Category
こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
無人店舗の運営には、業種や業態に適した「無人店舗システム」の導入が欠かせません。しかし、どのようなシステムがあり、自店舗にはどの仕組みが必要なのか判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、無人店舗システムの仕組みや種類、導入によるメリット・デメリット、業態別の活用例や導入事例を詳しく解説します。店舗の無人化や省人化を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事▼
監修者プロフィール

2019年に株式会社TOUCH TO GOを設立。無人決済店舗システムを提供し、次世代型小売の拡大に取り組んでいる。
目次
無人店舗システムとは?
無人店舗とは、店員を配置せずに最新のテクノロジーを使って、自動的に商品販売を行う次世代型の店舗です。従来の自動販売機とは異なり、実店舗のような買い物体験を提供しながら、人件費の削減と24時間営業を実現します。
この無人運営を支えているのが「無人店舗システム」です。AIやIoTを活用し、店舗の運営・決済・管理を自動化します。さらに、入退室管理・遠隔接客・クラウド上でのデータ分析などを組み合わせることで、店舗の省人化と運営効率化を実現します。
無人店舗の仕組み
無人店舗は、AIカメラやセンサー、キャッシュレス決済などの技術を組み合わせて、入店から退店までの流れを自動化しています。
1. 入店認証
スマートフォンアプリやICカード、顔認証などを使って本人確認を行います。これにより、不正入店の防止や利用者の識別が可能になります。
2. 商品選択・行動検知
AIカメラや重量センサーが、顧客が手に取った商品を自動で検知します。商品を棚に戻した場合も即座に検知し、購入リストを自動更新します。
3. 自動決済
顧客が商品を持って退店すると、センサー情報とPOSデータが連携し、登録済みのキャッシュレス決済で自動精算されます。レジ操作が不要なため、スムーズな購買体験が可能です。
4. データ連携と店舗管理
販売データや在庫情報はクラウド上で自動的に更新されます。運営者は遠隔からリアルタイムで状況を確認でき、在庫補充や販促計画にも活用できます。
このように、無人店舗の仕組みは「入店 → 購入 → 決済 → 管理」という流れをすべて自動化することで、省人化と効率化を実現しています。
無人店舗システムの市場規模と今後の動向
無人店舗システムの市場規模は年々拡大しており、小売店や飲食店、ホテル・宿泊施設など、さまざまなジャンルの店舗に導入が進んでいます。
一般社団法人全国スーパーマーケット協会の「2025年スーパーマーケット年次統計調査」によると、顧客が商品登録から精算までを行う「フルセルフレジ」を設置している企業の割合は次のように推移しています。
- 2020年:15.8 %
- 2021年:23.5 %
- 2022年:25.2 %
- 2023年:31.1 %
- 2024年:37.9 %
- 2025年:43.5 %
また、同調査によると、今後のセルフレジ設置については「新たに設置したい」企業が22.4%、「台数を増やしたい」企業が21.9%となっており、約4割の企業が導入や拡大に前向きな姿勢を示しています。
一方で、すでにセルフレジを設置している企業が増えていることから、「新たに設置したい」と回答した企業の割合は前年より減少しており、導入フェーズから運用・拡張フェーズへと移行しつつあることがうかがえます。
(出典)
2025年版 スーパーマーケット白書 P.161
2025年スーパーマーケット年次統計調査 報告書 P.8
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
店舗の省人化・人件費削減をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TOUCH TO GO の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download4/
無人店舗システムを導入するメリット
ここからは、無人店舗システムを導入するメリットを紹介します。店舗システムを導入するメリットは、次の4つです。
人件費を削減できる
無人店舗システムを導入する最大のメリットは、人件費を大幅に削減できる点です。
有人店舗であれば、営業時間内には必ず店内スタッフが必要です。バックヤードにもスタッフを配置するとなれば、人件費を減らすことはなかなか困難です。
しかし、無人店舗システムを導入すると、レジや受付などの業務を自動化できるため、最小限のスタッフでの店舗運営が実現します。
スタッフが必要となる業務も一部ありますが、有人店舗よりも人数を減らすことで、人件費の大幅なカットが見込めます。
実際に、無人店舗システム「TOUCH TO GO」を導入することで、最大75%の人件費削減が見込めます
人手不足の解消につながる
少子高齢化や団塊世代の高齢化などにより、日本の労働人口の減少は大きな課題となっています。
帝国データバンクがおこなった調査によると、正社員が不足している企業の割合は2025年7月時点で50.8%にのぼり、今後さらなる労働力不足が予想されています。
無人店舗システムを導入することで、これまでスタッフが行っていた受付・会計・商品補充などをシステムが代替できるため、少人数でも店舗を安定的に運営できる環境を整えられます。
属人化を解消できる
無人店舗システムを導入することで、一部のスタッフに業務を依存することがなくなることから、属人化を解消できます。
たとえば、属人化によって引き起こされる「特定のスタッフしか対応できない業務がある」や「接客サービスにばらつきがある」といった店舗の課題を、無人店舗システムの導入でなくすことが可能になります。
さらに、新規スタッフの採用・育成の必要もなくなるため、その分のコスト削減にもつながります。
顧客データ管理の効率化が図れる
無人店舗システムの多くには、顧客データを収集・管理できる機能が備わっています。
具体的には、
- 来店した人物の年代・性別
- 店内での行動
- 店内での滞在時間
- 手に取った商品や棚に戻した商品
- 購入した商品の履歴
などのデータを収集できることから、「利用の多い顧客層」や「売れ筋商品」などの把握が可能になります。
さらに店舗で収集した利用状況を分析することにより、取扱商品の選定やレイアウトの変更、プロモーション企画の方向性決めなどにも活用でき、効率よく売上アップを目指せるようになります。
無人店舗システムを導入するデメリット
メリットの多い無人店舗システムですが、導入にあたってはいくつかの注意点もあります。ここでは、導入前に知っておきたい4つのデメリットを紹介します。
初期費用・運用コストが発生する
無人店舗システムの導入には、カメラ・センサー・セルフレジなどの初期投資が必要です。また、システム保守や通信費、アップデート対応などのランニングコストも発生します。
長期的に見れば人件費削減によってコスト回収が可能ですが、導入直後は負担が大きくなる点を理解しておく必要があります。特に複数店舗を展開する場合は、店舗ごとの導入コストやネットワーク環境整備も考慮しましょう。
関連記事▼
利用ハードルが高いと感じる顧客もいる
無人店舗システムを導入している店舗では、顧客自身がシステムを操作して商品を購入したりサービスを利用したりします。
そのため、高齢者を中心に「システムの操作が苦手」「スタッフがいないと不安」など、利用ハードルが高いと感じる方も一定数いると考えられます。
このような顧客の入店を促すためには、操作方法をわかりやすく記載した看板の設置や、遠隔での接客サービスを充実させるなど、利用しやすい印象を与えることが大切です。
システム障害・通信トラブルのリスクがある
無人店舗はシステムで成り立っているため、機器トラブルや通信障害が発生した場合の影響が大きいという課題があります。
たとえば、ネットワークが途切れると決済ができなかったり、センサーが誤作動して入退店が制限されたりするケースもあります。
このような事態に備えるためにも、「遠隔監視システム」や「自動復旧機能」、「24時間サポート体制」のあるシステムを選ぶことが大切です。
トラブルへの迅速な対応が難しい
無人店舗システムを導入しているお店には、基本的に店内スタッフはいません。
そのため、スタッフがその場にいればすぐに対応できるトラブルでも、無人店舗では迅速な対応が難しいケースもあると考えられます。
どの業態でも予測せぬトラブルはいつ発生するかわからないため、遠隔接客システムの導入は必須と考えておきましょう。
また、店舗への駆けつけサポートがあるシステムであれば、いざというときにも安心です。
TOUCH TO GOの無人店舗ソリューション
TOUCH TO GOは、ウォークスルー型の無人店舗システムです。レジの前に立つだけで手に持っている商品がディスプレイに表示され、あとは決済方法を選択して精算するだけで買い物ができるようになります。
レジ機能から商品管理、売上分析まで対応できるため、幅広い業種・業態で活用可能です。
無人店舗システムでありがちな「会員登録」や「アプリのダウンロード」などの煩わしさはなく、誰でもどんなときでも店舗を自由に利用できる気軽さもポイントです。
リモートで店舗の監視・顧客対応もおこなっており、万が一の場合には駆けつけサポートがあるため、初めての無人店舗開業に不安を感じる方にもおすすめです。
製品についての詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
製品ページ>>TTG-SENSE/TTG-SENSE MICRO
TOUCH TO GOのシステムを導入した無人店舗の事例
ここからは、「TOUCH TO GO」のシステムを導入した無人店舗を紹介します。
どのような店舗で無人店舗システムが活用されているのか、チェックしていきましょう。
株式会社ファミリーマート トモニー中井駅店
西武線の駅ナカ・コンビニ「トモニー」は、西武鉄道株式会社と株式会社ファミリーマートが共同展開している無人店舗です。
さらに、自動販売機による無人店舗では商品点数が限定されますが、TOUCH TO GOのシステムであれば有人コンビニに近い品揃えが可能になります。
導入前までは、有人店舗で24時間営業を実現するためのスタッフ体制が必要になっていましたが、TOUCH TO GOを導入した店舗では、成人認証のためのスタッフ1名のみで運営できるようになりました。
関連記事>>株式会社ファミリーマートのみなさんにお話を伺いました。
ANA FESTA株式会社 ANA FESTA GO羽田B1フロア店

ANA FESTA GO羽田B1フロア店は、羽田空港内にあるANAグループ空港ギフトショップです。
ANA FESTAでは、もともとICタグを活用した無人店舗システムを検討していましたが、課題を解消できる見込みがなく実現にはいたりませんでした。
そこで、ウォークスルー型のTOUCH TO GOシステムを用いることで、オペレーション面・コスト面での課題をクリアできそうだと導入いただきました。
従来の有人でのフルサービス接客から無人店舗システムに移行することで、省人化だけでなく、これまで実現が難しかった「スピーディな買い物」という顧客ニーズを満たすことにも成功しました。
関連記事>>ANA FESTA株式会社のみなさんにお話を伺いました。
仙台ターミナルビル株式会 すまぷらストア
すまぷらストアは、仙台駅ビルにあるショッピングセンター「エスパル仙台」にある、完全キャッシュレス決済の無人店舗です。“東北各地の良いもの”をコンセプトに、東北を代表する商品や産学連携で開発された商品など幅広く取り扱っています。
利用される顧客層から「複雑なお買い物・操作は馴染まない」と考え、操作がシンプルで誰でも簡単に使えるTOUCH TO GOシステムを導入。
導入後、店舗運営に手間がかからないことを実感しており、今後はTTGの運営代行サービスの利用も検討しています。
関連記事>>仙台ターミナルビル株式会 のみなさんにお話を伺いました。
株式会社赤ちゃん本舗 アカチャンホンポ

マタニティやベビー用品を販売するアカチャンホンポは、急性期総合病院「千船病院」内(大阪市西淀川区)に無人決済ショップを設置しています。
こちらの店舗では、産前産後に必要なアイテムや食料品、ベビーフードなどを取り扱っています。
省スペースながらも、ミルク・おしりふきなどの緊急性が高いアイテムを用意することで、入院中や来院する患者への買い物サポートを実現しています。
関連記事>>株式会社赤ちゃん本舗 アカチャンホンポ
よくある質問(FAQ)
無人店舗システムの導入を検討する際には、「費用はどのくらいかかるの?」「スタッフは本当に不要?」など、疑問を感じる方も少なくありません。
ここでは、導入前に多くの人が気になるポイントをQ&A形式で解説します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1. 無人店舗システムの導入費用はどのくらいかかりますか?
導入規模や機能内容によって異なりますが、小規模店舗向けでは数百万円ほどが目安です。AIカメラやセンサー、キャッシュレス決済などの機器を組み合わせるため、システム構成によって費用が大きく変動します。
近年はクラウド型やサブスクリプション型も増えており、初期費用を抑えての導入も可能です。
関連記事▼
Q2. 無人店舗でもスタッフはまったく必要ないのですか?
完全にスタッフをゼロにできるというわけではありません。商品の補充や清掃、遠隔での顧客対応など、最低限のサポートスタッフは必要です。
ただし、従来の有人店舗に比べると人員を大幅に削減できるため、人手不足解消に役立ちます。
Q3. 無人店舗でトラブルが起きたときはどうすればいいですか?
無人店舗システムには、遠隔監視・サポート機能を備えたタイプが多くあります。店内で機器トラブルや顧客からの問い合わせが発生した際も、遠隔で対応できるほか、駆けつけサポートを提供するサービスもあります。
導入時には、サポート体制の有無を確認しておくと安心です。
関連記事>>無人販売所の開業に必要なものとは?盗難対策や導入事例も紹介!
Q4. 無人店舗システムはどんな業種に向いていますか?
無人店舗システムは、小売・飲食・宿泊・サービス業など幅広い分野で活用できます。とくに、24時間営業や深夜営業を行う店舗、省スペースでの出店を検討している事業者に適しています。
さらに最近では、オフィス売店やイベント会場での短期出店など、柔軟な運営にも活用されています。
まとめ
無人店舗システムは「店舗にどのようなシステムが必要か」を考え、適切に選ぶ必要があります。
導入前には複数の各サービスを比較し、業態・業種に応じたシステムを選択しましょう。
初めて無人店舗システムを導入する方には、導入前〜導入後のコンサルがあるTOUCH TO GOがおすすめです。
無人店舗システムの選定にお悩みの方は、ぜひTOUCH TO GOの資料をダウンロードして詳細をチェックしてみてください。
関連記事▼
TOUCH TO GO の 無人決済店舗システムは、カメラで人物をトラッキングし、どの棚のどの商品が何個お客様の手に取られたかをセンサーで感知します。
店舗の省人化・人件費削減をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TOUCH TO GO の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download4/



