こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。
キャッシュレス化が進む中、QRコード決済は日常生活に欠かせない存在となっています。
しかし、数多くのサービスが提供される中で、どの決済方法を選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、QRコード決済サービスのシェアランキングTOP6を紹介します。
さらに、QRコード決済サービスを選ぶ際のポイントも解説していますので、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事>>QRコード決済とは?主要サービスや他の決済方法との違いを解説!
目次
QRコード決済サービスのシェアランキングTOP6
QRコード決済の市場は、スマートフォンの普及やキャッシュレス決済への関心の高まりを背景に、利用者数・加盟店数ともに増加傾向です。
日本国内の主要QRコード決済サービスは、ユーザー獲得のために大規模なキャンペーンを実施するなど、激しい競争を繰り広げています。
ここでは、日本最大のモバイル専門調査発表機関「MMD研究所」が2024年4月に公表した調査結果をもとに、QRコード決済の市場シェアと最新動向について紹介します。
出典:QRコード決済のシェアは「PayPay」、総合満足度は「楽天ペイ」QRコード決済メイン利用は上位4サービスで93.2%を占める
1位:PayPay
利用者数で首位を走るのがPayPayで、49.5%と2位以下に大きな差を広げています。
PayPayは2018年10月のサービス開始以降、積極的なキャンペーン展開や加盟店網の拡大により、ユーザー数を急速に伸ばしました。
Yahoo!の各種サービスとの連携や、Alipayとの提携によるインバウンド対応など、幅広いサービスを提供しており、登録ユーザー数は6,500万人を突破しています。(2024年8月10日時点)
2位:楽天ペイ
顧客満足度で高い評価を得ているのが楽天ペイです。楽天グループが提供する楽天ペイは、楽天ポイントとの連携や、楽天市場などの楽天サービスとの親和性の高さが特徴です。
同調査による市場シェア率は25.9%で、利用上位4サービスのQRコード決済の総合満足度は、78.0%で楽天ペイがトップ。
この調査結果から、楽天ペイは楽天のサービスを利用しているユーザーにとって、使い勝手の良いQRコード決済サービスといえるでしょう。
2022年時点のユーザー数は4,400万人で、「楽天ポイントを効率的に貯めたい」「使いたいと考えているユーザー」から特に高い支持を集めています。
出典:【2023年版】コード決済市場のアカウント数・決済取扱高データまとめ
3位:d払い
NTTドコモが提供するQRコード決済サービス、d払いのシェア率は21.2%でした。
d払いユーザーの利用者数は2023年3月時点で5,000万人を突破。利用可能ヶ所は479万ヶ所となっています。
ドコモユーザーでなくても利用可能ですが、ドコモユーザーにはdポイントの還元率がアップするなどの特典があります。
d払いで支払った金額を毎月の携帯電話料金と合算して支払える「キャリア決済」に対応している点もメリットです。
出典:NTT docomo|d 払い、5 年でユーザー数 5,000 万人を突破
4位:au PAY
4位はKDDIが提供するQRコード決済サービスau PAYで、シェア率は16.2%です。
会員数は約3,438万人で加盟店・ポイントは662万ヶ所となっています。(2024年3月時点)
auユーザーでなくても利用できますが、auユーザーにはPontaポイントの還元率がアップするなどの特典があります。
au PAYの特徴は、au PAYカードとの連携です。au PAYカードからau PAY残高にチャージすると、ポイント還元率がアップします。
また、auじぶん銀行やauカブコム証券など、auグループの金融サービスとの連携も強化されています。
(出典)
au|au PAY、2024年3月の新規加盟店について
auじぶん銀行株式会社|auまとめて金利優遇
5位:ファミペイ
5位のファミペイは、ファミリーマートが提供するスマホ決済アプリで、シェア率は7.9%となっています。
2022年度のダウンロード数は1,500万。デジタルでの顧客接点を積極的に増やしています。
ファミペイではアプリ内でクーポンが利用できるほか、公共料金の支払いにも対応しています。
出典:株式会社ファミリーマート|2022年度決算・2023年度計画
6位:メルペイ
メルペイは、株式会社メルペイが提供する、フリマアプリ「メルカリ」と連携したキャッシュレス決済サービスです。
メルカリの売上金を利用して、全国の対応店舗やオンラインショップで支払いが可能です。
2022年12月時点で利用者数は約1,458万人、全国のコンビニやスーパー、飲食店、ドラッグストア、家電量販店など、全国の多様な店舗で利用できます。
TOUCH TO GO の セルフ/セミセルフレジ「TTG-MONSTAR」は、さまざまな決済手段に対応しています。
セルフレジの導入をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TTG-MONSTAR の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download1/
QRコード決済が普及している背景
QRコード決済が普及している背景には、技術的進歩や社会的なニーズの変化が大きく影響しています。
ここでは、その主な要因をいくつか解説します。
スマートフォンの普及
QRコード決済が広がった大きな要因の一つは、スマートフォンの普及です。
スマホを持つ人が増えたことで、QRコードを簡単に読み取る環境が整い、多くの人が決済アプリを利用するようになりました。
この利便性がQRコード決済の利用を後押ししています。
店舗側の導入ハードルが低い
QRコード決済は、クレジットカード決済のように専用の端末を必要としないため、導入コストが抑えられるという利点があります。
そのため、個人商店や小規模事業者でも気軽に導入しやすく、利用可能な店舗が増加しています。
政府のキャッシュレス推進施策
日本では、政府がキャッシュレス化を推進するためにポイント還元事業や補助金制度を実施してきました。
これにより、消費者と店舗双方がキャッシュレス決済を利用しやすい環境が整い、QRコード決済の普及に拍車をかけています。
非接触決済への需要の高まり
新型コロナウイルスの流行以降、現金やカードの受け渡しを伴う接触型の決済に対する懸念が広がったことも、QRコード決済が広まった一つの要因です。
さらに、非接触決済はスピーディーで利便性が高いため、レジでの待ち時間を短縮する効果もあります。
人と直接接触するリスクを避けられる点や、支払い時に同じ場所に長く滞在する必要がない点から、感染対策としてもQRコード決済の利用が広がっています。
インバウンド対策として
インバウンド対策として、QRコード決済を取り入れる店舗も少なくありません。
特に、中国や韓国など、QRコード決済が一般的に普及している国からの観光客にとっては、自国で使い慣れた決済方法が利用できることが大きな利便性となります
インバウンド向けのQRコード決済
インバウンド対応としてQRコード決済を導入することは、訪日外国人観光客の利便性を向上させる効果的な手段です。
ここからは、インバウンド向けのQRコード決済を2つ紹介します。
Alipay
Alipayは、中国のアリババグループが提供するQRコード決済サービスです。
中国国内では2019年時点で12億人以上のユーザーを超え、中国モバイル決済大手のサービスです。
Alipayは、中国国内だけでなく70以上の国や地域で利用可能で、日本国内でも加盟店が増えており、中国人観光客の利便性が向上しています。
2024年の連休期間における日本国内での決済額は前年比164%増と、前年を大きく上回っているとのことです。
(出典)
アリペイ、世界でユーザー数12億人突破 半年で20%増
日本国内でのAlipay決済額は前年比164%増加 2024年の労働節期間における観光支出データを発表
WeChat Pay
WeChat Payは、中国のテンセントが提供するQRコード決済サービスです。
中国国内で広く利用されているコミュニケーションアプリ「WeChat」内で利用できます。
WeChat Payは、Alipayと並ぶ中国の二大決済サービスの一つであり、2023年3月末時点のユーザー数は13億人以上となっています。
日本国内では、WeChat Payに対応する加盟店が増えており、導入することで中国人観光客の集客力向上が期待できます。
QRコード決済を選ぶ際のポイント
ここからは、QRコード決済を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
利用者数・導入店舗数
QRコード決済を選ぶ際に、まず確認したいのが利用者数と導入店舗数です。
利用者数が多いサービスは、それだけ多くの人に支持されていることを意味します。
また、導入店舗数が多いサービスほど、さまざまな場所で利用できるため顧客の利便性が高まり、利用者数も増加すると考えられます。
キャンペーンの頻度や内容
QRコード決済サービス各社は、ユーザー獲得のためにさまざまなキャンペーンを実施しています。
特に注目したいのが、ポイント還元率やクーポン配布などの特典です。ポイント還元率が高いサービスを利用すれば、支払いのたびに多くのポイントを獲得できます。
また、クーポン配布などのキャンペーンを頻繁に実施しているサービスなら、お得に買い物ができる機会が増えます。
各サービスのキャンペーン内容を比較し、顧客のライフスタイルに合ったサービスを選ぶと良いでしょう。
導入・運用コスト
店舗がQRコード決済を導入する際は、導入コストと運用コストを確認する必要があります。
QRコード決済は、従来のクレジットカード決済などに比べて、導入コストが安く済む場合が多いです。
しかし、サービスによって初期費用や手数料が異なるため、事前に確認することが重要です。
また、運用コストについても、月額利用料や決済手数料などを比較し、自店舗の予算に合ったサービスを選ぶことが大切です。
まとめ
キャッシュレス化が進む中、QRコード決済は利便性や導入コストの面で、多くの店舗や消費者にとって魅力的な選択肢となっています。
特にPayPayや楽天ペイ、d払いなどの主要な決済サービスは、ユーザー獲得に向けて積極的なキャンペーンを展開し、利用者数を増加させています。
QRコード決済サービスを選ぶ際は、さまざまな要素を比較して、自店舗に最適な決済サービスを導入しましょう。
以下の記事で、人気QR決済サービスの手数料を紹介しています。あわせてご覧ください。
TOUCH TO GO の セルフ/セミセルフレジ「TTG-MONSTAR」は、さまざまな決済手段に対応しています。
セルフレジの導入をご検討中の方は、以下のリンクよりプロダクト概要資料をご確認ください。
▼【無料】TTG-MONSTAR の概要資料をダウンロード
https://ttg.co.jp/download/download1/