広い連携が可能です。
また、卓上型の「ハヤレジセルフ」や自立式の「ハヤレジスタンド」といった多様な設置タイプがあり、院内のレイアウトや運用に合わせて選べます。
スマレジ|株式会社スマレジ
画像出典:https://smaregi.jp/
「スマレジ」は、iPadやiPhoneにアプリを入れるだけで使えるクラウド型POSレジです。初期費用を抑えて短期間で導入でき、各種レセコンとの連携で業務負担の軽減にもつながります。
自動釣銭機やクレジットカード・電子マネー・QRコード決済などのキャッシュレス決済に対応。365日サポート体制も整っており、安心して運用できます。
SMA SELシリーズ|株式会社インテクア
画像出典:https://www.intequa.jp/index.html
有人レジ・セミセルSMA SELシリーズであるNECの「NeoSarf/POS」は、クリニックや調剤薬局向けに設計されたコンパクトな自動精算機です。
奥行き34.5cmのスリム設計モデルもあり、カウンターや受付スペースが限られている施設にも導入しやすいのが特長です。
非循環式の「Q1」や循環式の「CR2」など複数モデルが用意され、設置環境や運用スタイルに応じた選択が可能です。
セミセルフレジとは?
セミセルフレジとは、会計業務の一部をスタッフが行い、残りの支払い部分を患者自身に行ってもらう方式のレジシステムです。
具体的には、受付やスタッフが診療内容や金額をレジに入力し、患者は専用の精算機で現金やキャッシュレス決済を行います。
金銭の受け渡しが不要になるため、スタッフと患者双方の接触が減り、会計業務の効率化にもつながります。
フルセルフレジとの違い
フルセルフレジは、商品のスキャンや金額入力、支払いまでをすべて利用者が行う方式です。スーパーやコンビニで見られるように、完全にセルフで会計が完結します。
一方、セミセルフレジでは、金額入力や会計内容の確認はスタッフが行い、支払いのみを患者が精算機で行います。
医療機関では、診療内容の入力や保険点数計算が必要なため、完全セルフ化よりもセミセルフ方式のほうが現場に適しています。
以下の記事で、セミセルフレジとフルセルフ、POSレジとの違いを詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>セミセルフレジとは?フルセルフやPOSレジとの違い・メリット・選び方を解説!
自動精算機との違い
自動精算機は、患者が受付番号や診察券を機械に読み込ませ、表示された金額をそのまま支払うシステムです。
電子カルテや医療会計システム(レセコン)と直接連動し、診療内容や保険点数に基づいた金額が自動で表示されます。
会計の入力から支払い、領収書の発行までを患者自身が行えるため、受付から会計までをほぼ無人で完結できるのが特徴です。
一方、セミセルフレジは自動精算機に比べて完全な無人化はできませんが、操作に不安がある患者にもスタッフがサポートでき、導入コストも比較的抑えられる傾向があります。
クリニックでセミセルフレジの導入が進む背景
近年、クリニックや病院でセミセルフレジの導入が増えている背景には、いくつかの要因があります。
まず、感染症対策の強化です。金銭の受け渡しを減らすことで、患者とスタッフ双方の接触機会を抑えられます。
次に、人手不足や業務効率化の必要性です。限られたスタッフで多くの患者対応を行う医療機関にとって、会計時間の短縮は大きな課題です。
さらに、キャッシュレス決済の普及も後押ししています。多様な支払い方法を提供することで患者の利便性を高め、満足度向上にもつながります。
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クリニックにセミセルフレジを導入するメリット
クリニックにセミセルフレジを導入することで、会計業務の効率化や患者満足度の向上など、さまざまな効果が期待できます。ここでは主な5つのメリットを解説します。
会計業務の効率化を測れる
セミセルフレジでは、会計金額の入力をスタッフが行い、その後の精算は患者自身が機械で行うため、現金授受やレジ操作の手間が大幅に削減されます。
これにより、スタッフは診療補助や受付業務など、より重要な業務に時間を割くことが可能になります。特に混雑する時間帯や月末・月初の保険証確認時期には、業務効率化の効果が顕著に現れます。
会計の待ち時間を短縮できる
従来の対面会計では、スタッフが一人ひとりの患者に現金やカードの受け渡しを行うため、会計に時間がかかりがちです。
セミセルフレジを導入すれば、患者は精算機でスムーズに支払いを済ませられるため、会計処理のスピードが向上します。その結果、待合室の混雑緩和や患者満足度の向上にもつながります。
決済方法を増やせる
多くのセミセルフレジは、現金だけでなくクレジットカードや交通系ICカード、QRコード決済など複数の支払い方法に対応しています。
患者は自分に合った方法でスムーズに会計できるため、利便性が高まります。こうした幅広い決済手段への対応は、キャッシュレス決済を好む患者層を取り込み、クリニック経営にもプラスに働きます。
ヒューマンエラーの削減
会計時の金額間違いやお釣りの渡し間違いなど、人的ミスは日常的に起こりやすいものです。
セミセルフレジを導入すれば、精算は機械が正確に処理するため、こうしたヒューマンエラーを大幅に減らせます。
金銭トラブルを未然に防ぐことは、患者との信頼関係を守るうえでも欠かせません。
感染リスクを低減できる
現金の受け渡しや近距離でのやり取りを減らせることは、感染症対策としても有効です。
特にコロナ禍以降、医療機関では非接触型の会計方法が強く求められています。セミセルフレジは、患者とスタッフの接触機会を減らし、院内感染のリスク低減につながります。
クリニックにセミセルフレジを導入するデメリット
セミセルフレジは多くのメリットがありますが、導入にあたっては注意すべき点も存在します。ここでは、クリニックで想定される主なデメリットを解説します。
初期費用がかかる
セミセルフレジの導入には、本体代金や設置工事費、システム連携費用などが発生します。製品や機能によって価格は異なりますが、数十万円から数百万円規模の初期投資が必要になるケースもあります。
また、保守契約やソフトウェア更新などのランニングコストも考慮して、長期的な費用対効果を検討することが重要です。
以下の記事で、セミセルフレジの価格相場や内訳について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>セミセルフレジの価格相場と費用の内訳|導入コストのおさえ方も解説!
レジを設置するスペースが必要
セミセルフレジは精算機を含むため、ある程度の設置スペースが必要です。特に待合室や受付カウンターの面積が限られているクリニックでは、動線設計や配置計画を慎重に行う必要があります。
スペースに余裕がない場合は、コンパクトモデルや壁掛けタイプなど、省スペース設計の機種を検討するのも一案です。
現金が詰まる可能性がある
精算機に現金を投入する際、紙幣や硬貨が詰まってしまうトラブルが起こる可能性があります。こうした場合は、スタッフによる対応やメンテナンスが必要になり、一時的に会計業務が滞ることもあります。
特に現金利用の多い地域や高齢患者の多いクリニックでは、こうしたトラブルへの対処方法を事前に決めておくことが大切です。
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機械操作に苦手意識を感じる患者もいる
高齢患者や機械操作に慣れていない患者にとって、精算機での会計は不安や戸惑いを感じることがあります。
導入時には、スタッフがサポートできる体制を整えたり、画面表示や操作手順をわかりやすく工夫することで、利用者の心理的ハードルを下げることができます。
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クリニックに導入するセミセルフレジの選び方
セミセルフレジは多くのメーカーからさまざまなモデルが販売されており、選定時にはクリニックの規模や診療内容に合わせた検討が必要です。ここでは、導入前に確認しておきたい4つのポイントを解説します。
電子カルテと連携できるかどうか
医療機関でセミセルフレジを導入するなら、既存の電子カルテやレセコンとの連携は必須です。
連携機能があれば、診療内容や保険点数に基づく会計金額が自動反映され、入力ミスや作業の二重化を防げます。
特に、連携実績のあるメーカーや機種を選べば、導入後もスムーズに運用できます。
キャッシュレス決済に対応しているかどうか
現金だけでなく、以下のような多様な支払い方法に対応できるかも重要なポイントです。
- クレジットカード
- 交通系ICカード
- QRコード決済
- 電子マネー
キャッシュレスに対応していれば、患者の利便性向上はもちろん、現金管理の負担軽減にもつながります。地域や患者層に合わせて、必要な決済手段をサポートしているかを事前に確認しましょう。
サポート体制が整っているかどうか
医療機関では、精算機が止まると会計業務全体がストップしてしまいます。
そのため、トラブル発生時に迅速な対応が受けられるか、保守契約や遠隔サポートが用意されているかを事前に確認しておくことが大切です。
特に、土日診療や夜間診療を行うクリニックは24時間対応可能なサポート体制を備えたメーカーを選ぶと安心です。
導入実績がどのくらいあるか
同業種での導入実績が多いメーカーやモデルは、医療現場での運用ノウハウが豊富で、安心して採用できます。
導入事例や利用者の声をチェックし、自院と近い規模や診療科での実績があるかを確認すると、実際の運用イメージが描きやすくなります。
セミセルフレジを導入するなら『TTG-MONSTAR』
『TTG-MONSTAR』は、限られたスペースにも設置しやすい省スペース設計と、直感的に操作できる画面インターフェースが特徴のセルフレジです。
クレジットカード・電子マネー・QRコードなど多様なキャッシュレス決済に加え、多言語表示にも対応。
さらに、遠隔サポートや運用支援などのサービスも整っており、初めての導入でも安心して運用できます。
プロダクトの詳細は、以下のリンクよりご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください。
プロダクト詳細>>TTG-MONSTAR
まとめ
セミセルフレジは、クリニックにおける会計業務の効率化や感染症対策、患者満足度の向上に効果的なシステムです。
電子カルテとの連携や多様な決済手段、充実したサポート体制を備えたモデルを選べば、導入後もスムーズに運用できます。
一方で、初期費用や設置スペース、患者の操作サポートといった課題もあるため、導入前にはメリット・デメリットをしっかり比較検討することが大切です。
今回ご紹介したモデルには、それぞれ特徴や強みがあります。自院の規模や患者層に合わせて比較検討し、会計業務の効率化と快適な院内環境づくりに役立つ一台を選びましょう。
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TOUCH TO GO の セルフ/セミセルフレジ「TTG-MONSTAR」を導入することで、常駐スタッフの負担が軽減され、人件費が大幅に削減できます。
セルフ/セミセルフレジの導入をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
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