【2025年版】コストコ再販店の仕組みとは？利益率や注意点、運営のコツを徹底解説

以下のフォームから、コストコ再販店の開業・運営ガイドブックを無料でダウンロードいただけます。

こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。

コストコ再販店は、会員でなくてもコストコの商品を購入できるとして注目を集めています。 一方で、「どのような仕組みで成り立っているのか」「違法ではないのか」などの疑問を持つ人も少なくありません。

この記事では、コストコ再販店の仕組みや合法性、開業にかかる費用、仕入れ方法、利益率の考え方などをわかりやすく解説します。

安心してコストコ再販ビジネスを検討できるように、運営時の注意点や成功のコツも紹介します。

関連記事▼

• コストコ再販店とは？違法性や儲かる仕組み、始め方を徹底解説
• 【衝撃】コストコ再販店は「本当に儲かる」！？3つのメリットを紹介！
• コストコ再販店は「違法」！？転売との違いやメリット・デメリットを解説

監修者プロフィール

株式会社TOUCH TO GO 代表取締役社長

阿久津 智紀

2004年にJR東日本へ入社。駅ナカコンビニNEWDAYSの店長や、青森でのシードル工房事業、ポイント統合事業の担当などを経て、ベンチャー企業との連携など、新規事業の開発に携わる。
2019年に株式会社TOUCH TO GOを設立。無人決済店舗システムを提供し、次世代型小売の拡大に取り組んでいる。

コストコ再販店とは？仕組みと需要について

ここでは、コストコ再販店の基本的な仕組みや、ターゲット層について解説します。

コストコ再販店が人気の理由とターゲット層

コストコ再販店とは、一般的な会員制倉庫型店のコストコの商品を、他の小売店で再販売するビジネスの形態を指します。

通常、コストコは会員制であるため、年会費を支払った会員のみが購入できる形式ですが、再販店ではコストコ商品を会員でなくても購入できる点が大きな魅力となっています。

コストコ再販店のターゲット層は、コストコ商品に興味があり、会員制の制約を受けずに購入したいと考えている人々です。具体的には、以下のような層が挙げられます。

• コストコ会員ではない人
• コストコ会員だが頻繁に利用する時間がない人
• コストコ商品を少量で購入したい人
• コストコまで行くのが遠い人

近年では、コストコ商品の魅力が広く知られるようになり、再販店を利用する人が増加しています。

特に、インターネット通販の普及により、全国どこからでもコストコ商品を購入できるようになり、需要はますます高まっています。

会員不要の再販ビジネスとしてのメリット

コストコ再販ビジネスは、会員制の壁を取り払うことで、新たな顧客層を獲得できるという大きなメリットがあります。

コストコ会員でない人にとって、コストコ商品はこれまで手の届かない存在でした。しかし、再販店を通じて、誰でも手軽にコストコ商品を購入できるようになり、顧客層が大幅に拡大します。

また、コストコ再販ビジネスは、比較的低資金で始められることも大きな魅力です。

店舗を構える必要がなく、オンラインショップやフリマアプリなど、手軽に販売できるプラットフォームが数多く存在します。そのため、初期費用を抑え、リスクを最小限に抑えてビジネスをスタートできます。

コストコ再販ビジネスは、会員制の壁を取り払い、新たな顧客層を獲得できるだけでなく、低資金で始められ、顧客満足度も高いという、多くのメリットを持つビジネスモデルと言えるでしょう。

関連記事▼

• コストコとは？再販ビジネスとしての可能性と注意点をわかりやすく解説
• コストコ再販店の仕組みと無人レジ・セルフレジの舞台裏

コストコ再販ビジネスの利益率と収益を高めるポイント

コストコ再販ビジネスはシンプルに見えるビジネスモデルですが、運営の仕方次第で収益性が大きく変わるのが特徴です。ここでは、利益を安定的に出すためのポイントと、リスクを最小限に抑えるための管理方法を紹介します。

利益率を高めるための基本

コストコ再販ビジネスの利益率は、仕入れ価格・販売価格・販売経費の3つによって大きく左右されます。一般的には20〜40％程度が目安とされていますが、戦略次第ではこの数値を上回るケースもあります。

まず重要なのは、仕入れ価格の最適化です。コストコ会員として直接仕入れる、または一定量をまとめて購入することで単価を抑える方法が有効です。さらに、卸売ルートの見直しや共同仕入れを活用することで、より安定した仕入れコストを実現できます。

価格設定のコツと考え方

利益を最大化するには、価格設定のセンスも欠かせません。単に高値で販売するのではなく、「顧客が納得して購入できる価格」を見極めることが大切です。まず、顧客のニーズを把握することが基本です。どの価格帯なら購入されやすいか、リピーターになりやすいかを分析しましょう。

次に、競合他社の価格帯を調査し、自店の強みを打ち出せる価格を設定することです。価格以上の価値を感じてもらうために、商品の品質やコストコならではの魅力をしっかり伝えることも重要です。

たとえば「大容量でコスパが良い」「通常は会員限定でしか買えない」といった付加価値を訴求できれば、多少高くても購入してもらえる可能性が高まります。

在庫管理と売れ筋商品の見極め方

コストコ再販ビジネスでは、在庫管理が成否を分けると言っても過言ではありません。在庫を抱えすぎると保管コストが膨らみ、賞味期限切れによる廃棄ロスが発生する恐れがあります。

一方で、在庫が少なすぎると機会損失につながり、売上の最大化を妨げてしまいます。最適な在庫を維持するためには、過去の販売データや季節トレンドを分析して、仕入れ量をコントロールすることが大切です。

また、売れ筋商品の見極めには、SNSや口コミの動向調査も有効です。人気商品や話題の商品をいち早く把握することで、タイムリーな仕入れと販売につなげやすくなります。

コストコ再販店を運営する際の注意点

コストコ再販店を運営する際には、商品の管理や販売に必要な法律知識が必要になります。ここでは必ずおさえておかなければならない注意点について解説します。

商標・ロゴ使用について

コストコ（Costco）の商品を仕入れて再販すること自体は、法律上問題ありません。しかし、コストコのロゴや「コストコ公認」「コストコ直営」といった表記を無断で使用すると、商標法に抵触するおそれがあります。

実際、コストコ公式サイトでも次のように注意喚起されています。

商標・ロゴ等を使用することはできません。類似する可能性のあるロゴ等を使用する場合には、事前にコストコにご相談ください。

出典：商標利用に関する注意喚起 2024年1月24日｜コストコ

そのため、店名や広告、WEBサイトなどでコストコと提携関係にあるような印象を与える表現は避けることが重要です。たとえ正規ルートで商品を仕入れていても、「コストコ公式」「コストコ認定」などの表記は使えません。

品質管理・衛生面のリスク

食品や日用品を扱う再販店では、仕入れ・保管・販売の各段階で衛生管理と品質保持を徹底する必要があります。特に食品を小分けして販売する場合は、厚生労働省の「食品の小分け業の取扱いについて」に基づき、食品衛生法上の営業許可が必要となるケースがあります。

そのままの包装状態で販売する場合は問題ありませんが、店舗で分割・詰め替え・再包装を行う場合は、小分け業としての施設基準や許可が求められる場合があります。運営前に管轄の保健所に確認しておくことをおすすめします。

コストコ再販店としての信頼を得るためにも、以下の点を徹底しましょう。

• 購入時に賞味期限や商品の状態を確認する
• 温度・湿度管理を適切に行う
• 小分け販売時は正しい成分表示・賞味期限を明記する
• 管理台帳を整備し、追跡可能な状態を保つ

上記のような対応を怠ると、食品事故やクレーム発生時に営業停止や罰則の対象となるおそれがあります。衛生管理体制は、事業運営の信頼性を左右する重要なポイントです。

開業に必要な法律と許可

コストコ再販ビジネスを行うには、法律やルールを遵守する必要があります。特に、食品を扱う場合は、食品衛生法などの関連法規を理解しておく必要があります。

再販ビジネスに必要な許可や規制は、以下の表のとおりです。

長期的に安定した運営を目指すのであれば、このような法的要件を守ることは必須になります。

クレーム対応・返品のルール

再販店も通常の小売店と同様に、消費者対応の責任を負います。商品破損、賞味期限切れ間近、説明内容との不一致などの理由で返品や返金を求められた場合、迅速かつ丁寧に対応する必要があります。

また、「仕入れ商品の出所や保管状態」について問い合わせを受けるケースもあります。仕入れ伝票・納品書・在庫記録を整理し、問い合わせに対応できる体制を整えておくことで、顧客からの信頼を得やすくなります。

さらに、広告や商品説明で誤解を招く表現を行うと、景品表示法違反として行政指導の対象となる場合があります。「正規品」「公式」など、誤認を招くおそれのある表現は避け、透明性の高い情報発信を徹底しましょう。

失敗するコストコ再販店の共通点

コストコ再販ビジネスは低資金で始めやすい一方、運営方法を誤ると短期間で赤字に陥るケースも少なくありません。ここでは、実際に失敗する店舗でよく見られる共通点を紹介します。

在庫過多・衛生管理不備・価格設定ミスなど

コストコの商品は大容量のものが多く、売れ行きを見誤ると保管スペースや廃棄コストが増え、利益を圧迫します。とくに賞味期限のある食品は、販売計画を立てずに仕入れるとロスが大きくなりがちです。

また、食品を扱う店舗では衛生管理の不備も大きなリスクです。清潔な保管環境や温度管理が徹底できていないと、品質劣化や食中毒につながるおそれがあります。

さらに、価格設定の誤りにも注意が必要です。仕入れ値に対して十分な利益を確保できない価格を設定してしまうと、販売数が伸びても利益が残らない構造になります。

成功店舗との違い

一方、成功しているコストコ再販店には明確な特徴があります。第一に、地域のニーズに合わせた品ぞろえです。

たとえば、ファミリー層の多い住宅地では日用品やお菓子の小分け販売が人気であり、ビジネス街では軽食・飲料などの需要が高まります。

地域の購買層に合わせて仕入れや陳列を工夫することで、リピーターを増やすことができます。

第二に、差別化戦略の有無です。単にコストコ商品を並べるだけでは競合と価格競争になりやすく、利益率が下がります。

成功している店舗では「ギフト用パッケージ」「オリジナル詰め合わせ」「限定セール」など、独自の付加価値をつけて顧客の満足度を高めています。

つまり、成功と失敗の分かれ道は「地域理解」と「独自性の打ち出し」にあると言えるでしょう。

関連記事▼

• 商圏分析とは？新規店舗出店時に知っておくべき活用例や進め方を解説！
• 出店戦略とは？立て方と今後求められる視点を徹底解説

閉店リスクを下げる運営ポイント

コストコ再販店の運営を安定させるためには、次の3つのポイントを意識することが重要です。

①小規模からスタートして検証すること

いきなり大量仕入れを行わず、まずは小ロットで販売し、顧客の反応をもとに品ぞろえを最適化することが安全です。

②定期的な利益・在庫分析を行うこと

売上だけでなく利益率を把握し、在庫の回転率を可視化することで、仕入れや価格の改善につなげられます。

③衛生・法令遵守を徹底すること

食品衛生法や景品表示法、商標使用ルールなどを遵守することで、トラブルや営業停止のリスクを未然に防げます。

上記の3つを意識して運営体制を整えることで、コストコ再販ビジネスの安定化と長期的な収益化に期待できます。

コストコ再販ビジネスの運営戦略と展開方法

コストコ再販ビジネスで安定した利益を上げるためには、単に商品を仕入れて販売するだけでなく、長期的な視点での運営戦略が欠かせません。どんな商品を扱うか、どのような販売方法を選ぶか、コストをどう管理するかによって、収益性や継続性が大きく変わってきます。

ここでは、成功する再販店に共通する4つの運営戦略を紹介します。

商品ラインナップと差別化戦略

再販店として成功するためには、ただコストコの商品を並べるだけではなく、地域市場や顧客の購入動向に応じたラインナップの差別化が不可欠です。

例えば、ファミリー層が多い地域では日用品やお菓子の小分けを中心に展開し、単身世帯が増えている街では少量パックやインスタント食品の人気が高いといった傾向があります。

さらに、季節限定商品や輸入食品、流行の健康志向商品を適時投入することで、他店との差別化を図ることができます。

こうした戦略により、単に価格競争に陥ることなく、「この店ならでは」の品揃えという付加価値を創出し、リピーターを獲得しやすくなります。

販売チャネルと運営時間の最適化

商品の配置と価格設定だけでなく、販売チャネルと営業時間の最適化も重要な運営戦略です。

例えば、住居密集地や駅近くでは夜間や休日の来店が多い傾向があるため、営業時間を延長したり無人セルフ決済を導入したりすることで、購入ハードルを下げることが可能です。

さらに、ECサイトを併用することで、物理的な店舗だけでは取り切れない顧客層を取り込むこともできます。販売チャネルと時間帯を顧客の生活スタイルに合わせて設計することで、売上機会を増やしつつ運営コストを効率化できます。

コスト構造の見える化と利益モニタリング

再販ビジネスにおいては、以下のようなコストを細かく把握し、利益率を定期的にモニタリングする体制が成功の鍵となります。

• 仕入れ価格
• 梱包
• 配送
• 保管
• 人件費

たとえば、大容量仕入れによる単価低減効果があっても、小分けや包装・運搬でコストがかさめば利益を圧迫してしまいます。

こうしたコスト構造を可視化し、売上構成と利益率の関係を月次や週次で確認することで、「どの商品群が利益を生み出しているか」「在庫ロスが発生していないか」を早期に把握できます。

また、仕入れ方針や販売価格の見直し、キャンペーンの効果検証などを継続的に行うことで、長期的に収益性の高い運営モデルを構築できます。

フランチャイズでの展開と個人経営の違い

コストコ再販ビジネスを行う方法には、フランチャイズ展開と個人経営という2つのアプローチがあります。フランチャイズ展開では、ブランド力や営業ノウハウを活用できるため、ビジネスの立ち上げが比較的スムーズに進みます。

既存のブランド戦略や仕入れルートを活用できることで、リスクを軽減しながら短期間で事業を軌道に乗せやすいのが利点です。

一方で、加盟金やロイヤリティの支払いが必要になり、価格設定や運営方針の自由度が制限される点には注意が必要です。

個人経営の場合は、仕入れや販売方法を自分の裁量で決められる自由さがある反面、ブランド力がない分、集客や信頼構築を自力で行う必要があります。

経験や戦略次第では高い利益率を実現できる可能性もありますが、初期の集客と運営ノウハウの確立が成功の鍵となります。

関連記事▼

• フランチャイズと独立開業の違いとは？始め方や成功のポイントも解説
• 無人販売フランチャイズとは？メリット・デメリットや費用・運営ポイントを解説！

今後の展望と無人販売・スマートストアの可能性

小売業界では人手不足や人件費の高騰を背景に、無人販売やスマートストアといった「省人化」の動きが広がっています。

AIやセンサーを活用したスマートストアでは、カメラが商品を自動で認識し、キャッシュレス決済と連携することでレジ業務を省略できます。さらに、来店者の行動データを分析することで、在庫管理や売れ筋商品の把握にも役立ちます。

そんな無人販売やスマートストアとして特に注目されているのが、無人決済システム「TOUCH TO GO」です。

TOUCH TO GOは、利用者が商品を手に取ってそのまま退店するだけで決済が完了する仕組みで、省人化と顧客の利便性を両立しています。

こうした技術の進化は、再販ビジネスをはじめとした小売業の効率化や新しい販売スタイルの実現につながっています。

TOUCH TO GOの無人決済システムについては、以下のページで詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

プロダクト詳細>>TOUCH TO GO

まとめ

コストコ再販店は、コストコの商品を他の小売店で再販売するビジネス形態です。コストコ再販ビジネスを成功させるためには、消費者ニーズをしっかりと捉え、柔軟な戦略を立てることが重要です。

特に、小分け販売や仕入れの効率化、販売チャネルの選定は、顧客にとって魅力的な選択肢を提供し、ビジネスの成長を支える要素となります。

ビジネスを始める前にこれらのポイントをしっかりと計画し、着実に成果を上げるようにしましょう。

関連記事▼

• サブスク無人店舗とは？導入メリットや仕組み、注意点をわかりやすく解説
• スマートストア店舗とは？導入事例や店舗運営の変化、得られる未来を解説