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iD(iD決済)とは?支払いの流れや導入時のポイントを解説!

こんにちは。無人決済店舗システムを提供しているTOUCH TO GO 編集部です。

キャッシュレス決済が広がるなかで、非接触でスピーディーに会計ができる手段として「iD(iD決済)」は多くの店舗や利用者に利用されています。

NTTドコモが提供するこの電子マネーサービスは、利用者にとっての手軽さだけでなく、店舗側にとってもレジ業務の効率化や顧客満足度の向上につながる点が特徴です。

本記事では、「iD」の仕組みやクレジットカードとの違い、導入の流れや注意点をわかりやすく解説します。キャッシュレス決済の導入を検討している店舗オーナーの方は、ぜひ参考にしてください。

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監修者プロフィール

阿久津 智紀
株式会社TOUCH TO GO 代表取締役社長
阿久津 智紀
2004年にJR東日本へ入社。駅ナカコンビニNEWDAYSの店長や、青森でのシードル工房事業、ポイント統合事業の担当などを経て、ベンチャー企業との連携など、新規事業の開発に携わる。
2019年に株式会社TOUCH TO GOを設立。無人決済店舗システムを提供し、次世代型小売の拡大に取り組んでいる。

iD(iD決済)とは

iD(iD決済)は、キャッシュレス決済の中でも特に利用者数が多いサービスの一つです。NTTドコモが提供しており、カードやスマートフォンを端末にかざすだけで支払いが完了する手軽さが特徴です。

ここでは、まずiD支払いの仕組みや、従来のクレジットカード決済・同じ非接触型決済であるQuickPayとの違いについて解説します。

iD支払いの仕組み

iDは、NTTドコモが提供する電子マネーサービスです。専用端末にカードやスマートフォンをかざすだけで決済が完了する「非接触型決済」の一種で、会計のスピードと利便性が特徴です。

利用者は事前にクレジットカードやデビットカードをiDに紐づけておき、会計時に端末にタッチするだけで支払いが可能になります。

暗証番号の入力やサインは不要で、スムーズに決済できる点が大きな魅力です。

関連記事>>電子マネーの種類12選と導入メリット|選び方や端末タイプも解説

クレジットカードとの違い

従来のクレジットカード決済は、カードの読み取りや署名、暗証番号入力などが必要で、会計に時間がかかることもあります。

一方、iD支払いは「かざすだけ」で決済が完了するため、店舗側にとっては回転率の向上、顧客にとっては待ち時間の短縮につながります。

また、非接触型であることからカードを渡す必要がなく、セキュリティや衛生面でも安心できる点が特徴です。

関連記事>>【完全ガイド】クレジットカード決済の導入方法|おすすめサービスや費用を解説

QuickPayとの違い

iDとQUICPayは、どちらも非接触IC決済に対応したサービスで、カードやスマートフォンを端末にかざすだけでスピーディーに支払いが完了します。

iDはNTTドコモが提供する電子マネーサービス、QUICPayはJCBが開発した決済サービスと、提供元が異なります。

「かざすだけ」で利用できる点は共通していますが、対応しているカードブランドや加盟店端末の仕様には違いがあります。

そのため、店舗側が両方に対応することで、幅広い顧客のニーズに応えることが可能になります。

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「iD」と「アカウントID払い」の違い

「iD」と「アカウントID払い」は名前が似ていますが、仕組みや利用方法、提供元はまったく異なります。ここでは両者の特徴と違いをわかりやすく紹介します。

iDはドコモが提供する電子マネーサービス

iDは、NTTドコモが提供する非接触IC型の電子マネーです。カードやスマートフォンを専用端末にかざすだけで支払いが完了します。

クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードと紐づけて利用でき、少額決済ではサインや暗証番号が不要で、スピーディーな会計を実現します。

一定金額を超える場合は暗証番号の入力が求められるケースもありますが、基本的には「かざすだけ」で完了します。なお、QR決済にも対応しています。

PayPayなどのID払いはアカウント認証方式

アカウント認証方式における「ID払い」は、PayPayや楽天ペイといったQRコード決済サービスに採用されている仕組みです。

ユーザーはアカウントを作成し、銀行口座やクレジットカードをアプリに登録して利用します。

支払い時にはアプリを立ち上げ、QRコードを読み取るかバーコードを提示する必要があり、通信環境の影響を受けやすい点も特徴です。

一方、iDは店舗側の端末がオンラインで処理を行うため、利用者はカードやスマートフォンをかざすだけで決済が完了します。

通信障害があると利用できない場合はありますが、操作がシンプルな分、スムーズに決済できるのが強みです。

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iD(iD決済)の使い方

「iD」は、カードやスマートフォンのいずれでも利用できる点が特徴です。ここでは、一体型カードでの支払いと、スマートフォンを利用した支払いの流れをそれぞれ紹介します。

一体型カードでの支払いの流れ

iD機能が搭載されたクレジットカードやデビットカードを利用する場合の流れは、次のとおりです。

  1. iD対応カードを用意する
  2. 専用端末にカードをかざす
  3. 決済完了

現金のやり取りがなく、サインや暗証番号の入力も不要なため、短時間で会計を終えられるのがメリットです。

スマートフォン決済での支払いの流れ

スマートフォンにiD対応カードを登録すれば、カードを持ち歩かなくてもスマホだけで支払いが可能になります。利用手順は次のとおりです。

  1. iD対応カードを用意する
  2. スマホでカード情報を読み取る
  3. お店で専用端末にスマホをかざす
  4. 決済の確認

なお、iPhoneは「Wallet」、Androidは「iDアプリ」または「Google Pay」にカード情報を登録します。

スマートフォンさえあれば支払いが完了するため、財布を取り出す必要がなく、とくに外出が多いビジネス層やキャッシュレスに慣れた若年層にとって、使いやすい決済手段といえます。

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iD(iD決済)のメリット

iD(iD決済)は、利用者にとっての利便性だけでなく、店舗運営の効率化や売上拡大にもつながるキャッシュレス決済です。ここでは、導入による代表的なメリットを具体的に解説します。

会計時間がスピーディーになる

iDでの支払いは端末にタッチするだけで完了するため、現金のやり取りや暗証番号の入力は不要です。

たとえばランチタイムの飲食店や、ピーク時のコンビニ・小売店では、1人あたりの会計時間を数十秒単位で短縮できます。

その結果、レジ前の行列を減らせるだけでなく、回転率の向上や顧客満足度のアップにもつながります。

非接触の会計が可能

iD決済は、カードを差し込んだり現金を受け渡ししたりする必要がないため、会計時の接触を大幅に減らせます。

衛生面への意識が高まった昨今では「非接触」というだけで安心感を与えられ、顧客からの信頼にもつながります。

さらに、手荷物が多いときでも片手でスムーズに決済できる利便性は、日常的な利用を後押しするポイントとなります。

現金管理の負担軽減につながる

現金を扱う頻度が減ることで、店舗側の業務負担は大幅に軽減されます。以下の業務負担が軽減されるため、人件費やオペレーションコストの削減につながります。

  • 釣銭の準備
  • レジ締め時の現金過不足の確認
  • 銀行への入金作業

特に多店舗を展開している事業者にとっては、現金管理にともなう負担の軽減が管理業務全体の効率化に直結する大きなメリットとなります。

クレジットカード利用者を取りこぼさない

iDは主要なクレジットカードブランドに対応しているため、顧客は自分のカードをそのまま利用できます。

普段からクレジットカード決済に慣れている層にとっては「いつものカードを使える」という安心感があり、店舗の利用頻度を高めるきっかけになります。

現金派だけでなく、キャッシュレス派の顧客を取り込む手段としても効果的です。

ポイント付与による顧客満足度向上につながる

iD決済を利用すると、顧客はクレジットカード会社のポイントやドコモのdポイントなどを貯められます。

買い物や飲食で「ポイントが貯まる」という付加価値は、リピート来店の強力な動機づけとなり、競合との差別化にもつながります。

特に若年層やポイント志向の強い顧客にとっては、店舗選びの重要な決め手になるでしょう。

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iD(iD決済)の導入に向いている店舗例

iD決済は幅広い業態で活用できますが、とくに効果を発揮しやすい店舗タイプがあります。ここでは、導入メリットを最大化しやすい店舗の特徴を具体的に見ていきましょう。

若年層・ビジネス層がターゲットの店舗

スマートフォンを使ったキャッシュレス決済に慣れている20〜40代の利用者が多い店舗は、iD決済との相性が良いといえます。

たとえば、カフェやファストフード店、駅ナカの小売店などは、短時間で決済を済ませたい顧客が多く、非接触型決済の導入によって満足度を高められます。

ビジネス層が利用するランチ需要の高い飲食店でも、スピーディーな会計は大きな強みになります。

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クレジットカード決済に強い業態

百貨店・アパレルショップ・専門店など、もともとクレジットカード利用が多い業態では、iD決済を導入することで決済手段をさらに充実させられます。

iDはクレジットカードと紐づけて利用できるため、顧客にとっては「いつものカードをタッチするだけ」という感覚でスムーズに支払いが可能です。

その結果、従来のカード利用者に安心感を与えるだけでなく、会計時間の短縮による購買機会の拡大や追加購入の促進にもつながります。

さらに、クレジットカード会社やdポイントの還元とあわせて訴求することで、リピート顧客の定着を後押しできる点も大きなメリットです。

レジの混雑を解消したい店舗

コンビニやドラッグストア、スーパーなど、レジに行列ができやすい店舗では、会計スピードの改善が顧客満足度を大きく左右します。

iD決済はカードやスマートフォンをかざすだけで支払いが完了するため、ピークタイムの会計時間を短縮し、レジ前の混雑を緩和します。

待ち時間が減ることで「快適に買い物できる」という体験がリピーター獲得につながり、売上機会の損失防止にも効果を発揮します。

関連記事>>スーパーでのセミセルフレジの導入効果とメリット|導入・運用の準備も解説

iD(iD決済)を導入する際のポイント

iD決済を店舗に導入するには、専用端末や通信環境、手数料など、いくつか確認すべきポイントがあります。ここでは、スムーズに導入を進めるために押さえておきたい要点を解説します。

導入手順と必要な設備を確認する

まず必要となるのは、iDに対応した決済端末です。

既存のPOSレジやマルチ決済端末が対応している場合はソフトウェアの更新のみで利用できるケースもありますが、非対応の場合は端末の入れ替えが必要になります。

また、安定したインターネット回線も必須です。さらに、決済代行会社やクレジットカード会社を通じて加盟店契約を結ぶ流れとなるため、事前に手順を把握しておくと導入がスムーズです。

導入にかかる費用と手数料を把握する

iDを導入する際には、端末の購入費用や、決済の都度発生する加盟店手数料が必要になります。手数料率は契約内容や事業形態によって異なるため、事前に条件を確認しておくことが大切です。

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スタッフを教育する

iD決済の導入後は、スタッフがスムーズに対応できるよう教育を行うことが大切です。

利用者から見れば「かざすだけの簡単な決済」ですが、店舗スタッフが操作方法やエラー時の対処を理解していなければ、トラブル対応に時間がかかり、顧客体験を損ねてしまう可能性があります。

日常の会計フローに沿って実際に端末を使いながら研修を行い、レジ業務に慣れてもらうことで、導入効果を最大限に発揮できます。

iD(iD決済)導入時の注意点

iD決済は利便性の高いサービスですが、導入にあたってはいくつかの注意点もあります。事前に理解しておくことで、トラブルを防ぎ、スムーズに運用することができます。

専用端末の導入が必要

iDは非接触IC決済のため、専用端末が必須です。既存のPOSレジにそのまま追加できるケースもあれば、新たに端末を導入しなければならない場合もあります。

端末の仕様や設置スペースは事前に確認しておくことが大切です。

手数料が発生する

現金決済と異なり、iDを利用すると決済ごとに加盟店手数料が発生します。

一般的な電子マネーの手数料は3〜4%程度とされており、NTTドコモが提供するiDもおおむね同水準での手数料がかかります。

売上規模が大きい店舗ではコスト負担が無視できない場合もあるため、導入前にシミュレーションを行い、利益に与える影響を把握しておくことが大切です。

使用できないクレジットカード会社もある

iDは多くのクレジットカードに対応していますが、すべてのブランドを網羅しているわけではありません。

特に海外発行のカードなど、一部利用できないケースがあります。顧客への案内や店舗での表記を工夫し、誤解を避ける対策が必要です。

利用上限額が設定されている場合がある

iDには、カードや発行会社によって利用金額の上限が設けられている場合があります。高額商品の販売が多い店舗では、顧客が希望する支払い方法を使えないケースもあるため注意が必要です。

通信環境によるトラブルの可能性がある

iDはオンラインで認証を行う仕組みのため、通信環境が不安定だと決済に時間がかかったり、処理ができない場合があります。

特に混雑する時間帯や電波が届きにくい場所では影響が出やすいため、安定したネットワーク環境を整えることが大切です。

iD(iD決済)の導入の流れ

iD決済を導入する際は、次のようなステップで手続きを進めます。

1. 相談・申し込み

まず、クレジットカード会社や決済代行会社に問い合わせ、導入可能かどうかを確認します。対応する端末の種類や設置方法、費用などについての案内を受けたうえで、導入を申し込みます。

2. 加盟店契約の締結

導入を決めたら、クレジットカード会社と加盟店契約を結びます。契約が完了すると、正式に店舗でiD決済を利用できる準備が整います。

3. 導入準備と運用開始

契約後は、店舗にiD対応の非接触IC端末が設置され、あわせて「iDマーク」や利用可能であることを示すステッカーも掲示します。

端末の設置や動作確認が終われば、その日からiD決済を利用できるようになります。

まとめ

iD(iD決済)は、非接触でスピーディーに利用できる電子マネーサービスです。利用者にとっては「かざすだけで支払える手軽さ」があり、店舗にとってもレジ業務の効率化や顧客満足度の向上につながります。

一方で、専用端末の導入や加盟店手数料、利用上限額や通信環境など、あらかじめ確認しておくべき注意点もあります。導入を検討する際は、費用やオペレーションへの影響をシミュレーションし、自店舗に適した形で導入することが大切です。

キャッシュレス決済が当たり前になりつつある今、iDを導入することで利便性を高め、顧客から選ばれる店舗づくりに役立てていきましょう。

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