こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。

近年、コンビニ各社が続々と導入を進めている「セルフレジ」。大手コンビニチェーン、ローソンでも導入されています。

店員を介さずに自分で支払いまで完了できるセルフレジは、スピーディーで非接触など多くのメリットがあり、小売店での導入が進められています。

この記事では、ローソンのセルフレジに関する基本情報から具体的な操作方法、対応している決済手段、注意点までわかりやすく解説します。

導入背景や今後の課題について知りたい方も、ぜひ参考にしてみてください。

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ローソンのセルフレジとは

ローソンのセルフレジは、利用者自身が商品をスキャンし、キャッシュレス決済によって購入を完了できる仕組みです。

通常の有人レジに代わる新しい選択肢として、全国のローソン店舗に順次導入されています。

このセルフレジは、POSレジ端末に搭載された「セルフモード」によって動作します。

セルフレジ専用の筐体が別に設置されているわけではないため、省スペースで導入できるのが特徴です。

最大のポイントは「キャッシュレス専用」であるという点です。現金は使えず、電子マネーやバーコード決済などの非接触型決済に限定されています。

この仕様により、レジまわりの衛生面や会計のスピードが改善され、利用者と店舗の双方にとってメリットがある仕組みとなっています。

通常レジとの違い

有人レジでは店員がスキャンや支払い処理を行いますが、セルフレジではそれらをすべて利用者自身が操作します。その分、混雑時の待ち時間を短縮でき、対人接触を避けられます。

キャッシュレス専用の理由

ローソンでは「レジ業務の簡素化」と「会計処理の高速化」を両立させるために、セルフレジをキャッシュレス専用としています。

現金対応にすると釣り銭管理や硬貨の投入・排出などが発生し、機器のメンテナンスやトラブル対応が複雑になるためです。

セルフモード搭載POSレジの特徴

POSレジの端末自体は従来と同じですが、「セルフモード」に切り替えることで利用者が直接操作できるようになります。

これにより、時間帯や混雑状況に応じて、レジを有人・無人で柔軟に運用できる点も、店舗側にとって大きな利点となっています。

ローソンのセルフレジで対応している支払い方法

ローソンのセルフレジでは、利用できる支払い方法があらかじめ限定されています。

現金が使えない代わりに多様なキャッシュレス決済に対応しており、非接触でのスムーズな支払いが可能です。

使えるキャッシュレス決済の種類

セルフレジで対応している主な決済方法は以下の通りです。

まず、クレジットカードは主要ブランドに対応しており、ICチップ付きのカードであればタッチ決済も可能です。

電子マネーについては、Suica・ICOCA・PASMOなどの交通系ICカードが使えるほか、楽天Edy、iD、QUICPayなども利用可能です。カードだけでなく、スマートフォンのタッチ決済にも対応しています。

さらに、バーコード決済では、以下の主要サービスが使えます。

• PayPay
• LINE Pay
• 楽天ペイ
• au PAY
• d払い
• メルペイ

スマホの決済アプリを起動してバーコードを表示し、レジのスキャナで読み取ることで支払いが完了します。

また、Pontaポイント・dポイントを全額支払いに充てることも可能です（一部商品を除く）。買い物をしながらポイントを活用できるのは、日常利用の多いコンビニならではの魅力といえるでしょう。

使えない支払い方法

一方で、セルフレジでは使用できない支払い方法もいくつかあります。まず現金には対応していません。

小銭や紙幣の投入口自体がなく、現金で支払いたい場合は通常の有人レジを利用する必要があります。

また、QUOカードや各種ギフト券、デビットカード、ローソンお買い物券なども使用できません。

そのほか、クレジットチャージ・電子マネーチャージなど支払いに関するサービスの一部もセルフレジでは利用できませんので、該当する場合は事前に確認しておくと安心です。

セルフレジの使い方

ローソンのセルフレジは、はじめて利用する方でも迷わず使えるよう、画面案内に従って操作できる設計になっています。

ただし、従来のレジと違い操作の順序に特徴があるため、事前に流れを把握しておくとよりスムーズに利用できます。

操作の基本ステップ

以下で、ローソンのセルフレジの使い方をステップ形式で紹介します。

1.支払い方法の選択

最初に、使用する決済手段を画面から選びます。ここで選んだ方法によって、後の手順や表示内容が若干異なります。

たとえば、バーコード決済を選んだ場合は、後半にスマホ画面のバーコードを読み取るステップが加わります。

2.レジ袋の有無を選ぶ

続いて、レジ袋が必要かどうかを選択します。レジ袋を使用する場合は、サイズごとに料金が表示されるため、必要に応じて選びましょう。

3.商品のスキャン

商品をスキャン台のバーコードリーダーにかざして読み取ります。画面に商品名と金額が表示されるため、正確に読み取れているか確認しながら進めます。

4.クーポンの利用（ある場合）

割引クーポンを持っている場合は、対象商品をスキャンした後、「クーポンを利用する」ボタンを押して、バーコードを読み取ることで適用されます。

5.ポイントカードの読み取り

Pontaカードやdポイントカードを提示して、ポイントを貯めたい場合はこのタイミングで読み取りを行います。カードをスキャンするか、スマホアプリのバーコードを表示してリーダーにかざします。

6.支払いの実行

最後に、最初に選んだ決済方法で支払いを行います。クレジットカードや電子マネー、バーコード決済など、画面の案内に沿って操作するだけで完了です。

支払いが終わるとレシートが発行され、買い物終了となります。

ポイントカードやクーポンの使い方

セルフレジでは、クーポンやポイントも有人レジと同様に利用できますが、提示のタイミングには注意が必要です。

また、クーポンの読み取りも対象商品のスキャン後に操作しないと無効になることがあるため、使いたいタイミングで「クーポンを利用する」ボタンを押すことが大切です。

これらの手順さえ押さえておけば、セルフレジの利用はスムーズです。店舗によっては使い方を示すポップや店員のサポートも用意されているため、安心して利用できます。

ローソンのセルフレジの注意点と制限事項

ローソンのセルフレジは便利な仕組みですが、すべての商品やサービスに対応しているわけではありません。

利用する際に注意しておきたい点を事前に把握しておくと、スムーズな買い物につながります。

現金不可・一部商品の制限

ローソンのセルフレジ最大の特徴でもあり注意点でもあるのが、「現金が使えない」という点です。

小銭や紙幣の挿入口は設置されておらず、完全にキャッシュレス決済専用となっています。財布に現金しかない場合は、有人レジの利用が必要です。

また、すべての商品がセルフレジで購入できるわけではありません。セルフレジでの取り扱いが制限されている主な商品は以下の通りです。

• 医薬品（登録販売者による確認が必要）
• 切手・はがき・収入印紙などの金券類
• 宅配便の受付、チケット類の発券

上記はスタッフの確認が求められるケースが多く、セルフレジでは処理できません。購入予定の商品が対象外でないか、事前に確認しておくと安心です。

利用できないサービス

セルフレジでは、商品の購入以外の一部サービスにも制限があります。たとえば以下のような手続きやサービスは、有人レジでのみ対応しています。

• レシート再発行・領収書の宛名変更
• 商品の返品・返金
• メルカリ・Amazonなどのコンビニ受け取り
• 公共料金の支払い

これらのサービスは、スタッフによる確認や専用端末の操作が必要なため、セルフレジでは対応できません。

対応範囲を把握しておくことで、「あとから有人レジに並び直す」といった無駄を避けることができ、スムーズに買い物を進められます。

出典：ローソンのセルフレジを使ってみよう！

ローソンのセルフレジ導入の背景

ローソンがセルフレジの導入を進めている背景には、コンビニ業界全体が抱える「人手不足」と「キャッシュレス化の加速」という2つの課題があります。

店舗運営の効率化と、利用者にとっての利便性向上を両立する手段として、セルフレジは重要な役割を担っています。

ここでは、ローソンのセルフレジ導入の背景を紹介します。

人手不足とキャッシュレス化への対応

コンビニは365日・24時間営業が一般的であり、常に一定数の人手が必要とされる業態です。

しかし、深刻な人材不足に直面している今、人件費の削減やスタッフの負担軽減は避けて通れない課題です。

セルフレジを導入することで、ピークタイムにおけるレジ対応の人員を減らしたり、スタッフが他の業務に集中できるようになったりと、店舗全体の生産性が向上します。

また、接客の手間が省けることで、外国人旅行者や音声に不安のある方にとっても、使いやすい買い物環境が整備されます。

さらに、社会全体でキャッシュレス決済が広がっている今、現金に頼らない支払いスタイルは、「レジ処理の迅速化」や「釣銭ミスの防止」といった面でも大きな効果があります。

関連記事>>コンビニ業界が人手不足に陥る4つの原因と解決策を徹底解説

徳島県での実証実験の概要

ローソンでは、セルフレジの本格展開に先立ち、2019年に徳島県内の138店舗で実証実験を行いました。

この取り組みは、レジ待ちの緩和や業務負担の軽減といった効果を検証することが目的でした。

実験期間中は、通常のPontaポイントに加えて「セルフレジ利用で100円ごとに2ポイント付与」される特典を設け、利用促進も図られました。

結果として、多くの利用者がセルフレジに対してポジティブな反応を示し、その有効性が確認されました。

この実証をきっかけに、ローソンは全国の店舗へ段階的にセルフレジを導入し、現在では主要な都市部を中心に多くの店舗で運用が進められています。

実際の利用状況や課題を現場で吸い上げながら、今も改良が続けられている段階です。

出典：ローソン、セルフレジ本格導入へ徳島で運用実験。キャッシュレスのみ

まとめ

ローソンのセルフレジは、人手不足やキャッシュレス化への対応を背景に導入が進められ、業務効率と顧客満足の両立を図る仕組みとして注目されています。

セルフモードの柔軟な運用や多様な決済手段への対応など、現場で実際に使える工夫が数多く盛り込まれており、小売店にとって参考になるポイントが多くあります。

導入には初期費用や対応体制の整備といった課題もありますが、それを上回る効果が期待できるのも事実です。

店舗の状況にあわせて柔軟に活用すれば、無理なく省力化を進める手段として有効に機能するでしょう。

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