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こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
コストコ再販店は商品力が強い反面、「何を置いても売れる」わけではありません。商品カテゴリの選び方次第で、売上や運営のしやすさは大きく変わります。
特に小規模運営の場合、仕入れや衛生管理の負担がそのまま経営リスクにつながるため、商品選定には慎重さが必要です。
この記事では、コストコ再販店で人気の商品カテゴリ5選を紹介します。あわせて衛生面やリスク管理など、運営時に注意すべきポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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監修者プロフィール

2019年に株式会社TOUCH TO GOを設立。無人決済店舗システムを提供し、次世代型小売の拡大に取り組んでいる。
目次
コストコ再販店を運営するメリット
コストコ再販店には他の小売業態と比べて参入しやすく、運営面でのハードルが低いという特徴があります。
ここでは、コストコ再販店を運営する主なメリットを解説します。
仕入れ先が明確で商品選定の難易度が低い
コストコ再販店の最大の特徴は、仕入れ先が明確である点です。扱う商品は基本的にコストコの商品に限られるため、ゼロから商品を探す必要がありません。
すでに一定の認知や実績がある商品を前提に選定できるため、「何を仕入れるべきか」で大きく迷いにくく、商品選定の難易度は比較的低いといえます。小売経験が浅い場合でも、判断の軸を持ちやすい点は大きなメリットです。
ブランド力のある商品を初期から扱える
コストコの商品はブランドとしての認知度が高く、説明をしなくても価値が伝わりやすい特徴があります。そのため、開業直後から集客につながりやすく「知られていない商品を売る難しさ」を回避できます。
特に再販店の場合、看板商品を一から育てる必要がないため、初期段階でも一定の来店動機を作りやすい点は他業態にはない強みです。
小分け販売により単価と粗利を調整しやすい
再販店では、大容量の商品を小分けして販売することで、価格設定の自由度が高まります。そのため販売単価を調整しやすく、立地や客層に合わせた価格帯を設定できる点は運営上のメリットと言えます。
また、単価を細かく分けられるため、原価率や粗利を意識した商品構成を作りやすくなります。適切に設計すれば、少量販売でも利益を確保しやすい仕組みを構築できます。
年会費不要という分かりやすい訴求ができる
本家のコストコは会員制であるため、年会費が必要です。一方、再販店は会員登録なしで商品を購入できるため、「年会費がかからない」という分かりやすい価値を伝えやすくなります。
この点は、コストコに興味はあるものの、会員登録までは踏み切れない層にとって大きな魅力になります。複雑な説明をしなくても伝わる訴求ポイントを持てるのは、集客面でのメリットです。
少人数オペレーションで店舗運営がしやすい
コストコ再販店は、取り扱う商品数を絞れば少人数でも運営しやすい業態です。接客が比較的シンプルでセルフ形式に近い運営も可能なため、人件費を抑えやすくなります。
特に小規模店舗や副業的なスタートを考えている場合、オペレーションの負担が大きくなりにくい点は安心材料になります。運営体制をシンプルに保てることは、長期的な継続にもつながります。
コストコ再販店は近年増加傾向にあります。初めて小売事業をやる方にとって、始めやすい一方で、しっかりと準備や利益向上の仕組みづくりを考えておかないと失敗してしまうケースが多いです。ぜひ、以下の資料でコストコ再販店の始め方について確認してください。
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コストコ再販店を運営するデメリット
コストコ再販店は始めやすい反面、運営してみて初めて見えてくる難しさもあります。ここでは、経営者として事前に理解しておくべきデメリットを解説します。
仕入れ価格を下げにくく価格競争に弱い
コストコ再販店は仕入れを個別に行うため、仕入れ価格を大きく下げることが難しい業態です。大量仕入れによる値引き交渉がしにくく、価格競争に巻き込まれると不利になりやすい傾向があります。
周辺に再販店が増えた場合、価格だけで勝負しようとすると利益が圧迫されやすくなるため、安さを前面に出しすぎない価格戦略が求められます。
商品の安定供給が難しく欠品が起きやすい
仕入れ先がコストコに依存しているため、常に同じ商品を安定して仕入れられるとは限らない点もデメリットの一つです。店舗の混雑状況や在庫状況によっては、予定していた商品が入手できないこともあります。
主力商品が欠品すると、来店目的を失わせてしまう可能性があります。そのため、代替商品を用意したり、仕入れ頻度を調整したりといった工夫が欠かせません。
衛生管理と食中毒リスクへの対策が必須になる
小分けや再包装を行う以上、衛生管理は避けて通れない課題です。特に惣菜やデリ系商品を扱う場合、管理体制が不十分だと食中毒などの重大なトラブルにつながります。
衛生対策はコストや手間がかかる部分ですが、軽視すると店舗の存続そのものに影響を及ぼします。運営を始める前に、どこまで対応できるかを現実的に考えておく必要があります。
価格が高いという印象を持たれやすい
再販店といっても本家コストコと比較されやすく、「割高」という印象を持つ人も少なくありません。そのため、価格の背景を理解していない顧客にとっては、納得感を得にくい場合もあるかもしれません。
価格だけで判断されないように「少量で買える利便性」や「立地の良さ」など、本家のコストコにはない価値の伝え方を工夫することが大切です。
独自性を出しにくく差別化が難しい
コストコ再販店では扱う商品が共通しやすいため、他店との差別化が難しい傾向があります。近隣に同業の再販店がある場合、商品構成が似通ってしまい、選ばれる理由が見えにくくなります。
そこで、商品だけで差をつけようとせず、品揃えの切り口や売り場づくり、運営姿勢など別の要素で価値を出す視点が必須となります。
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コストコ再販店で人気の商品カテゴリ5選
コストコ再販店で人気がある商品は、どれも「小分けで提供できること」「需要が読みやすいこと」が共通点です。
ここからは、コストコ再販店で比較的支持されやすく、実際に多くの店舗で扱われている商品カテゴリを紹介します。
ハイローラーなどのデリ系惣菜
デリ系惣菜は、コストコ再販店の中でも特に人気が出やすいカテゴリです。ハイローラーのような商品は、本家では量が多すぎると感じる人が多く、少量で購入できる点に価値があります。
一方で、消費期限が短く、温度管理や陳列方法にも注意が必要です。売れ行きが読みやすい反面、仕入れ量を誤ると廃棄リスクが高くなるため、回転を意識した運営が重要なポイントとなります。
ディナーロールやマスカルポーネロールのパン類
パン類も、再販店との相性が良い定番カテゴリです。ディナーロールやマスカルポーネロールは知名度が高く、少量販売でも購入につながりやすい傾向があります。
冷凍保存が可能な点も扱いやすさの理由です。適切な保存方法や表示を行えば、惣菜系に比べてロスを抑えやすく、安定した商品として扱いやすいカテゴリといえます。
マフィンなどの焼き菓子
焼き菓子系は味のバリエーションが多く、選ぶ楽しさを提供しやすい商品です。本家コストコでは他の商品と同じように個数が多いため、再販店で単品購入できる点に魅力を感じる人も少なくありません。
ただし、比較的日持ちしやすいものの、仕入れ時期や保管状態によって品質に差が出やすいため適切な在庫管理は必須です。価格設定次第で利益を確保しやすいカテゴリの一つと言えるでしょう。
トイレットペーパーなどの日用品
食品以外で安定した需要が見込めるのが日用品です。特にトイレットペーパーはコストコの人気商品で、本家の大容量パックをそのまま使い切れない層に支持されています。
消費期限がない点は大きな利点ですが保管スペースを取りやすいため、店舗規模とのバランスが重要になります。また、利益率は高くなりにくいことから、「集客用商品」として位置づける考え方も必要です。
期間限定デリカやスイーツ
期間限定商品は、来店動機を作りやすいカテゴリの一つです。コストコ特有の季節商品や新商品は、試してみたいという需要が一定数あります。
ただし、継続的に売れる商品ではないため、主力にはなりにくい点に注意が必要です。仕入れ量を抑えて他の商品カテゴリと組み合わせながら扱うことで、売り場全体の回転を促しやすくなります。
コストコ再販店の衛生面とリスク管理
コストコ再販店を運営するうえで、最も慎重に向き合う必要があるのが衛生面とリスク管理です。
ここでは、再販店で特に注意すべきリスクを具体的にみていきましょう。
商品管理に関する衛生リスク
冷蔵・冷凍が必要な商品を扱う場合、適切な温度管理が欠かせません。仕入れ後から店頭に並ぶまでの間に温度帯が崩れると、品質低下や食中毒の原因になります。
また、冷蔵庫や冷凍庫の容量が不足している状態で無理に仕入れると、管理が行き届かなくなりやすいため、店舗規模に見合った商品数に抑える判断が重要です。
加工や小分け作業に関する衛生リスク
再販店で商品を少量ずつ分けて販売する場合、小分けや再包装の作業は避けて通れません。ただし、作業環境が十分に整っていないと、衛生面に不安を感じる人も出てきやすくなります。
作業スペースを清潔に保つことや、使い捨て手袋を着用すること、手順をスタッフ間で統一することなど、基本的な対策は欠かせません。作業のスピードや効率を優先しすぎると、思わぬトラブルにつながる可能性もあるため慎重な対応が必要です。
食中毒につながるリスク
消費期限が短い惣菜やデリ商品は、特に食中毒のリスクが高いジャンルです。仕入れた日と販売する日が大きくずれてしまうと、見た目に異常がなくても、安全性が下がるおそれがあります。
そのため、売れ残りを想定しない仕入れ量の調整や、販売期限をあらかじめ明確に決めておくといった運営ルールが欠かせません。無理のない管理体制を整えることが、リスクを抑えるポイントになります。
表示不備による信頼低下のリスク
再販店で販売する商品には、賞味期限や消費期限、保存方法などの表示が欠かせません。こうした情報が十分に記載されていないと、法的な問題に発展する前に、まず店舗への信頼を損ねてしまいます。
購入者は「この商品はどのように管理されてきたのか」という点を意外と細かく見ています。必要な情報が不足していると、不安を感じさせてしまうため、表示内容にはしっかり配慮することが大切です。
衛生管理体制が不十分なことによるリスク
衛生対策は、一度仕組みを整えたら終わりというものではありません。日々の業務に追われるうちに、決めたルールが形だけになってしまうこともあります。
チェックリストを活用したり、定期的に運用を見直したりすることで、衛生管理への意識を保ちやすくなります。このような取り組みを続けることがトラブルの防止につながり、結果として安定した店舗運営にも役立ちます。
コストコ再販店を運営するうえでの注意点
コストコ再販店は比較的始めやすい業態ですが、いくつかのポイントを見落とすと「思ったほど売れない」「運営が回らない」といった状況に陥りやすくなります。
ここでは、運営段階で特に注意すべき点を紹介します。
仕入れ段階で賞味期限を確認する
再販店では、仕入れた時点で賞味期限や消費期限がすでに短くなってしまいます。特に惣菜やデリ系商品は、仕入れ日と販売可能期間のバランスがずれてしまうと、すぐに廃棄ロスが発生します。
そのため、仕入れの際に「どのくらいの期間販売できるのか」を具体的に想定し、売り切れる数量だけを仕入れなければなりません。仕入れ量を抑える判断が、結果的に安定運営につながります。
価格設定は相場を把握したうえで行う
前述のとおり、コストコ再販店では割高になってしまう商品もあります。もともとコストコは安く買えるイメージがあるため、価格設定を誤ると「同じ商品なのに再販店では高い」という印象を持たれやすくなります。
そうならないためにも、近隣の再販店やオンライン販売の価格を把握したうえで、自店の立地や利便性を踏まえた価格を設定することが大切です。
集客や評判への対応を後回しにしない
多くの再販店では、立地だけに頼った集客には限界があります。通りがかりの来店だけに頼っていると、どうしても客足は伸びにくくなりがちです。
さらに近年では、SNSや口コミでの評価が、そのまま集客に影響するケースも少なくありません。そのため、店舗の存在を知ってもらうための情報発信や、悪い評判が出た際の対応を後回しにしていると、気づかないうちに「入りにくい店」という印象を持たれてしまうこともあります。
日々の運営とあわせて、外からどう見られているかにも目を向けることが大切です。
コストコ再販店は違法なのか?
コストコ再販店を検討する際、多くの経営者が気になるのが「そもそも違法ではないのか」という点です。
結論から言うと、適切な形で運営していれば、再販そのものが違法になるわけではありません。ただし、守るべきポイントを理解していないとトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、再販ビジネスそのものの位置づけを確認し、あわせて注意すべき販売・表示のポイントを解説します。
再販ビジネスとしての法的な位置づけ
一般的に、正規に購入した商品を再販売する行為自体は認められています。コストコの商品であっても、仕入れた商品を再販すること自体が問題になるわけではありません。
ただし、コストコは会員制の店舗であり「会員規約」が存在します。規約の解釈や運営方針については変わる可能性があるため、過度に依存したビジネスモデルになっていないかを冷静に考える必要があります。長期的な運営を考えるなら、仕入れや商品構成の柔軟性も重要です。
表示や販売方法に関する注意点
再販店で特に注意すべきなのが、表示や販売方法です。賞味期限や消費期限、保存方法などの表示が不十分な場合、法的な問題以前に消費者からの信頼を失う原因になります。
また、本家コストコの商品であることを強調しすぎる表現や、誤解を招くような表示は避けるべきです。あくまで「再販店として販売している商品」であることを前提に、正確な情報を伝える姿勢が求められます。
法的なグレーゾーンに踏み込まないためにも、表示や販売方法については慎重に判断し、必要に応じて専門家に相談する姿勢が大切です。
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コストコ再販店を始める際の商品選定の考え方
コストコ再販店を安定して運営するためには、開業時の商品選定が非常に重要です。
商品力が高いからといって、幅広く仕入れればうまくいくわけではありません。特に小規模でのスタートを想定している場合、選び方次第で運営の難易度は大きく変わります。
ここでは、商品を選ぶ際に意識しておきたい考え方を紹介します。
初期段階で扱う商品ジャンルを絞る
開業初期は「あれもこれも」と全てのコストコ商品を扱おうとせず、商品ジャンルをある程度絞ることが大切です。ジャンルを広げすぎると在庫管理や衛生管理が煩雑になり、オペレーションの負担が一気に増えます。
まずは需要が読みやすく回転しやすいカテゴリに集中し、運営に慣れてから徐々に広げていくほうが、リスクを抑えやすくなります。
小規模スタートに適した商品構成にする
店舗面積や設備が限られている場合、大容量商品や保管スペースを取る商品は負担になりやすくなります。そのため、冷蔵・冷凍設備の容量や作業スペースを踏まえたうえで、無理のない商品構成を考えることが大切です。
商品数を必要以上に増やさず、仕入れから販売までをスムーズに回せる構成にすることで、日々の運営も安定しやすくなります。
継続的に売れる商品を選ぶ
話題性のある商品や期間限定商品は集客には効果的ですが、主力商品にはなりにくい側面があります。安定した売上を作るには、定期的に動く商品を軸にする考え方が欠かせません。
リピートされやすい商品や、生活の中で消費されやすい商品を中心に据えることで、売上の波を抑えやすくなります。
店舗の立地に合った商品を選ぶ
店舗の立地や周辺環境によって、求められる商品は異なります。例えば、住宅街なのかオフィス街なのかによって、売れやすい商品カテゴリや価格帯も変わってきます。
自店舗の立地に来店する客層を意識し、ターゲットが「持ち帰りやすい」「使いやすい」と感じる商品を選ぶことが、結果的に売上につながります。
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まとめ
コストコ再販店は商品力が強い反面、商品選定や管理方法を誤ると、運営リスクが高まりやすい業態です。中でも、どの商品カテゴリを軸にするかは、売上だけでなく日々の運営のしやすさにも大きく影響します。
これからコストコ再販店を始めたいと考えている方は、商品ジャンルを絞った無理のないスタートを意識することが大切です。すでに運営している方も、商品構成や管理体制を見直すことで、改善の余地が見えてくるでしょう。安定した運営を目指して、一つひとつ判断を重ねていきましょう。
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コストコ再販店は近年増加傾向にあります。初めて小売事業をやる方にとって、始めやすい一方で、しっかりと準備や利益向上の仕組みづくりを考えておかないと失敗してしまうケースが多いです。ぜひ、以下の資料でコストコ再販店の始め方について確認してください。
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